ノルウェー語講師イングヴィル先生インタビュー!ノルウェーの魅力をもっと多くの人へ
人気ノルウェー語講師のイングヴィル先生に出身地の魅力や講師として力を注いでいることをお伺いしました。ノルウェー語は世界的にはマイナー言語ですが、その言語に秘められた歴史を紐解くと非常に興味深いとのこと。ぜひあなたもノルウェー語の魅力を感じてみませんか。
―早速の質問ですが、先生はノルウェーの中でもどの街のご出身ですか?
ノルウェーのシッキルヴェン (Sykkylven)という小さな町の出身なのですが、あまりにもマイナーな町すぎて、みなさんにわかってもらえないので、普段の自己紹介では、その近くの大きな街であるオーレスン(Ålesund)出身だと言っています(笑)。まあ、オーレスンでも人口は4万に程度なんですが。
―そうなんですね(笑)出身地の魅力を教えていただけますでしょうか?
まずオーレスンのほうがご紹介できることがたくさんあると思いますので、オーレスンをご紹介させてください。オーレスンはノルウェー最大の漁港でして、水揚げされた魚の輸出など、漁業で成り立つ街です。(ですので街はいつも魚の匂いがします(笑))
また観光地としても人気が高いです。なぜかと言いますと、近くにガイランゲルフィヨルドという世界遺産に登録されているフィヨルドがありまして、そのフィヨルドに向かう客船が発着しているので、街には観光客もたくさんいます。活気のある街だと思います。オーレスンの街自体もよく世界の絶景写真などに紹介される綺麗な街並みをしていて、街自体行ってみて損はないところだと思います。
―そうなんですね。先生の本当のご出身であるシッキルヴェンには名産などありますか?
私の町は家具作りで有名です。実は私の両親の出身はこの地方ではないのですが、母の以前の仕事が家具デザイナーでして、勤めていた会社の家具デザインのためにこのシッキルヴェンの町に移り住みました。
ちなみにオーレスン、シッキルヴェンの地方は方言が強いことでも知られているのですが、父の出身がオスロ近郊のため、私自身は標準語とオーレスン地方の方言と両方話すことができます。ですので、ノルウェー語の標準語が習いたいと思っているみなさんもぜひ安心して私のレッスンを受けてくださいね(笑)
―お話は先生のことに移りますが、先生がノルウェー語講師になろうと思ったきっかけは?
私、何故かはわからないんですが、子供の時からすごい言語に興味があって、学校のノルウェー語の授業が大好きだったんです。言語が好きというのはそれからずっと続いていて、先生という仕事にも興味がありました。
そこからご縁があって日本に来た時、何か仕事をしなければと探して最初は英語の先生をしました。ただ英語の先生をしていても、何かしっくりこない、腑に落ちない自分がいて。もちろん教えるための知識はあるし、勉強もしましたが、英語は私にとっても外国語だったんですね。英語の文法とかは教えることができるけど、じゃあ文化のことを教えてっ言われた時に、私は英語圏の人間ではないので、何を語っても英語圏の文化を教えてほしい人にとっては無意味になってしまいます。もちろん私自身の文化を教えてもいいのですが、私の中でそれは何か違う気がして…。それで自分の母国語であるノルウェー語をノルウェーの文化とともに日本の皆さんにお伝えする機会はないかという気持ちをずっと持っていました。
ただノルウェー語は世界的にも非常にマイナー言語ですし、日本国内で教えられる場所は限られている…。さすがに教えられる場所を見つけるのは難しいかなと感じていたのですが、偶然に友人の紹介でアイザックのことを知って、それからはアイザックで念願のノルウェー語の先生をさせていただいています。
―そうだったんですね。ちなみにノルウェー語がマイナーだという話が出ましたが、ノルウェー語を全く知らない方に、ノルウェー語の魅力をPRするとしたら?
一番のおすすめポイントはノルウェー語の音です!よく歌っているように聞こえると言われる言語で、イントネーションの上がり下がりが激しく、話しているだけで楽しい気持ちになれること請け合いです!実際に私自身、以前電話口でノルウェー語で話していたら、それを見ていたノルウェー語がわからない友達に「ねえ、なんで電話で歌っているの?」って言われたことがあるくらいです(笑)
あとノルウェー語にはノルウェーの歴史が詰まっています。私はノルウェーという国は北欧の中でも興味深い歴史を歩んでいる国だと思っています。バイキング時代や、デンマークに統治されていた時代、そしてスウェーデンに統治されていた時代、現在のノルウェー語はその全ての歴史の上に成立している言語です。ただ文法だけを勉強するだけでなく、そのあたりの歴史的背景も考えながら、ノルウェー語を捉えていただくときっと面白いと思います。
―ここが私のアピールポイント!語学を教える時に大事にしていることは?
自然なノルウェー語を身に着けていただくこと!これを指針に教えています。そういった意味ではノルウェーにはたくさんの方言があるのですが、特に希望がない限りはまずは標準語である、オスロ方言をお教えしています。そこから応用として、もし特定の目的地があるようでしたら、その地方の方言をできる限りは特徴などお伝えしています。
あと先ほどの歴史にも絡んでくる問題なのですが、ノルウェー語には書き言葉にブークモールとニーノシュクという二つの言葉が存在するのですが(違いはレッスンの時に私に聞いてください)、これもご希望に合わせてそれぞれ過不足なくお伝えしています。
ーノルウェー語の学習者がよくつまずくポイント、独学では習得が難しいのではないかと思われるポイントはありますか?
やはり発音だと思います。特にノルウェー語にしかない特殊音、å、ø、æは学習者が苦労するポイントです。英語と同じように発音する音もありますし、逆に日本語に近い音で発音する部分もあるので、日本人学習者の方は混乱しやすいように思います。
発音の仕方がわからない音って、何度CDで発音を聞いても、出し方がわからないままなのでいつまでたっても発音できないままになってしますんですよね…。ですのでレッスン内では私の口をしっかり見てもらいながら、どうやったらノルウェー語独特の音を出せるかをお伝えしています。
またノルウェー語のようなマイナー言語はそれこそ実際に練習できる場所というのがほとんどないと思いますので、会話練習の実践という意味でも定期的にレッスンに来て口慣らししていただきたいなぁという風に思っています。
― 先生から見てアイザックはどんなスクールだと思いますか。
すごくアットホームで居心地がよく落ち着けるスクールです。また学べる言語の選択肢がこんなにあるスクールってなかなかないと思います。好きな言語を深く勉強できる場所としていいスクールですね。
―最後にこれからノルウェー語の受講を検討されている方へメッセージをお願いします。
北欧に関心がある方やヨーロッパの中でもマイナーな言語や文化に興味がある方はぜひノルウェー語を学んでみませんか。マイナーな言語ではありますが、文法や語順はドイツ語と似ていますので、英語を学習したことのある人には非常にとっつきやすい言語になっています。また動詞変化なども他のヨーロッパ言語に比べると非常にシンプルで、勉強しやすいのではと思います。
ぜひたくさんの方にノルウェー語、そしてノルウェー自体の魅力をお伝えしたいので、みなさんにお会いできるのを楽しみにお待ちしています。
いかがでしたでしょうか?イングヴィル先生は言語が好きというだけあって、普段から言語学習や教授法の研究にも非常に熱心な先生です。また日本語も非常に堪能。本当に言語が好きなのだということが伝わってきます。またインタビュー中も笑顔いっぱいで、ご家族のこぼれ話などをお聞かせくださるなどお話しているだけで楽しくなる先生です。
ぜひみなさんも語学大好きなイングヴィル先生の元でノルウェー語を学んでみませんか!まずは体験レッスンへお越しください。