「過去問主義者になろう!」医学部合格シンプル勉強法 2. 過去問演習をしまくる

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なぜ過去問主義者なのか?

 「実戦力」習得に最も重要な一つが「過去問演習」です。なぜなら、実際に出された問題なので、どんな練習問題や予想問題にも増して価値ある「最高のデータ」だからです。

実際、高卒認定試験にしても、大学入試のセンター試験にしても、「これからは過去問を活用していく」という方針がはっきり出されており、過去問をやらない手はありません。

教員採用試験などでも、何年か前に出された別の自治体の問題をパクるといったことはよく起きており、毎回違った問題を作り続けることの難しさをよく物語っています。

日本初「資格三冠王」の勉強法は?

日本で初めて「資格三冠王」(通訳、公認会計士、弁護士)になった方は、東大受験の時も過去10年分の問題を解き、司法試験の際には戦後出された問題を全部解いたといいますが、そのようにすると似たような箇所や似たような問題にぶつかったそうです。 

本来、過去問を使うのは「レベル」と「傾向」を知るためであり(したがって、最低でも三年分以上は必要になります)、また、実際にその年に受けていれば何点取れていたかという「得点力」を測るためですが、さかのぼれるだけさかのぼってこなしていくと、直接的に役立つ知識の吸収になることもあるわけです。

高卒認定やセンター試験、看護師国家試験などのようにパターンの決まった全国統一試験は特にそうでしょう。

大学受験センター試験では?

 大学受験において、センター試験の過去問を活用することはすでに定番の勉強法となっています。もともと、センター試験は国公立大学の共通一次試験であり、このマークシートでの得点と各大学で行われる記述式の二次試験との得点の合算で合否が出るわけですが、私立大学でもセンター方式を導入して、センター試験の得点だけで合否が出るシステムを採用する所が増えてきました。

私も昔は「センター試験は甘くないよ」とよく言っていたものですが、実はこれは本当にオイシイ制度なのです。私立大学も国公立大学受験生を取り込むためにセンター方式を導入したわけですし、実際に67割得点すれば中堅大学クラスでいくつも合格することができます。
仮に結果が良くなくても、一月にある一番最初の試験なので、「場数をこなす」「場慣れをする」という点でも受けるに越したことはありません。結果が良くても悪くても、センター試験だけはとにかく受けるべきなのです。今でも有名な進学塾ですら「君は私立志望なんだから、センター試験は受けなくていいよ!」という指導がされているということを聞くと、「何も知らないんだなあ」と少し悲しい気持ちになります。

私の教え子のある遊び人の男子生徒のケース

私の教え子のある遊び人の男子生徒は年明け一月三日に大学受験を決意しましたが(彼は私が言うのも何ですが、勉強大嫌い人間なので、年末か年始かとにかく冬に何かあったのでしょう、「大学へ行こう!」と決意したのです)、試験本番は二月なので、正味一カ月しか受験勉強期間がなく、時期が時期なので冬期講習すら受けることができず、最後まで独学で受験に突入しました。

 ただ、彼はセンター試験の受験手続きだけはしていたので、一般受験に加えてセンター方式でいくつも受験することができ、5~6個の合格を叩き出したのです。ほとんどの大学の場合、センター方式では大学入試センターから得点データが大学に送られて合否が出るので、受験生は改めて試験を受ける必要がありません。

彼は日東駒専の一つである東洋大学にも受かっていたので(わずか一カ月の勉強で遊び人が中堅大学に受かるなんて!附属から上がってきた人、全国から一生懸命受験勉強して入ってきた人に悪いじゃないですか!)、てっきりそこへ行くと思っていましたが、何とそこを蹴って桜美林大学にするというのです。「だって、そっちの方が女の子多いから!」。私の方が思わず、彼に蹴りを入れるところでした。

国公立医学部合格を目指すセンター試験では?

さて、センター試験の過去問は本試・追試併せて最低10回分、場合によっては20年分をこなすというのがセオリーです。センター試験は「特徴がないのが特徴」と言われるぐらいクセがないので、模試を受けなくても、その時点、時点での実力を測ることができます。

大体、中堅大学なら60%以上、上位大学なら70%以上、難関私立・国公立大学なら80%以上、東大・国公立大学医学部なら90%が「死守ライン」となります。「死守ライン」というのは、それだけ行けば合格するというラインではなく、それより下回ってはいけないというラインです。何回分も問題をこなしていくと、たまにいい点が出たりしますが、それが実力なのではなくて、「どんなに難しい問題にぶつかろうと、とにかくこの点は割っていない」というのが本当の実力と言えるのです。

 実際に自学自習でどんどんやらせてみると、何回分やっても60%台をうろうろしていて、なかなかそこから脱却できないというケースにぶつかります。これは知識面や判断力の面でカベにぶつかっているサインであり、そのままやらせ続けても飛躍することは難しいことがほとんどです。
この場合、マンツーマンで指導して、判断の仕方、目のつけ所を確認し、消去法のレベルアップ、背景知識の整理などを図っていかなくてはなりません。そうやって、次に超えなければならないのが80%のカベであり、ほとんど受験生はここまででよいでしょう。

 東大受験生や国公立大学医学部受験生はさらに90%のカベを乗り越えていかなければ二次試験でハンディを負うことになるので、これも甘く考えるべきではありません。センター試験には「絶対に満点を取らせないぞ!高得点を取らせてなるものか!」という作問者の強い意思がみなぎっており、巧妙に仕掛けられた小地雷をいくつもかいくぐって高得点を取ることは容易ではありませんが、センターで高得点を取ることができずして、上位・難関大学に受かるだけの実力・学力があるとはとても言えないのです。


医学部受験プロ講師

益森 直義(ますもり なおよし)

京都大学文学部卒業。医学部合格実績は東京医科歯科大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、昭和大学、日本医科大学、富山大学、鳥取大学、日本大学、杏林大学、埼玉医科大学、ハンガリー国立大学。英語の主任、国語、倫理・政経担当。「学力ゼロから始める勉強法」と「やる気を維持するメンタル・マネジメント」と「あらゆる可能性を追求する情報管理術」の3つを駆使する総合コーディネーター。著書:「京大家庭教師が教える やる気が続くシンプル勉強法 」(中経出版)

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