楽しければ、全てよし!インドネシア語上達法 【講師インタビュー;ムッドマイナ先生】
楽しければ、全てよし!【インドネシア語短期上達法】
常に笑顔の耐えないムッドマイナ先生。おもしろおかしく、みんなに受け入れてもらいやすい教え方こそ、短期上達のコツかもしれません。今回は、日本とインドネシアの文化・習慣の違いや、インドネシアの魅力、普段のレッスンで心掛けていることなども聞いてきました。
生活水準の差が如実
Q.日本に来て、インドネシアとどのような違いを感じましたか?
インドネシアとはあらゆる面で違いを感じましたね。例えば、ルールを守ることについてです。日本では誰かに指示されなくても、自ら列に並んで順番を守っている人が多いですよね。
インドネシアでは、まだまだ階級ごとの格差が大きくて、ルールを守るよう教育されてこなかった人も沢山いるんです。なので、係りの人が何も言わなければ、列を作ることもありませんし、割り込みも日常茶飯事なんですよね。日本では、地震で被害に遭った人たちも、大人しく炊き出しの列に並んでいますが、インドネシアでは信じられない光景です。
他にも、食事のマナーで違いを感じたことがありました。インドネシアでは、食事をする時にあまり音を立てないんですが、日本人が麺類をズルズルと食べるのを見て、最初はびっくりしましたね。
こういった習慣面だけでなく、社会的な制度や考え方も大きく異なっていると感じました。
日本では、「万が一のため」を考えて、健康保険に加入している人がほとんどですが、インドネシアではまだ加入率が低いんですよね。「今病気をしていないのに、なぜお金を払わないといけないのか」と考える人が多いからです。病院も診察代を取り損ねるわけにはいかないので、頭金が払えない人は診てもらえないんですよね。
人情溢れる国インドネシアの魅力
Q.インドネシアやインドネシア語の魅力について教えてください。
インドネシアは、困っている人を放っておけない、心の温かい人が多いですね。
先ほど、病院で頭金を要求されるという話をしましたが、もし払えなくて困っている人がいれば、払える人が協力してお金を出すこともあるんです。貧しい人が、お金のある家でご飯を食べさせてもらうこともよくあって、人を助けることが当たり前になっています。日本の場合は生活保護に頼るしかありませんが、インドネシアは人と人との結びつきが強く、皆で支え合って生活しているんです。
また、インドネシア語は日本人にも学びやすい言葉ですね。文字はほぼローマ字読みで、声調もありませんし、アクセントの位置によって意味が変わることもありません。文法も英語と似ているので、英語を勉強したことのある方なら、すぐに覚えられますよ。
短期学習のときほど基礎を徹底すること
Q.レッスンでは、どのようなことを重視していますか。
まずは基礎の語順をしっかりと定着させて、短期間で自分の力で話せるようトレーニングしています。いつもテキスト通りに教えるのではなく、生徒さんのニーズに合わせて専門用語を教えたり、補助教材を活用したりと、学習内容を柔軟にアレンジしていますね。
言語的な面だけでなく、文化の紹介にも力を入れていて、お仕事でインドネシアに行かれる方には、ビジネスマナーの違いについても紹介しています。
例えば、名刺交換一つとっても違いがあるんです。日本では、自己紹介やお辞儀をして名刺を渡しますが、インドネシアでは最初に握手して名前を言ったあと、一度座るように勧められます。その後、もう一度立って名刺を交換するんですが、ここで注意が必要です。
日本では、同時に名刺を交換して、左手だけで相手の名刺を受け取ることもありますが、これはインドネシアではタブーに当たります。名刺以外でも、左手で物を受け渡しすると失礼になってしまうんです。
インドネシアではトイレの時、お尻に水を掛けて左手で洗うことから、「左は不浄の手」とされています。これから赴任する方々にはぜひ覚えておいていただきたいですね。
楽しく学習を続けられるように
Q.生徒さんのモチベーションを上げるために、普段からどのようなことを心掛けていますか。
普段から文法を勉強するだけでなく、どんどん表現する練習を積み重ねてもらうようにしています。毎回テーマを変えて話をしてもらったり、日記を書いてもらったりと、アウトプットを繰り返すことで、自信もついていくんですよね。
それから、生徒さんが楽しんで単語を覚えられるよう、面白い語呂合わせも作っています。「人はオラン、魚はイカン、ご飯はナシ、お菓子はクエ!」といった具合です。ちなみに、人の「オラン」は「オランウータン」の「オラン」なんですよ。
他にも、インドネシアへの興味を引き出せるよう、最近流行している歌も紹介しています。インドネシア人はカラオケが好きなので、いくつか知ってる歌があると接待の時にも役立つんですよね。こんな感じで、生徒さんとは温かい雰囲気で楽しくレッスンをしています。
一人ひとりに贅沢なレッスン
Q.アイザックで講師をやっていてよかったことを教えてください。
アイザックのお仕事を通して、沢山の生徒さんに出会えるのが嬉しいですね。
以前、90分レッスンを10回受講された方から、「短期間でこんなに日常会話ができるようになってすごく嬉しい!アイザックに来てよかった。」と感謝のメッセージをいただいたことがあります。生徒さんの成長を感じられることは、私のやりがいでもあり、とても嬉しいですね。
アイザックは部屋も個室で、プライベートレッスンなので、周りの目を気にせず生徒さんにレッスンを一人占めしていただけることができるから、集中して学んでいただけるんです。あとは、私はお話することが大好きなので、好きなテーマでずっと会話をすることもありますし、質問したいことは何でも聞いていただくようにしています。
アイザックのスタッフも驚きの成長曲線
Q.先生のもとで学ばれた生徒さんは、どのように成長していきましたか?
以前、「あと2か月後にインドネシアに赴任する」という方が、ゼロの状態でいらっしゃったんですが、1回1時間半のレッスンを週2回のペースで続けて、見違えるほどペラペラ話せるようになりました。
私とインドネシア語で会話していたところをアイザックのスタッフが見て、「いつの間にこんなに上手になったの?!」とびっくりしていたのを覚えていますね。その生徒さんは、毎日自分でも熱心に学習していて、いつも授業の時に自分について表現する練習をしていました。
成長の早い生徒さんほどモチベーションが高く、レッスン以外の時間も復習したり日記を書いたりと、ご自身で努力されていますね。
インドネシア赴任では、現地での生活をさらに楽しく
Q.これからインドネシアに行かれる皆様にメッセージをお願いします。
インドネシアは温かく陽気な国で、一度行けばきっとその魅力にやみつきになりますよ。
食文化も豊かで、ナシゴレンの他にも、おいしいものが沢山あります。「ソプブントゥット」という牛の尻尾のスープや、「バッソ」という肉団子のスープもぜひ召しあがってみてください。観光地としてはバリ島が有名ですが、プロウスリブというリゾート地でしたら、ジャカルタから1時間程度で行けますね。
インドネシアはオープンな人が多く、インドネシア語で声を掛ければとても喜ばれて、すぐに仲良くなれますよ。
基本的な文法が分かれば、どんどん話せるようになっていきますし、ぜひアイザックで一緒に楽しくインドネシア語を学んでみませんか。皆さんのことをお待ちしています!