TOEIC公開テスト、IPテストの違いは? IPテスト4つのメリットを紹介!
近年、受験や就職、昇進、赴任などで、TOEIC®のスコアが必要になってきました。令和に入り、更に学生も社会人も英語力が求められている時代となってきたように感じられます。
日頃から勉強を積み重ね、いざ受験しようと思ったとき。2種類のTOEIC®L&R試験の内、皆さんはどちらを選択しますか? 実はTOEIC®試験には、「TOEIC®公開テスト」と、「IPテスト」があります。今回は、2つのテストの違い、それぞれのメリットデメリットなどを紹介します。
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「TOEIC®公開テスト」と、「IPテスト」の違い
1.個人での受験 or 所属団体での受験
2つのテストの大きな違いは、「主催者が異なる」ということです。
TOEIC®公開テストは、個人受験のため、申し込み、受験、結果確認までをすべて受験者が行う必要があります。試験を受けてから約3週間後に、オンラインで結果発表があり、試験を受けてから約4週間後に、公式認定証が郵送されます。
IPテストのIPとはInstitutional Programの略で、大学や企業側が主催者になってTOEIC®の団体受験を手軽に受けられる試験のことです。学校や企業で10名以上の受験者が集まれば、試験を実施することができます。
試験を監督する監督者は、学校や企業側が用意した人、大学であれば学生、企業であれば職員が試験官をつとめることになります。試験の結果は受験後約5営業日後に、スコアレポートとして主催団体に提示されます。
IPテストは団体向けの試験なので、自身が所属している団体のIPテストしか受けられません。自身の通う英会話スクールや大学、勤め先の企業がIPテストを実施していれば、手軽にテストを受けることができます。また、公開テストも受験することが可能なので、両方選択することもできます。団体に所属していない場合は、TOEIC®公開テスト一択となるので、個人で受験をする必要があります。
2.新しい設問or過去問の再利用
TOEIC®公開テストとIPテストの難易度は同じで、スコアも0~990点の範囲で算出され、出題形式に違いはありません。ただ、試験内容は異なります。公開テストは試験のたびに新しい設問が用意されるのですが、IPテストは過去の試験問題を再利用した問題が出題されます。試験内容の違いはありますが、難易度や対策のしやすさに変わりはないので、どちらが有利、不利というものではありません。
3.公式認定証orスコアレポート
TOEIC公開テストとIPテストはどちらもTOEIC試験に変わりないのですが、公開テストは、「公式認定証」(写真と名前が入っている公式的に発行されるスコアレポート)を受け取ることができます。しかし、IPテストでは受けることができず、公式認定証の代わりに、リスニングとリーディングのスコアと主催団体が掲載されているスコアレポートが発行されます。
上記の3つの違いを、一覧表にすると以下のようになります。
公開テスト | IPテスト | |
試験内容 | 最新の問題 | 過去問の再利用 |
申し込み | 個人 | 自身の所属する各団体 |
開催場所 | 指定の会場 | 各団体による |
試験日 | 年に10回 | 各団体による |
試験期間 | 13:00~15:00 | 各団体による |
受験料 | 5,725円 | 各団体による |
運営者 | TOEIC運営委員会 | 各団体 |
結果報告 | オンライン発表:3週間後 | 約5営業日 |
スコア | 公式認定証 | スコアレポート |
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IPテスト4つのメリット
公開テストとIPテストの違いを見てきましたが、ここからはIPテストを受験するメリットを見ていきたいと思います。
1.リーズナブルに回数多く試験が受けられる
TOEIC公開テストは、公式的な試験ということもあり、受験回数は年に10回までと定められています。一方、IPテストは主催者側の都合に合わせて受験日を設定でき、受験回数に制限がないため、スコアを上げるチャンスを増やすことができます。
また、それぞれ受験料も異なります。公開テストは1回の受験料が5,725円で、IPテストは各団体により違いますが通常少し安く設定されています。
公開テストには写真が必要ですが、IPテストは必要ないため、公開テストよりリーズナブルに受験することができます。
2.公式認定証と同じく、履歴書に記入可
公開テストは公式認定証が発行され、入試、就活、転職などの資格にスコアを記入することが可能で、名前や写真もついているので信ぴょう性が高く評価されます。
IPテストも同じく、履歴書などにスコアを記載でき、大学でも企業でも公式認定証と同じく扱ってくれます。ただ、一部の大学や企業によっては公式認定証のみが有効とされる場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
3.簡単な手続きでストレスフリーに受験
公開テストとIPテストの違いでも説明しましたが、IPテストの方が断然手続きが簡単です。
公開テストは個人受験なので全ての手続きを自分で行う必要があり、写真も用意する手間がかかります。その反面、IPテストは所属団体に申し込み、当日受験票を持って、普段から慣れているスクールや大学、企業などで受験することができるので、ストレスなく試験に臨むことができます。
4.結果を早く確認できる
IPテストは受験後約5日後に結果が出ます。オンラインからも結果を確認でき、生協の受付でも確認することができます。
公開テストは受験してから3週間後にネット上でスコアが公開され、受験の4週間後にようやく公式認定証が送られてきます。公開テストの場合は、受験者のスコア分布や、問題の難易度、採点の信頼性、統計学的な偏りなどを測定した上でスコアを算出しているため、3週間という時間がかかるのです。
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