ベトナム語は最初のインプットが大切【アイザック講師インタビュー】ジャン先生
アイザックのベトナム語講師、ジャン先生にインタビューしました。ベトナム語の学習法や効果的なレッスンについて、ご紹介します。
ちなみにアイザックでは、経験豊富な個性派講師が多様なバックグラウンドを持って、生徒さんと日々向き合っています。折角なので、学習法だけでなく、ジャン先生が来日した経緯や、異文化理解のご経験などもお話していただきました!
最初の来日は大阪にホームステイ
来日した経緯を教えていただけますか?
2008年が初来日で、主人の留学についてくる形で来日しました。
最初の来日では、6か月間日本に滞在したのですが、主人と私で、日本の家族のお宅にホームステイをさせていただきました。私自身もベトナムの日本語学校で日本語を勉強していたので、日本自体には非常に興味があったし、日本人の生活に密に触れ合いながら滞在できるというのは本当に貴重な経験でした。
ホームステイ中は大阪城観光から始まり、いろいろなところに連れて行ってもらいました。日本はどこに行っても綺麗だと感じました。
よく謝る日本人
日本とベトナムの文化ギャップを感じたことはありますか?
日本人は謝罪や感謝の言葉をたくさん使う民族だなと思いました。普段から何度も何度も「すみません」や「ありがとう」の言葉を聞くことに最初は少し驚きました。
今は慣れましたが、当初はそれで距離を置かれているのかなと感じたことも。同じアジア人でもやはりそれぞれ文化って違いますよね。
交通の便も全然違うと思います。ベトナムでは街で一番多い乗り物はバイクです。80%ぐらいはバイクなんじゃないでしょうか。日本は車が一番多いですよね。ベトナムには電車がありません。今建設中で2020年にできる予定らしいです。日本は本当に電車がどこにでもあって便利ですね。
乗り物の話でいうとベトナムは数年前まではシクロという3輪自転車もタクシー替わりによく利用されていたのですが、最近になってこの人力自転車が、速度が遅すぎてバイクや車の往来の邪魔になっているという理由から全面的に禁止されました。ですので、余計にバイクが増えた印象があるかもしれません。
笑顔の日本、多様性のベトナム
日本の良さ、ベトナムの良さを教えてください!
日本の良さについては、交通の便利さはいつも素晴らしいなと思います。あと観光地が非常に多くて、どの観光地に行っても綺麗なところが好きです。どの観光地に行っても交通の便はいいですよね。
また日本人がとにかくどんな場面でも笑顔でいてくれるのが、すごく好きです。お店でこちらが何かしてしまった時でも、例えば水をこぼしたりだとか、そういう時でも笑顔で対応してくれますよね。「大丈夫ですか?」って、そういうところがすごくいいと思います。
ベトナムのよいところは多様性だと思います。ベトナムって縦に細長い国なのですが、南北で全く文化が違います。みなさんにご紹介したいおいしいベトナム料理もたくさんあるんですが、ベトナム料理も北と南では味付けが全然違うんです。
あとベトナムって54も民族があるんですよ。その54の民族それぞれに文化があって、魅力的です。
それぞれの土地で全く違う景色が見られるところもお勧めです。海側と山側では全然景色が違うんですが、ベトナムの自然の風景も日本の風景に負けず劣らず非常に綺麗だと思います!
南北で全く違う!?
ベトナム語の魅力とは何ですか?
先ほど南北で全く文化が違うとご紹介しましたが、言葉も南北で全く違います。同じ発音をしても北と南では全く違う意味になってしまうんです。ベトナム内ではそのことを利用した言葉ゲームがあるほどですよ。国内でここまで違うといっそ面白いと思いますよね。
あとはベトナム語は声調が6つあるのですが、それによって音の高低が非常に多様でよく歌っているようだと表される言語でもあります。
みなさん最初は発音が難しいと感じられるかもしれませんで、この音の響きを楽しんで頂きたいですね。
カタカナ発音はNG!
授業では何をポイントに教えていますか?
ベトナム語の要はとにかくどれだけ正確に発音できるかです!あと単語の量を増やしてもらうこと。
まずはここができて第一歩です。そこができるようになってきたら、簡単な文法に覚えた単語を入れてもらって、身体に染み付くまでまた発音してもらいます。
日本で発行されているベトナム語のテキストにはよくカタカナで発音表記があるのでが、十中八九あのカタカナをそのまま読んでもベトナム人には通じませんので、限られた授業内で何とか正しい発音を身に付けてもらうべく発音の練習は徹底しています。
もし独学されるという場合でもできる限りカタカナ表記に惑わされないように見ないようにしていただいたほうがいいかと思います。
好きこそ物の上手なれ
受講生のモチベーションを引き出すためにどんな工夫をしていますか?
ベトナム語の受講生の方は、ほとんどが赴任前の語学研修としていらっしゃっている会社員の方ですので、例えば日本の会社とベトナムの会社はどう違うのかといったところや、会社で使えるフレーズなどの練習を取り入れたりしています。
あとは、生徒さんが興味のある分野について話すことで、授業でやる気を出してもらっています。料理の好きな人だったらベトナム料理の話をしたり、旅行が好きな人だったらベトナム各地の写真を見ながら土地の話をしたり。
生徒の上達が何より嬉しい
講師をしていてよかったなぁと思うところは何ですか?
一番うれしいのは教えている生徒さんのベトナム語の上達が感じられた時。やはりこれに勝るものはありません。ベトナムに赴任してから「上手くやれています」、「社員と少しベトナム語でコミュニケーションが取れました」というお声をいただくのもすごくうれしい瞬間ですね。
生徒さんの中では、最初の1,2か月単語も覚えるのもままならず、仕事も忙しそうで、大変な中、それでも毎週熱心にご通学くださり、1年かけてベトナム語を習得してくださった生徒さんが印象に残っています。少しずつでも継続的にベトナム語を学習してくださろうという姿に、非常に好感を持てました。
学習は最初が肝心!
ベトナム語を学習する日本人へアドバイスをお願いします!
先ほども申し上げた通り最初は発音が肝心です。間違った発音を覚えてしまわないように、基礎となる部分は発音をしっかり指導してもらえる先生についたほうがいいと思います。
またベトナム語は南北で本当に発音が違うので、赴任先の発音と違う土地の発音を覚えてしまわないように、できる限り赴任先の発音ができる先生に教わってください。
あとは単語の勉強。私の生徒さんのほとんどはだいたい赴任前の1,2か月といった短期間でベトナム語学習する方が多いです。その赴任前の短期間で長い文章を完璧な発音で話すことができるようになる人は少ないと思いますので、まずは単語レベルでもいいので、正しい発音で単語が言えるようになりましょう。
それだけでもベトナムで生活するのが非常に楽になると思います。あとは現地に行ってしまえば、使える表現、長い文もどんどん身についてくると思いますので、コツコツ頑張ってみて下さい。
ぜひアイザックでもお待ちしております!