勉強熱心なバイリンガル講師、エラ先生のインドネシア語レッスン【インドネシア語講師インタビュー】

勉強熱心なバイリンガル講師、エラ先生のインドネシア語レッスン【インドネシア語講師インタビュー】

インドネシアにいた時から日本に興味があり、日本語も日本の文化も大好きなノヴェラ先生は、皆さんからエラ先生と呼ばれて親しまれています。インドネシアで大学に入学した2000年から日本語の勉強を始め、2011年に来日。現在は名古屋大学に通いながら、アイザックでインドネシア語講師をしています。

講師をされる上で、日本語もインドネシア語も自ら学び続ける勉強家のエラ先生から、インドネシア語のレッスンについて、また、文化、生活についても色々とお話を伺いました。

 

インドネシア語講師

Utari Novella(ウタリ ノヴェラ)先生


●今なら理解できるカルチャーショック

Q. インドネシアと日本で文化の違いや、生活のギャップを感じたことはありますか?

 

A. まず、日本は時間をちゃんと守ることですね。インドネシアは守らない人も結構いるのですが、日本人は時間に厳しい。それが最初のカルチャーショックでしたね。でも私は、インドネシアにいる時から時間をきちんと守ろうとしていたので、日本に来ても大丈夫困ることはなかったです。

 その他に感じた違いは、日本は仕事を頑張る人が多いということです。インドネシアでは頑張る人もいますが、日本よりは頑張らない人が多いと思います。それもカルチャーショックを受けましたね。

 

また、日本人は宗教を持たない人が多いということが一番驚きました。インドネシアではイスラム教が一番多いんです。だからといってイスラム教の国ではなく、大きく分けて5つの宗教があるんですね。イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教の5つで、イスラム教は80%、残り20%は他の宗教です。無宗教の人はいないので、身分証明書には必ず自分の宗教を記載するようにします。

私はイスラム教徒なので、豚肉を食べてはいけないし、お酒も飲んではいけないんです。ハラールという言葉があって、それはイスラム教徒が食べても大丈夫な食べ物のことで、インドネシアではどのレストランにもハラールが書いてあるのが当たり前。また、学校にもイスラム教徒のためにハラールの学食があったり、お祈りする部屋などの設備があるのは当たり前なんです。

日本に来てハラールの食べ物があまりないので困りましたが、最近は結構ハラールもありますし、学校にもイスラム教徒のための設備が用意してあります。例えば、名古屋大学ではイスラム教徒のためにお祈りする所がちゃんとあり、食べ物もイスラム教徒のための物をちゃんと用意してくれています。それはとてもありがたいし、生活しやすいですね。留学生はインドネシア人だけじゃなくて、イスラム教徒が多いアラブ系の留学生も結構多いので、皆さんとても便利に学生生活を送っています。本当に日本は凄いですね。

 

 イスラム教徒のための設備や料理は日本にもありますが、宗教の感覚の違いは全然違うなと思いますね。私は最初、日本人は全員仏教徒だと思っていたんです。でも日本の友達から、日本人は無宗教の人が多く、特に若い人は宗教がない人が多いと聞いてびっくりしました。「えー、宗教ないってことあるんだ」と思い、「無宗教であれば何を信じているんだろう?」、「何で宗教を信じていないんだろう?」という疑問が浮かびましたね。今でもその疑問は持っています。

無宗教の日本の友達に、何を信じているのか聞いたら、自分のことを信じてるって言っていました。最初は理解できなかったのですが、今はちょっと理解できるようになりましたね。宗教は個人それぞれのことですからね。

 

●本やYoutubeで、日本語もインドネシア語も猛勉強

Q. インドネシア語を教える際に大変なことはありましたか?

 

日本に来る前にもインドネシアの大学で、日本語を教えていました。日本に来てからはその反対で、インドネシア語を日本語で教えるようになったので、最初は大変でしたね。母国語を外国語で外国人に教えるということなので、ちょっと大変でしたね。日本人がインドネシア語の何が分からないのかが、分からなかったですね。

私にとってそれも日本語の勉強になるので、分からない単語があれば辞書やYoutubeをよく見ていました。Youtubeで日本人の先生が日本語を教える映像が結構多いんですよね。日本人の先生が、英語や日本語を教える動画を見て教え方を学んで、日本語を教えられるようになりました。

また、例えインドネシア語ネイティブでも、インドネシア語を使い間違えることも時にはあります。だから、インドネシア語を教えるためにインドネシア語を勉強し直しています。

 

インドネシア語の基本 + 文化・生活 = レッスン

Q. 授業ではどのようなことを教えていますか?

 

A. 日常でよく使う挨拶が一番大切なポイントですね。その他にも時間や曜日、 普段の会話でよく使う疑問視などの文法が大事です。インドネシア語の基本はやっぱりポイントですね。

インドネシア語は日本語と違って語形変化がないのでその点は簡単に習得できます。ですが、その代わりに単語が多く、覚える時に時間がかかるのでそれが一番大変だという生徒さんも多いです。なので、レッスンではできるだけ覚えやすいように歌を交えたり、記憶に残り易い勉強の仕方を教えています。特に動詞と形容詞をどうやったら簡単に生徒さんが覚えられるか、それを考えながら自分で作った問題を出したりしています。

 

また、レッスンの時に言語以外にもインドネシアの文化や生活についても教えています。例えば食事の仕方や、人間関係の礼儀についてですね。食事は日本とは違って、インドネシアでは手、またはスプーンで食べます。左手はトイレで使うので、食事の時は左手を使わず、右手だけを使います。食べ物を取る時も必ず右手で取らないといけない。それがインドネシアでの食事のマナーなんです。左利きの人は別ですけどね。両手を使っても大丈夫。生まれつきなので問題ありません。

 人間関係の礼儀としては、女性に対してはレディーファーストということや、年上に対しての礼儀はきちんとしないといけないということです。会社では特に上司に対しての話し方は厳しいですね。

 

インドネシアでの生活について教えると、生徒さんは喜んでくれますね。やっぱり現地で生活に不安を抱えている人が多いので。特に最近はテレビで色々なニュースがあるので不安に思われる生徒さんはいます。ですが、色々なことを生徒さんにきちんと説明すると少しずつ不安がなくなって安心してくれるんです。

 治安は悪くないのですが、ジャカルタでのテロがあったので、インドネシアに行く生徒さんは心配して色々な質問が出てきましたね。そういうことはあまりないので心配はいらないのですが、もしまだ安全じゃなければ、できるだけ観光地などのにぎやかな所に行かない方が良いとアドバイスはしています。

 

マンツーマンだからできる、インドネシア語での会話レッスン

Q. 生徒さんのモチベーションを引き出すためにやっていることはありますか?

 

A. 日本ではインドネシア語を話す機会はあまりないので、会話の練習をするのは難しいです。なので、レッスンでは11で、インドネシア語でなるべく会話をするようにしています。そうすることで、自分の実力が上がっていることが分かり、もっと話せるようになりたいと生徒さん自らモチベーションを上げることができます。

初めに習う挨拶なども会話をしながら覚えていってもらいます。最初のレッスンはもちろん日本語で行うことが多いのですが、3回目以降からはなるべくインドネシア語を多く使ってレッスンを行うようにしています。

インドネシア語の文字は英語と同じアルファベットを使っていて読み方が違うだけなので、ライティングは簡単です。そのため、板書をする時もインドネシア語で書くようにしています。

 

●不安や相談をいつでもできるフレンドリーな関係性

Q. 生徒さんと普段からどのようなコミュニケーションをとるように心がけていますか?

 

A. 生徒さんがいつでも相談できるようにできるだけフレンドリーに接するよう心がけています。インドネシアに行って2年間、4年間生活をしないといけないので、インドネシアの生活や文化に不安を抱えている生徒さんもいます。インドネシアはどんな文化なのか、どんな社会なのかなど、色々な質問、相談を受けますね。

また、会話ができるかどうか、それを一番不安に思う生徒さんは多いですね。レッスンで習ったインドネシア語と、実際に使われるインドネシア語が違うことがあります。実際行ってみると、自然な会話は凄く早口なんですね。教科書に書いてある単語と実際の単語はやっぱり違います。なので、現地に行ってからインドネシア語をちゃんとしゃべれるかなと行く前に不安になる生徒さんがいます。不安を抱えている生徒さんには、「大丈夫ですよ」と言っています。学ぶのは難しいことが多いかもしれないですが、実際行ってみるとそんなに難しくなくインドネシア語を話せるようになると思いますね。

最初の3か月間は聞き取りにくいと思うので、よく人の話を聞いてくださいと生徒さんには伝えています。たくさん聞くことで3か月後、話せるようになります。最初の3か月間は聞き取りが難しいので、聞き取りの練習をしながら、人の話し方を真似して話すことでインドネシア語を話せるようになりますね。

 また、生徒さんたちへアドバイスとして、何を言っているか分からなくてもできるだけ毎日ラジオやテレビを見てくださいと言っています。最初は分からないことだらけだとは思いますが、そのような生活をしていくとだんだん聞き取りもできるようになり、話せるようにもなると思います。

 

 

●インドネシア語を耳に慣れさせ、日常会話を覚えてから現地へ行きましょう

Q. これからインドネシア語を上達させたいと思っている人たちへのアドバイスをお願いします。

 

A. できるだけ日本にいる間にインドネシア語を勉強して、テキストについてくるCDをよく聴いてください。分からなくても大丈夫ですので、最初は耳を慣れさせるためにもCDをちゃんと聞くことは大事ですね。あとは、インドネシアのことをインターネットなどで調べて、インドネシアの様々な情報を知っておくと勉強になります。

実際に使えるインドネシア語としては、会話がポイントです。ですが、会話をするのは難しいですね。たくさん考えすぎたり、余計なことを考えすぎたら会話ができなくなります。文法が分からなければ最初は単語を並べるだけでもOKですし、ジェスチャーを交えて話しても大丈夫です。一番大事なのは疑問詞を覚えないといけないということですね。インドネシア語の疑問詞は大体日本語と同じですが、「~はどこですか?」など、日常で使う疑問詞の会話を覚えてから現地に行った方が良いでしょう。 


最後に

アイザックではバイリンガル講師からマンツーマンでレッスンを受けることができます。少しでもインドネシア語に興味をお持ちでしたら、まずは無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか?


「インドネシア語コース」の詳細を見る 

インドネシア語教室・スクールへの お問合せ

資料請求

各種資料を郵送にてお送りします。最寄りのスクールを選択してください。

各種資料のPDFを、メールにてお送りします。お問合せ先のスクールを選択してください。

体験レッスン

最寄りのスクールを選択してください。