
2025万博誘致を構想している大阪のテーマは?
大阪は、2020年開催の東京オリンピック後の2025年に万博誘致を構想している。そのテーマは「超高齢化社会をどう豊かに生きていくか」だそうだ。経済界で高い評価を受ける某著名人がテレビ討論会で、「テーマは重要ではなく、コンセプトが重要なのです」と語っていたのが耳に残った。
忘れられている東京オリンピックのテーマは?
現在、東京オリンピックのボート・カヌー競技場を巡って、都内の会場建設費が高騰しているのを受け、宮城県の候補地が検討されている。東京都の小池知事は「五輪誘致のテーマとして、東日本大震災からの復興があった」と言及し、宮城県開催の意義を強調した。
そもそも五輪の東京誘致で掲げたテーマを知る日本国民は、今でも少ない。むしろ注目しているのは、世界に誇れる立派な施設や、レガシーという名の五輪後も継続して使える記念すべき立派な施設を残すこと、五輪のもたらす経済効果などで、テーマへの関心は低いだけでなく、復興五輪というテーマは完全に忘れられているのが実情だ。
ヴィジョンとは?コンセプトとは?
一般にヴィジョンは、将来のあるべき姿を描いたもの、見通し、追求する理想、目指す方向性であり、コンセプトは、そのヴィジョンを実現する具体的構想、プロジェクトのあり方を言う。五輪や万博の「テーマ」は、どちらかと言えば、ヴィジョンに近いもので、具体化するコンセプトは、例えば「皆が興奮する五輪」とか、「楽しめる万博」などとなる。
ヴィジョンは、それのみでは言葉だけで具体像は見えない。コンセプトがあることで具体的構想となり、目に見える形での結果をもたらす。「社会貢献」はヴィジョンであり、「流通業を通して、物の安全で迅速な輸送、消費者へ確実に届けることを通じて社会貢献する」というのはコンセプトになる。
言い換えれば、「大切にする価値観」(ヴィジョン)を「何を提供するか」(コンセプト)で具現化するわけだ。つまり、両者は表裏一体の心と体の関係にある。ところが日本人はコンセプトには関心があっても、ヴィジョンに関心がない。手段が目的化しやすく、時にはコンセプトの変更でヴィジョンをも平気で変更してしまうこともあるくらいだ。
五輪の組織員会からビジョンとコンセプトは聞こえてきているのか?
冒頭で指摘した「テーマは重要ではなく、コンセプトが重要なのです」は、その典型とも言うべき発言だ。魂を入れないで、全て形から入るという発想だ。この主客転倒は今、日本のリーダーシップのあり方を揺るがし、組織のガバナンスに致命的ダメージを与えている。それは政治、行政、ビジネスなど、ありとあらゆる場で欠陥として作用している。
五輪の組織委員会のトップの森会長から、東京五輪のヴィジョンを聞くことはほとんどない。体に属するシンプルなお金のかからない五輪というコンセプトに属するものでさえ、吹き飛んでしまっている。ヴィジョンもコンセプトも忘れ去られている状態だ。
半世紀前の東京五輪には、敗戦後の戦後復興から高度経済成長に移行する時代の国民の向上心と五輪精神が一致し、国民は語らずとも再生した日本を世界に示すヴィジョンを共有できていた。しかし今回は価値観の共有が難しい。だからこそ、魂であるヴィジョンの繰り返しの明示とコンセプトを明確にすることが求められているのだが、それは極めて希薄だ。
ロンドン五輪は成熟した西欧ヒューマニズムを顕現させ、特に障害者に大きなスポットが当てられた。リオ五輪は南米初のオリンピックに意味があった。では東京はどうなのか。ヴィジョンもコンセプトも聞こえてこない。
コラム56 10・16・2016記
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アイザック語学教育特別顧問
東後勝明
兵庫県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学専攻科修了。ロンドン大学大学院教育研究科修士課程修了、博士課程修了。英語音声学、英語教育学専攻。早稲田大学教授、2008年定年退職、名誉教授。1972年~1985年9月、NHKラジオ「英語会話」の講師。英語学・英語教育に関する著書30冊以上。
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