TOEIC500点勉強法 リスニングPart2攻略法
TOEICのスコア500点を突破したい。でも、なかなか500点の壁を越えられない…。
TOEICのスコアアップには誰しも悩むもの。そんな悩みを解決するため、ここではPART2のリスニング問題の対策・攻略アドバイスをご紹介します。効率的にスコアアップするためにも、日頃の文法、単語、リスニングなどの勉強と共に、ぜひ参考にしてみてください。
1.PART2の特徴を知ろう
攻略するためにはまず問題についてきちんと把握しておく必要があります。
PART2の出題形式は、「応答問題」で、25問出題されます。設問と、それに対する3つの応答が放送されます。問題用紙には設問も、選択肢も記載されておらず、Mark your answer on your answer sheet. という英文だけが印刷されています。
ポイント1: 音声を聞きながら判断すること
なぜなら、設問や選択肢を文字で確認することができないため、3つの選択肢の音声が全て流れ終わってから答えを判断しようとすると、どれが正解だと思ったのか分からなくなることがあるからです。特に、選択疑問文など長めのものが3~4題、出題されます。難問でもひるまずにキーポイントとなるところに集中して聞き取っていきましょう。
ポイント2: 設問の種類と応答パターンをよく知っておくこと
なぜなら、設問は、「質問」か「普通の文」の2種類あるからです。「質問」は、具体的な情報を求めるWH疑問文と、YESかNOかを問う疑問文と、質問以外の文のパターンがあります。
2. PART2のポイントは?
PART2を攻略するためのポイントは、「質問の聞き取り」です。質問に対する3つの選択肢から正しく応答しているものを選びます。質問のポイントを理解するためには「冒頭」が、意味を理解するためには「動詞」の聞き取りが重要です。
(A),(B),(C)の選択肢があるので、質問の意味さえ分かれば正解することができます。これを素早く判断しないといけないため、英語力にプラスして情報処理能力が必要になります。
意味を理解するために必要な動詞が聞き取れなかったとしても、場所などを聞いている疑問文の設問の場合は、冒頭が聞き取れれば正解することができます。質問が理解できなかった場合は消去法を活用するのもひとつの手です。
正解だと思う選択肢をマークする際は、設問のキーポイントを頭に入れて、1つずつ応答文と照らし合わせ、正解だと思ったところに鉛筆を置いておきましょう。他が不正解なのを確認してからマークすることがポイントです。正解が分からなかったらどれかマークして、次の問題に切り替えましょう。
また、設問が流れる前に英語の指示文が約1分流れます。毎回同じ内容なので聞く必要はなく、時間を有効に使うために指示文が流れている間はPART3の設問を先読みしておくこともコツです。リスニングテスト中にリーディングセクションの問題を見ることは禁止されていますが、リスニングセクション内であれば先読みしても問題ありません。ただし、「Now, let us begin with Question No.〇」というフレーズが流れたらすぐ問題が始まるので、このフレーズが聞こえたら音声に集中しましょう。
3.問題タイプごとのポイント
PART2の問題タイプは以下の3つに分けられます。
<WH疑問文>
具体的な情報を求める疑問文で、WH疑問詞から始まります。求められた情報を答える応答が多いですが、ひねった応答の場合もあります。
<YES / NO疑問文>
Be動詞や助動詞で始まります。基本的にはYESかNOで答えます。ただし、単純にYESかNOで答える応答ではなく、ひねった応答の場合が多いです。
<質問文以外の文>
続く応答には様々なパターンが考えられます。例えば、「提案・依頼・申し出」、「選択疑問文」、「平叙文」などです。瞬時に内容を理解する力が求められます。
それぞれの問題タイプごとの対策ポイントについて説明します。
<WH疑問文>
When / Where / Who / Which / What /Why / などの疑問で始まる疑問文で、質問の種類を理解するためには、冒頭の疑問詞を聞き取る必要があります。冒頭だけではなく、前半まで聞き取れると質問全体の意味が分かるため、ひねりのある応答にも対応できるでしょう。 How / How often / How much
例題)
設問:Where is the headquarters of Billy’s Pharmaceutical located?
(Billy’s Pharmaceuticalの本社はどこにありますか?)
Where~と聞こえたら、場所を答える応答を意識して待ちます。ただ、WhereとWhenの発音は聞き分けにくいので、注意しましょう。
選択肢:(A)No, the head of the section chief.(いいえ、課長ではありません)
(B)Next year(来年)
(C)In New York.(ニューヨークです)
WH疑問文に対して、YesかNoで答えられないので、まずYesかNoが聞こえたらその選択肢は消去します。そのため、(A)は正解ではないとすぐに分かります。もし、質問の意味が分からなかった場合は、聞き取れた単語と同じものや似た発音のものは誤答の可能性があるため、消去しておきましょう。(A)の場合は、設問のheadquartersと、選択肢の中のheadが似た発音で、誤答を誘っているのが分かります。
(B)は、時を答えているのでWhenに対する応答です。冒頭をWhereではなく、Whenと聞き間違えていたら選んでしまうおそれのある選択肢です。
(C)は場所を答えているので、正解です。位置する場所の問質問文として、「Where is …located?」を覚えておくといいでしょう。
WH疑問文には冒頭だけでなく、しっかりと意味を理解しないと解けない問題もあります。Where / When / How などは冒頭だけ聞き取れれば正解を選択できる易しい問題も出題されますが、WhyとWhatは冒頭だけを聞いても答えを選択することはできません。少なくとも動詞までの意味を理解する必要があります。
例題)
設問:Why did you leave Cathy cosmetics?
(なぜCathy cosmetics社を辞めたのですか?)
Why~と聞こえたら動詞のleaveまで聞き取り、辞めた理由となる応答が流れるのを待ちます。
選択肢:(A)About 600 employees.(およそ600人の従業員です)
(B)I left it on your PC.(あなたのパソコンに置きました)
(C)To start my own shop. (自分の店を始めるためです)
Whyに対する応答は、理由です。理由を伝えるには必ず動詞が必要なので、主語+動詞「~が…だから」か、To+動詞「~するため」の応答が正解です。また、Becauseから始まる文は、その後の内容が正しいかを聞いて判断しましょう。
In Chicago. や、Three hours. のように、前置詞と名詞だけで答えているものは消去して、正しい解答をマークしましょう。
(A)の、employee=従業員は設問と関係がありそうに聞こえますが、動詞が入っていないため、理由を伝えることはできません。
(B)は主語+動詞の応答になっていますが、on your PC と場所を答えているので、これはWhereに対する応答です。
(C)はTo+動詞で「~するため」という理由を伝えています。店を始めるためは会社を辞める理由になっているので、正解は(C)です。
WhyとWhatの設問の応答文には必ず動詞が入っていなければいけないので、動詞が入っている選択肢をマークするようにしましょう。
<YES / NO疑問文>
Do you~?、Are you~?などで始まれば、Yes / No疑問文なので、設問の意味を理解する必要があります。そのため、動詞は聞き取らなければならず、動詞+目的語まで聞き取れれば答えを選択しやすくなります。
例題)
設問:Are you visiting Hawaii this winter?
(この冬はハワイを訪れますか?)
Are you~と聞こえたら、動詞visitと、目的語のHawaiiまで聞き取り、ハワイを訪れるのかどうかの応答を待ちます。
選択肢:(A)Yes,Ive just reserved ticket.
(はい、ちょうど航空券を予約したところです)
(B)Last winter.(去年の冬です)
(C)No, it is warmer than usual.(いいえ、いつもより暖かいです)
Yes / No疑問文の応答は必ずYesかNoで判断できるというわけではありません。YesかNoだけで判断できない場合がほとんどです。話を展開させる応答が基本なので、Yes / Noの後をきちんと聞き取れるようにしましょう。
(A)は、ハワイを訪れるかどうかに対して、Yes=訪問すると答えた後、追加の情報として航空券を予約したことを伝えているため、正解です。ただ、必ずしも応答でYesかNoが使われるわけではないことを覚えておいてください。
(B)は、this winterに対して誤答を誘おうとlast winterが使われています。同じ単語や似た発音が聞こえたらひっかけでの可能性が高いので注意が必要です。
(C)は、訪問するかどうかという質問に対して、warmerと気温を答えているので応答になっていません。
<質問文以外の文>
「提案・依頼・申し出」
提案、依頼、申し出をする際には定型表現があります。冒頭でその目的を理解し、動詞を中心に聞き取って内容を理解しましょう。
例題)
設問:Why don’t we discuss the new product development over dinner?
(夕食を取りながら、新しい商品開発について話し合いませんか?)
Why don’t we~と聞こえたら動詞discussまで聞き取り、「話し合いませんか?」という提案への応答を待ちましょう。
提案をする設問の場合は、Why don’t we~?(~したらどうですか?)の他に、How about~?(~はどうですか?)という表現がよく出てきます。
また、依頼の設問ではCould you~?(~してもらえますか?)、申し出の設問ではWould you like me to~?(~しましょうか?)という表現が頻出されます。
選択肢:(A)We usually eat at a restaurant.(私たちはたいていレストランで食べます)
(B)Sounds good me.(いいですね)
(C)It was a new project discussion, wasn’t it ?
(それは新しいプロジェクトの話し合いでしたよね?)
提案、依頼、申し出に対しては、受け入れるか、断るかのどちらかの応答しかありません。受け入れる場合の応答には決まり文句が使用され、断る場合にはその理由が伝えられます。
(A)はdinnerから連想される話をしているだけで、提案に対する応答にはなっていないので誤答です。
(B)は受け入れる場合の決まり文句が使用されているので正解です。提案の受け入れには、Sure, I’d love to.(ええ、喜んで)や、That’s a good idea.(いいアイディアですね)などもあります。反対に断る場合には、I’m sorry, but I have plans for a meeting.(すみませんが、会議の予定があります)のように、必ず理由が伝えられます。
(C)は過去形なので、提案に対する応答にはならず、設問にあるdiscussの派生語discussionを用いた誤答です。
<質問文以外の文>
「選択疑問文」
「午前か午後」、「今日か明日」のように、AかBで選択をせまる疑問文です。選択の対象を聞き取ることが重要です。
例題)
設問:Do you want to pay for the bag by cash or credit card?
(鞄は現金で支払いますか、それともクレジットカードですか?)
英文の長さにかかわらず、or で繋がれている設問は2つの内どちらかを選択させます。基本的には設問の後半部分、特にor の前後に集中して、選択する対象を聞き取るようにしましょう。
選択疑問文については、設問で使われた単語が応答で使われていても自然なため、ひっかけとしてすぐに消去することはできないので注意してください。
選択肢:(A)Yes, please.(はい、お願いします)
(B)A small bag.(小さい鞄です)
(C)Do you take this card?(このカードは使えますか?)
選択疑問文に対しては、基本的にどちらかを選ぶ応答になるので、設問で聞かれた選ぶ対象でないものは消去しましょう。この設問の場合は現金かクレジットカードを選択する問題なので、ピンポイントに聞き取ることがポイントです。
(A)は、お願いしますとしか言っておらず、選択をしていないので応答にはなっていません。
(B)は、設問にbagという単語はありますが、現金かクレジットカードの応答にはなりません。バッグを買う場面から連想して選択しないように注意しましょう。
(C)は、支払う際にこのクレジットカードが使えるかどうかを聞く定型表現で、正解です。質問に対して質問で応答することもあるので、覚えておいてください。
<質問文以外の文>
「平叙文」
情報を伝えたり、報告をしたりするような表現です。内容をきちんと理解する必要があるため、難易度が高くなります。
例題)
設問:We need to decide the wording of our new advertisement soon.
(私たちは新しい広告の文言をすぐに決める必要があります)
We need ~と聞こえたら、発話者と応答者が文言を決める必要があると判断できます。そのことに対する適切なコメントを待ちましょう。
設問:(A)More than three million people.(300万人を超える人々です)
(B)Is the deadline tomorrow?(締め切りは明日ですか?)
(C)Magazine and a poster?(雑誌とポスターですか?)
平叙文は質問ではないので、コメントや質問で応答します。言ったことに対して付け加える一言なので、内容に関連した話を展開させている応答が正解です。
(A)は、文言を決めることと人数とは関係ないので、応答になっておらず、誤答です。
(B)は、デザインを決める締め切りをたずねているため、正解です。コメントと言っても質問で応答する場合もあるので、こういったパターンにも対応できるようにしておきましょう。
(C)は、advertisement(広告)から連想できそうですが、文言を決めることに対するコメントにはならないので誤答です。
4.PART2の問題タイプまとめ
<WH疑問文>(8問程度)
例)
設問:When did you get back from your trip?(いつ旅行から戻ってきたのですか?)
応答:For days ago.(4日前です)
疑問詞から始まる疑問文なので、疑問詞を絶対に聞き逃さないことがポイントです。また、WhatとWhyは動詞+αまで聞かないと答えを選択できないので、疑問詞だけでなく動詞の内容も聞き取る必要があります。
WH疑問文の応答は、Yes/ Noで答えることができないため、Yes / Noで始まっている応答はすぐに消去しましょう。基本的には、疑問詞の内容に直接答えている応答が正解ですが、中には少しひねった応答もあるので注意してください。
<Yes / No疑問文>(8問程度)
例)
設問:Did you submit the new proposal?(新しい企画書を提出しましたか?)
応答:Yes, yesterday.(はい、昨日)
Do you~?、Are you~?のように、Yes かNoで応答できる質問です。主語に続く動詞の内容がポイントなので、動詞まで聞き取る必要があります。応答は、基本的に動詞の内容について話を展開していますが、正解には必ずしもYes / Noが使われるわけではないので注意しましょう。
また、Don’t’ you~?、Aren’t you~?のように否定疑問文でも同じく動詞まで聞き取る必要があります。Didn’t you submit the new proposal? でも、答えるのはsubmit(提出)したかどうかです。否定で始まる形でも動詞をしっかりと聞き取ることがポイントです。
<提案・依頼・申し出>(2~3問程度)
例)
設問:Could you review this sentence?(この文章を見直してもらえますか?)
応答:① Sure.(もちろん)
② How long do I need to review it?(いつまでに見直せばいいですか?)
冒頭の表現によって、提案から依頼か申し出なのか判断することができます。応答は、受け入れるか、断るかのどちらかです。受け入れる場合は、決まり文句が使われることが多くあります。反対に断る場合は、必ず断る理由が伝えられます。
また、応答は、冒頭だけ聞き取れれば答えられるものも多くありますが、例の応答②のようにひねった応答も正解の場合があるので、動詞まで聞き取って意味を理解する必要があります。
<選択疑問文>(2問程度)
例)
設問:Will you go there by car, or by train?(そこに車で行きますか、電車で行きますか?)
応答:I will take the taxi.(タクシーに乗るつもりです)
2つのうちどちらかを選択させる質問です。どんなに長い質問文でも、「食前or食後」、「電話orメール」のように同列のもののどちらかを選択するため、選択の対象を特定できることが求められます。
<平叙文>(3~4問程度)
例)
設問:She will be coming to our office to discuss the plan this afternoon.
(彼女は午後、企画について話し合うために私たちのオフィスに来る予定です)
応答:OK, I’ll prepare for the meeting.(分かりました、会議の準備をしておきますね)
質問文ではなく、報告や情報を伝える形をとる文です。Yes / No疑問文と同様、内容を理解する必要があるので、動詞+αを聞きとれるようにしましょう。応答は、コメントとして適切なものを選択するため、意味の関連づけが求められる難易度の高い問題です。
平叙文の設問では最後が~isn’t it?や、~don’t you?などで終わる付加疑問文も出題されますが、聞き方は平叙文と同じです。なお、これらは「ですよね?」という確認の意味しかないので、応答を選ぶうえで重要なものではないことを覚えておいてください。
5.PART2の攻略ポイントまとめ
① 設問を聞く
基本的に動詞までの前半部分を聞き取れれば、設問の大体の内容を理解することができます。全部聞き取るのが難しい場合は、前半だけ頭に入れることで応答に備えることが可能です。
② 応答を聞く
Aを聞く 正解の場合:続きを聞いてB、Cが不正解であることを確認する
不正解の場合:Bを聞く
Bを聞く 正解の場合:続きを聞いて、Cが不正解であることを確認する
不正解の場合:Cを聞く
Cを聞く→ Cが正解であることを確認する
適当に聞いても3割は正解できるPART2は、設問で使われた単語と同じ単語や、発音が似ている単語を応答に混ぜておくことで、誤答を誘うという仕掛けがあります。質問が聞き取れなかった場合や応答の意味が理解できなかた場合の対処法として、誤答を誘っているものは消去するといいでしょう。
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