14段階の「英語学習法」二段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

14段階の「英語学習法」二段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

「英語脳」を鍛えるために知っておくべき6つの学習法

 ~二段編:TOIEC950点~

 

英語を母国語のように使いこなせるまでの道のりで一番基本となることが「基礎を

怠らない」ということです。初心者も疑似初心者(かつて何年も学校で勉強してきた

が、ほとんど使い物にならず、やり直したいという人)も最大の急務は、日本脳とは

別に英語脳(英語を英語で理解する脳)を創りあげることです。英語脳という入れ物

さえ創れば、日本語脳の中に入っている知識を英語脳の方に移動させるだけで、これ

まで使い物にならなかった英語の知識を、初めて生きた英語として用いることができ

るようになります。そのためにまずは、「知っていること」を確実に「使えることへ」

が目標です。

二段は、TOIECでいうと950点を取れるレベルです。ビジネスやアカデミックにおいての専門分野で、英語らしい表現と論理展開を学び、「発信」の実力をつけましょう。

 

<使用するテキスト>

 

➊ Advanced Grammar in Use (With Answers and CD-ROM)

Cambridge University Press  Martin Hewings (著)

参考価格2,400

 

 

 英語論文・レポートの書き方

    研究社 上村妙子 大井恭子 () 2,400


❸ How to Write Effective Business English

The Essential Toolkit for Composing Powerful Letters, E-mails and More, for Today's Business Needs (Better Business English)

Fiona Talbot ()

 

 

1.アカデミックライティングとビジネスライティングの基礎を身につけること

  二段での学習は大学で言えば2年間の教養課程にあたる期間なので、よく読まれているクラシック文学(特に英米の文学作品)やノンフィクション作品を原書で最低20冊程度は読んでください。(義務としてではなく、楽しみとして)

 

 ここからの課題はアウトプットの部分、ライティングとスピーキングのスキルを上げることです。これまで多くの英文を読んできたこと(リーディング)と聞いてきたこと(リスニング)がそのままアウトプットのための準備となります。しかし、いざ自分が書いたり話したりしようとすると、読んだこと、聞いたことの何十分の一しかアウトプットできないことにもどかしさを感じると思います。実はこのアウトプットを意識的に行おうとする心の持ち方が、今まで以上にリーディングとリスニングの力を伸ばしてくれます。

これまで漠然と読んだり聞いたりしてきたことが、アウトプットを試みた時にうまく表現できなかった内容があればあるほど、リーディング、リスニングを通じて、こういうふうに書けばよかったのに、話せばよかったのにという発見ができます。そうすることによって、練習での吸収度が以前とは完全に異なってくるのです。

 

スピーキングに関しては、アカデミックとビジネスでの話し方にそれほど差が出るわけではなく、むしろその人の個性・タイプ・価値観などが話し方に反映します。しかし、ライティングに関してはかなりの違いがあります。専門的にどちらかを選ぶことによって、トレーニングの方法も変わってきます。二段ではどちらのライティング方法にもある程度適応できるようにアカデミックライティングとビジネスライティングの基礎を身につけてください。

 二段編ではスピーキングのためのテキストは準備しませんが、インターネットやCD付きの書籍でまずは歴代のアメリカ大統領やマルチン・ルーサー・キングなどの名スピーチを多く聞いて、できればいくつかを暗誦できるよう練習してください。スピーチも半分以上は慣れと度胸なので、機会があれば失敗を恐れずにスピーチに挑んでください。

 

2.『英語論文・レポートの書き方』を読むこと

 『英語論文・レポートの書き方』の著者は両女史共米国の大学で博士課程を修了しておられる、ライティング教育の専門家です。米国の大学で博士課程まで修了するのは簡単なことではありませんが、両教授とも日本人が英語論文を書くときに陥りやすい欠点、弱点を熟知しておられるので、単に論文の書き方だけでなく、これまで学んできた英語の総括の意味でも是非熟読してください。

 アカデミックライティングでは論文に限らず、ブックレポートの場合でも、第一段階として関連する資料の収集をどれ程行ったかが問われます。自分がどう思うかの前に、そのことに関してこれまで他の人はどのように捉えてきたのかという事実を把握しているということが大事です。また、過去のどういう人と自分の意見が近く、どういう人と意見が違うのか、その理由を述べ、その上で自分が新しく発見したことが何なのかという新説の提示を行います。一言で言えば、英語論文は論理性と客観性を重んじるということですが、日本語作文脳で出来上がった主観的、気分的、雰囲気的な文章作成のクセを抜け出すのはかなりの意識的トレーニングが必要です。

 

 アメリカの大学にいる日本人留学生が書いた(大抵はまず日本語で考え、書いて、次にそれを英訳した)論文に対する教授の反応は、「何が言いたいのかよく分からない」という感想が圧倒的に多いそうです。教授にそう言わせないためにも、まずStatement of Purpose」(本論文を書く目的)を冒頭にはっきりと書くことが大切です。

 『英語論文・レポートの書き方』では資料収集から遂行までの論文作製プロセスが詳しく解説されています。実際にそのガイドラインに沿って、興味のある分野での英語論文をA4紙にダブルスペース(行間2.0)で10枚から20枚程の分量で書き上げてください。

 

3.『How to Write Effective Business English』を読むこと

How to Write Effective Business English』はそれに続く『Make an Impact with your Written English』と『Executive Writing Skils for Managers』の三部作の最初の入門書です。世界的なビジネス現場で英語が実質上の公用語になりつつある中、変化する英語のライティングのスタイルについても分かりやすい解説がなされています。大きめの文字で130ページ程度の読み易い本なので、二段のリーディング力を持っているなら3時間から5時間あれば通読できると思います。

著者のFiona Talbotさんは、作家としてもビジネスコンサルタントとしても国際的に有名なイギリス人女性です。Fionaさんによれば、英語がノンネイティブな英語話者はネイティブより何倍も多くなっていますが、ノンネイティブな英語話者がネイティブよる有利な点が一つあると言っています。それは、ネイティブたちがcomplanceny(自己満足)に陥って、旧来のやり方に留まる傾向が強いのに対し、ノンネイティブの方が誤解や混乱を避けるライティングスキルに対し、より多くの注意力と努力をすることです。

 

アカデミックスタイルの論文の書き方とビジネスライティングで求められるものの違いにも簡潔に説明されています。

アカデミックな論文では普通、「序文」、「本文」、「結論」の三部構成となっており、客観性を持たせるために受動文が多く、専門性の高い語彙が多用されています。その前提として正しい、適切な情報を収集して整理する能力が求められるのはビジネスライティングでも同じですが、その他の面では大きく異なります。会社によってはアカデミックライティングのように、三部構成スタイルが用いられる場合もありますが、現代のトレンドはあくまで「顧客優先」、顧客を大切にしている姿勢が伝わるような書き方にシフトしつつあります。(ビジネス文書でもフォーマルな報告書ではアカデミックスタイルのような三部構成が多くみられます)ちなみに、このような()を使う文章の書き方もできるだけ少なくというのがトレンドです。

トレンドの例として、旧来の顧客への手紙の書き方と、これからの時代(old-fashioned English)の、顧客を大切に考えている気持ちを伝えるスタイルについて同書の3839ページに書かれているので紹介します。

 

<旧来の書き方>

Dear Sir,

 

Re: Policy XYZ

 

It has come to the company’s attention that the aforementioned policy that is about to expire has not yet been renewed. I enclosed a renewal form, which you need to return within seven days, otherwise you will no longer be afforded cover.

 

Yours faithfully

John Smith

 

 Smith and Co

 

<親しみの伝わる現代英語ビジネス・レター>

Dear (client name)

 

Invitation to renew your policy

We would like to invite you to renew policy, which is shortly due to expire on (date) and would like to ensure that you continue to have the cover you need.

So please could you read, then complete as necessary, the enclosed renewal form, and return it to us by (date) ?

If you have any further queries in relation to this letter, please do not hesitate to contact me on (telephone number and / or e-mail address).

 

With thanks.

Yours sincerely

John Smith

 

 Smith and Co

 

 2つの文章の違いが分かりますか? 宛名や件名から違いがすでに見て取れます。どちらのレターも伝えている内容は同じですが、受け取る側の気分は雲泥の差です。

 

表面上はアカデミックライティングよりビジネスライティングの方が易しい印象を受けます。アカデミックライティングは書き方のパターン、論文を書くプロセスに慣れてしまえば、道筋がはっきりとしているので、他の優良な論文を手本にして書くことが可能です。しかし、ビジネスライティングの方は相手のことをかなり意識しながら、それに合わせて書く必要があるため、別の面でスキルが要求されます。どちらも実践を通じて経験を積んでこそ上達できる面では共通しています。

 

ライティング能力が向上するとリーディング能力も自動的に高まります。スピーキング能力が高まるとリスニングの能力も高まります。

 

4.Grammatical itemsの習得状態を確認し、TOEIC試験を受けること

 厳密に言うと二段を卒業して三段に昇段するためにはライティングスキルが英米の大学1年生程度になったことを確認する必要があります。しかし、目に見える形でできないので、『Advanced Grammar in Use』のStudy guidepp.240-251)で、Grammatical itemsの習得状態を確認し、あやふやなところを全部該当Unitsで履修してからTOEIC試験を受けて、TOEICスコアが950点以上あればリスニングとリーディングに限定して三段へ進んでください。プレゼンテーションスキルのトレーニングに関しては三段で行うので、二段ではライティングスキルの向上に集中してください。

 この段階までくれば既に十分なインプットがなされているので、アウトプットを間違いや失敗を恐れずに(英語上達5原則の4.積極性を持つ)行ってください。


5.毎日必ず「チェックリスト」でチェックすること

確実に英語を母国語のように使いこなせるレベルまで自分1人で努力するためには継続するための工夫が必要です。確実に練習メニューをこなすためには、この学習法を良く理解している「アイザック外国語スクール」のようなところで指導を受けるのが理想的ですが、それができない場合は親や兄弟に「チェックリスト」で、練習を怠けていないかどおうかチェックしてもらう必要があります。頼める人がいない場合は、自分で自分をチェックしてください。

 

<二段練習メニューチェックリスト>

(平均練習時間:600時間の練習と実践、6ヶ月)

□学間の世界で活躍した人は、『英語論文・レポートの書き方(上村妙子、大井恭子著)』を読む

□専攻科目のある人はその分野でのアメリカの大学生が読む専門書を3冊読む

□読んだ本のBook Reportを『英語論文・レポートの書き方』に基づいて書く

□ビジネスの世界で活躍したい人は『How to Write Effective Business English』を読む

□『Advanced Grammar in Use』のStudy guideで、Grammatical itemsの習得状態を確認し、あやふやなところは全部該当ユニットで履修する

TOEICの試験を受けて、950点以上のスコアが取れることを確認する

□毎週の内1日は、音読(テキストは自由)を30分以上実行する。以後、この習慣を続ける

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