一度は行きたい!欧州クリスマスマーケットツアー【後編】
欧州では11月末から12月のクリスマス直前まで、クリスマス用の装飾や特別な食べ物を売る露店が立ち並ぶクリスマスマーケットが各地で開催されます。寒く、暗い冬の中でマーケットの綺麗な明かりと温かい食べ物や飲み物はこの季節落ち込みがちな人々の心を毎年華やがせます。前編に引き続き、後編も各地のクリスマスの魅力をお届けいたします。
クリスマスマーケット【オーストリア編】
歴史上ではハプスブルク家のお膝元として有名なオーストリア。ウィーン子の華やかなクリスマスをお楽しみください。
ライトアップ
ウィーン市庁舎前のウィーンでも一番大きなクリスマスマーケットです。前編でも紹介したとおり、ヨーロッパのクリスマスでは一般的な白系のライトアップで統一され、また市庁舎内もライトを点灯しているので、冬の真っ暗な夜空に市庁舎が浮かび上がりなんとも幻想的です。東欧でも特に人気のあるのマーケットなんだそうです。
食べ物&飲み物
オーストリアの露店にはがっつり系フードも。東欧の方の主食であるポテトを使った一品。ベイクドポテトです。とても大きなジャガイモの上に、ニンニクが効いたソースと細かく切られたハムとチーズをのせたものになります。ジャガイモが大きいのとソースも濃いので非常に食べ応えがあり、冷えた身体には嬉しい一品。
こちらはベルリーナというお菓子です。東欧各国で見られるそうで、ドーナッツの原型になったお菓子ということです。確かに某人気ドーナツ店のエンゼ○クリームに似た形状ですよね。 中にはジャムやクリームなどが入っていて、デザートにぴったりです。
クリスマス飾り
オーストリアのマーケットでは可愛らしい小物がたくさん売られています。一番上の写真はクリスマスオーナメント屋さんです。白と赤に絞ったクリスマス飾りがおしゃれです。真ん中の写真は手作りの陶器グッズを売っている店お店です。周辺の国からクリスマスの屋台で出稼ぎに来ている店主さんも多く、様々な国の郷土品を見られるのも魅力です。(最近日本で流行りのポーランド陶器のお店もありました。)
ウィーンは市内に何カ社かクリスマスマーケットをやっているスポットがありますが、どのマーケットも日本人が楽しめるお店が多く、またウィーンの土地柄クリスマスのクラシックコンサートも当日券で見られるところが多数。いろんな意味で非常に楽しめる街となっています。
クリスマスマーケット【デンマーク編】
続いては北欧の1か国デンマーク。童話作家アンデルセンの故郷としても有名なデンマークのクリスマスは、わくわくするような可愛らしいスポットがいっぱいです。
ライトアップ
コペンハーゲンでクリスマスマーケットを楽しまれる場合のおススメのライトアップスポットは、デンマークで一番有名な遊園地であるチボリ公園です。(残念ながら2008年に閉園してしまった岡山の倉敷チボリ公園もこのデンマークのチボリ公園がモデルとなっています。)おもちゃ箱のような昔ながらの可愛らしい遊園地なのですが、冬の時期はクリスマスイルミネーションに彩られ、大人も子供もわくわくできるスポットとなっています。
食べ物&飲み物
デンマークで驚く食べ物がコチラ!皆様のこのフォルム見覚え絶対にありますよね。そう日本のお祭りには欠かせない「りんご飴」です。デンマークではココナッツパウダーらしきものがおまけされていますが、中の味は至ってりんご飴です。
クリスマス飾り
デンマーク人は赤いものとハートマークと国旗が大好きということで、ハート形の電飾や、一番下の写真のツリー飾りのボールにはデンマークの国旗が描き込まれています。また冬の間、長い夜が続く北欧ではろうそくの明かりに癒しを求める方が多く、おしゃれなランプシェイドもよく売られています。暗い中、露店で並べられているランプシェイドは幻想的です。
チボリ公園以外ですと、コペンハーゲン駅からストロイエ(歩行者天国)を歩いた先にあるニューハウンで開催しているクリスマスマーケットもオススメです。今まで紹介していきたマーケットの中では非常に小規模なマーケットなのですが、全体的に売っているものが変わったものが多く、質も高い気がしまして、またすぐ後ろにおしゃれなレストラン街も並んでいるので街歩きで疲れた時の休憩場所としても最適です。
クリスマスマーケット【スウェーデン編】
毎年ノーベル賞の授賞式が開催される国スウェーデン。北欧の伝統を守りつつ、デザインやデジタル技術は最先端を追い続ける街のクリスマスとは。
ライトアップ
スウェーデン編ではちょっと趣向を変えたライトアップをご紹介致します。これはとあるスウェーデンの街で行われるクリスマス前のライトアップイベントです。このライトアップ今日本でも定番となったあの技術がつかわれています。そうです、「プロジェクションマッピング」です。これは街のシンボルの美術館の外壁を使って大規模にマッピングを行っているのですが、筆者がこれを見たときはまだ日本でプロジェクションマッピングが流行る前で、進んだ技術が新鮮なクリスマスのライトショーでした。
食べ物&飲み物
クリスマス時期に食べられるお菓子を中心に、普段よりちょっと高めなジャムやマスタード(クリスマス用のハムに付けて食べるため)など、プチ贅沢品がマーケットに並びます。スウェーデンではこの時期、「lussekatt」と呼ばれるサフラン入りの黄色いパンが売られるのですが、街にこの匂いが漂うとスウェーデン人はクリスマスを感じるらしいです。
クリスマス飾り
この時期マーケットにはよく「tomte」人形が並んでいます。tomteはスウェーデンの民間伝承に登場する赤い帽子をかぶった小さな子供のような出で立ちの妖精です。農家の守護神とされており、丁寧にもてなせばその一家に幸福をもたらすとされていますが、気難しい性格をしており一度怒らせると、その家を捨て去ったり、いたずらをしたりするのだそうです。元々はクリスマスとは関係なかったのですが、スウェーデンにキリスト教が入ってきてから文化が混ざり合い、現在はサンタと同一視されているような部分があります。
スウェーデンのクリスマス料理が食べてみたいという方は、日本でならIKEAがオススメです。IKEAの食品コーナーでは季節商品で、スウェーデンの季節イベントに合わせた食べ物が売られていますよ。またインテリアコーナーには可愛いクリスマス飾りもあります。
前後編に分けて計6か国のクリスマスマーケットをお届けしてきましたがヨーロッパのクリスマスマーケットはいかがでしたでしょうか。実際に現地に行くと人々の活気、おいしい食べ物や飲み物の匂い、イルミネーションの華麗さなど生でしか味わえない魅力がいっぱいですよ。
ぜひ一度ヨーロッパのクリスマスマーケットツアーに繰り出してみてくださいね。
マーケットを楽しまれる際は、語学を味方に。アイザックでは簡単な旅行会話もしっかりポイントを抑えてお教えしています。