先日日本に戻られたノルウェー語のイングヴィル先生よりノルウェーに帰国中の際にあった、ノルウェーの国民的イベント「憲法記念日」についての紹介をいただきましたので、早速こちらでも紹介させていただきます
(以下イングヴィル先生より)
昨年アイザックでノルウェーのクリスマスについてのセミナーが行われましたが、ノルウェーにはもう一つの大きな祭りがあります。本日のブログでは5月17日のノルウェーの憲法記念日についてご紹介したいと思います。
まず少しノルウェーの歴史の説明をさせていただきます。ヴァイキング時代(約800年~1000年)にノルウェーの統一が行われました。しかし、14世紀にデンマークの配下になり、独立を失いました。1814年にナポレオン戦争により、デンマークはノルウェーをスウェーデンに引き渡します。それがきっかけになり、スウェーデンの支配の下で、ノルウェーの国民は憲法を作ることができました。ノルウェーの憲法が会議にて調印されたのは、憲法記念日の1814年5月17日でした。
そのため、5月17日はノルウェーでお祝いの日です。この日はどこに行っても道を歩けないぐらい込んでいます。人口の少ないノルウェーには非常に珍しいことです!朝にはパレードがあります。パレードに参加している人はノルウェーの国旗を振りながら「Hurra! Hurra!」(ノルウェー語で「万歳!万歳!」)と叫びます。その後、ノルウェーの国歌を歌ったり、おいしい料理を食べたりします。夜は友達や家族とパーティーすることが多いです。
憲法記念日の一つの特徴は、ノルウェー人の自慢の民族衣装を見ることができることです。民族衣装はbunad と呼ばれ、様々な種類があります。どのようなbunadを着るかは自分の出身か家族の出身で決められます。多くのBUNADは、白いシャツに花柄のドレス。アクセサリーは、シルバーブローチや帽子やポーチです。ドレスはウールから作られているので、とても暖かいです。日本の方は5月にウールを着ることを想像できないと思いますが、ノルウェーでは5月にも寒い日がよくありますので、ウールはちょうど良いです!憲法記念日にもう一つの種類の民族衣装を見ることができます。ノルウェーの先住民族のサーミはサーミの青い民族衣装を着ます。
ノルウェーの憲法記念日は世界の中でとてもユニークな祭りなので、ノルウェーに行く機会があれば、ぜひ憲法記念日を体験してみてください!
↑民族姿で憲法記念日を祝うイングヴィル先生
憲法記念日をお祝いするってあまり聞いたことがなかったので、スタッフも興味津々でした。民族衣装もばっちり決まっていますよねイングヴィル先生、素敵なお話しありがとうございました
こんな日本語も堪能なイングヴィル先生のノルウェー語レッスンに興味をお持ちの方はぜひアイザックにお問い合わせください魅力的な北欧の世界を言語と共にイングヴィル先生が教えてくれますよ!
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