Google元社長大推薦の著者が語る!14段階「英語学習法」で「英語脳」になれる4つのルール 

Google元社長大推薦の著者が語る!14段階「英語学習法」で「英語脳」になれる4つのルール 

 英語を学習するにあたって、一番大事なことは「基礎」です。最初の初級編で基礎をしっかりと身につけ、次に成長・発展段階で身につけた基礎をもとに応用学習をすることで、英語を母国語のように使いこせるようになります。

 「英語を母国語のように使う」というとハードルが高そうに思えますが、まず、基礎を身につけるために知っておくべき「日本語脳」と「英語脳」について理解することで、超えられるハードルだということが分かるはずです。

 

ルール1:疑似初心者は基礎の初級編から始めること

疑似初心者(False beginner)、かつて英語を何年もの間学校で勉強したものの、ほとんど使い物にならず、英語の学習を初めからやり直したいという学習者のこと。

昔かなり英語の学習を頑張った疑似初心者の中で、次のうち2つ以上当てはまる人は、日本語をベースにした脳による英語理解の癖をかなり強く作ってしまった人だといえます。

 

  英文を読んだり聞いたりしたとき、頭の中で素早く日本語に訳して意味を理解している。

  長文読解が得意だった。英語の五文型(S+V, S+V+C, S+V+O, S+V+O+O, S+V+O+C)を当てはめながら文章を分析することによってどこを最初に訳し、どんな順番で訳していくかが得意だった。

  会話は苦手である。最初の自己紹介や決まりきった挨拶はいいが、話題が広がるととてもついていけない。

  学生時代は単語帳を作って暗記した。

  中学高校での英語の成績はかなり上位にいた。

  英語を日本語に訳さないで、英語のまま理解することの意味がよくわからない。

 

上記の四つ以上当てはまるようだと、学校英語の優等生だったといえますが、「英語脳」を作るためには人一倍の努力と覚悟を必要とするかもしれません。例えば英検1級、2級に合格していても、あるいは、TOEICのスコアが700点以上あっても、そのままでは英語を母国語とする人たちの間で仕事をすることは非常に難しいでしょう。英文和訳と和文英訳を自分の脳の中で行い続けるのはとても労力のいる作業ですから、10分か15分で疲れ果ててしまうはずです。疲れないで機能する脳を作るためにはいったん自分の脳を白紙に戻して、英語を英語のままで理解することのできる「英語脳」を作るために基礎の初級編から始める必要があります。

しかし、心配することはありません。たった1つ必要なことは子供のようになって初歩からやり直すことだけ。基本を作り直すのに時間はかかっても、その後の上達はかなりのスピードで達成できる可能性が十分にあります。

 

ルール2:「英語脳」を身につけることの重要性を知ること

日本で生まれ育った場合にはある年齢で日本語をベースとして思考できる脳が出来上がります。その脳の働きによって大抵の日本語は聞いた瞬間に理解し、考えた瞬間に日本語にして話すことができるようになります。その結果、日本語による複雑な言語活動を今では無意識にこなしています。これが、「日本語脳」です。

大人になってから英語を習得するのに苦労するのは、聞こえてくる英語を「日本語脳」を使って理解しようとし、「日本語脳」で言いたいことを英語にしようとしているからです。「日本語脳」で英語を理解して話す習慣性を脱いで、英語はそのまま英語として理解し、英語で考えて話す「英語脳」を使えるようになれば、英語を母国語のように使いこなすことができるのです。

例えるならば、テニスをするためのスポーツ脳を作った人が、テニス脳を使ってゴルフをしようとするようなものです。ゴルフ脳を作るにはいったんテニス脳は脇に置いて、新たにゴルフの基礎練習から始めて徐々に体を慣らしながらゴルフ脳を作らなければ、決してある段階から上達することはできません。

「日本語脳」で英語を学習するのではなく、「英語脳」で英語を使いこなすためには、初級編で基礎づくり、中級編で「英語脳」の誕生を通過したら、いよいよ「英語脳」の強化トレーニングを上級編で行います。この段階まで来るとCPU2つ持ったコンピューターのように、「英語脳」と「日本語脳」の2つを所有するバイリインガリストの仲間入りです。

私たちの脳は、よく使っている人でも全体の5%ぐらいしか使っていないそうですから、スポーツ脳をよく鍛えればテニスもバレーもスケートもゴルフも全部できるようになるように、外国語の場合も、英語だけでなく五か国語でも十か国語でも混乱しないで使いこなすことは理論的には問題ありません。まず英語を完全にものにすれば、日本人にとっての一番の隣人である韓国や中国の友人が使っている韓国語や中国語にも同じ訓練方法を適用して、一年か二年で実用レベルにまで上達できるコツを身に付けていることでしょう。

 

ルール3:日本語依存に加担する和訳・英訳はやめること

いったん「英語脳」ができあがれば、英文和訳や和文英訳といった翻訳の学習をするのは一向に構いません。むしろ、翻訳の学習を通じて語彙力や表現力が磨かれるので、大いにやるべきです。しかし、「英語脳」ができていない段階で英文和訳をやると、絶えず英文の意味を日本語に置き換えて考えようとする癖が強くなってしまうことです。和文英訳はもっといけません。英文和訳が微分だとすれば、和文英訳は積分にあたる作業ですから、正しい用例で構成された英文表現のデータベースが自分の記憶装置の中に用意されていない限り、正しい和文英訳は不可能です。結果は元の日本文を自分の知っている範囲での英語知識で無理に訳した英文、つまり和製英語(English Made in Japan)になってしまうのです。

もうひとつ、一般に推奨されている英語学習法の中で注意しておきたいことは、左ページに英文、右ページに日本文が掲載されている、対訳本を早い段階で使うことの危険性です。英語の意味が深く理解できていないのに、日本文を見て分かったような気分になる可能性が高いばかりか、その本の内容が面白い場合には、先を読みたくて英文はそっちのけで日本文だけを読んでしまう可能性があります。

同じ理由で、日本語字幕付きの洋画を英語の勉強のためだといって何百本見てもほとんど英語上達の役には立ちません。「英語脳」を発達させるためには日本語による理解への依存をできるだけ早く抜け出さなくてはいけないのです。

 

ルール4:日本語と英語のレベルの差を自覚すること

私たちが日本語を話せるようになったのは、大人になってからというわけではありません。3歳の時には3歳なりに、7歳の時には7歳なりに、大人になってからは大人として日本語を使ってきたことでしょう。英語を母国語として習得していく道のりも原則はそれと同じです。1000語の単語を知らなければ英語での会話ができないということはありません。オックスフォードのブックワームス(The Oxford Bookworms Library)のスターターレベルの見出し語は250、ステージ1では400語程度ですが、英語を母国語とする国の子供たちはその程度のボキャブラリで子供同士、あるいは大人とのコミュニケーションを不自由なく行っています。成長段階に合わせた練習と訓練を重ねていけば、自然と英語を母国語のように使いこなすことができるようになるのです。

 問題なのは、日本語を使う頭脳は既に何千もの日本語と複雑な日本語表現ができる日本語回路ができているのに、英語を使う頭脳の方はまだ幼児か小学生レベルというアンバランスさがあるということ。日本語でできることを、未発達な「英語脳」に無理やりやらせることはとても困難です。英語の練習中は日本語のことを忘れてひたすら英語の練習をしなければ決して上達しません。

 

 「英語脳」を鍛えるために必要な4つのルールを紹介してきました。英語脳を身につけるためには、これまで学校の英語の授業で万できたように日本語で理解することから抜け出すことが一番大切です。まずは日本語に依存しない英語力を育てていくことを意識していきましょう。

 

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