202010月現在、コロナ禍により厳しく往来を制限されておりました海外との往来ですが、ビジネスを中心に徐々に往来が再開されてきましたことはご承知のことと存じます。

ただご存知のとおり多くの国で、入国後2週間の隔離生活が義務づけられていますね。

そんな隔離生活を一足早く、8月末から9月にかけて体験された貿易会社勤務のTさんにインタビューをさせていただきました。

Tさんは渡航前にもベトナム語のレッスンをご受講されておりました。

 

★Tさん、こんにちは。

日本出発後、空港に到着されるまではどんな様子でしたでしょうか? 普段のフライトと違うところもあったと思いますが・・・

 

出発前にPCR検査を受け、陰性証明書を持って出発しました。

飛行機搭乗前に防護服に着替え、頭から靴の先まで防護服に包まれ、手袋、マスク、ゴーグルも着用しました。

飛行機は中型機でしたが、3席×2列は基本隙間なく着席で意外と密だなと感じましたが、CAさんも乗客と同様に防護服着用でした。

普段の機内の風景と違いやはり緊張はしました。

機内サービスはパンが3個と飲料水が2本のみでしたが、それらの飲食の時間は自由でした。

その他通常の搭乗規則以外の制限や指示は一切ありませんでしたね。

 

★空港到着後、隔離用ホテルへ移動ですね。 大変ではなかったですか?

 到着した空港はベトナム北東部にあるヴァンドン国際空港で、日本にいちばん近いベトナムの空港です。

5時間のフライトでした。

到着時空港にある機材は我々の飛行機のみで、空港の建物に入る前に手荷物に消毒液をかけられました。

空港での対応者は完全装備で感染予防をしており、ものものしい異様な雰囲気に包まれていました。

すぐに専用のカウンターで出発前に実施したオンライン医療申告書を受け取り、前述の陰性証明書を提出、入国審査を受けました。

その後ようやく専用のバスで45分ほどかけてホテルに移動しました。

★消毒の徹底とかやはり大変ですね。ホテルは立派だったとお聞きしましたが、やはり消毒とか大変だったんでしょうね?

はい、ホテルは世界遺産として有名なハロン湾を一望できる高台にあり、ゴルフ場併設の豪華リゾートホテルでした。コロナの前はですが。

ホテル到着時の消毒は防護服に包まれていない持ち物全てで、バスから取り出した荷物をひとまとめに、一気に噴射機で噴霧され、なかなか壮観でした。布製のカバンなどは日本出立時にビニールに包んでおきましたが、そうでないと大変なことになりますね。

終了後ようやく防護服を脱いでホテルに入りましたが、空港同様従業員はみな防護服で対応されていました。

入口はロープで閉鎖されており、隔離規則には指示に従わない場合、別の隔離施設に強制で連行されるうえ、制裁もあり得ると書かれていて少し緊張しました。

ホテルは最大600名収容とのことでしたが、私の到着時は約450名の滞在だったようです。

ホテルの部屋数が限られるので中にはスイートルームに隔離された方もいたようで、聞いた情報から推測すると年配者ほど良い部屋が割り当てられていたようです。

★なるほど。ベトナムの文化も感じますね。ホテルでの隔離生活は厳しいものでしたでしょうか?

いや、そうでもなかったです。

隔離規則にはアルコール利用禁止と書かれていましたが、ルームサービスで提供可能でして、私は滞在中ウイスキー2本とビール10本頼んでしまいました(笑)

毎日定期的に9時と15時の2回に検温があり、到着後7日目とチェックアウト予定前日の13日目にPCR検査はありましたが。

この2回の検査で陰性であれば晴れて隔離生活は終了となります。

★そうなんですね。隔離なのでルームサービス主体になりますよね。食事や生活について詳しくお聞きしてよいですか?

食事は3回/日 7:30/12:30/18:30 部屋の前の椅子に弁当が置かれました。

弁当の内容はベトナム料理がほとんどで、米は美味しく量も十分でおかずは温野菜を中心に肉料理と海鮮料理の約3種類の内容です。

この他にスープ、フルーツが付きましたし、朝はパンとジュース、ヨーグルトもつきました。

ルームサービスは隔離者用に特別メニューが用意され、申しましたように酒類も購入可能でしたが、ただし外部から差し入れ等はさすがに禁止でしたね。

隔離期間中はLINEで隔離者専用のグループに登録すると登録者に毎日の情報連絡が入りますが、これが日本語なんですね。

ルームサービスのオーダーも専用のLINEで日本語で対応してくれまして、担当者も日本人です。

2日に1回部屋の掃除もしてくれ、洗濯もの回収(12品まで無料)、飲み水(300ml8)が支給され、Wi-Fiもフリーでした。

★ なかなか至れり尽くせりで、快適な生活なようですが、不安なことやストレスはありましたか?

不安なことは、ホテル滞在中、放恣な生活になってしまうかもということで、運動不足や外気から遮断されての免疫低下などが心配でした。PCR検査が陽性になってずっと出れなくなったらどうしようとか。

ストレスは、やはり日本からホテル到着まで経験したことのないことばかりで強いストレスを感じました。

またホテルの食事はおいしかったのですが、贅沢な話ですが2週目も同じメニューが配給されると知った時、食べれなくなりましたね。

★やはりいろいろご苦労がありますね。

どのように生活を立て直すというか律していかれましたか?

毎日日の出とともに起床、ベトナム語レッスン、メールチェックと運動の時間、映画鑑賞の時間などスケジュールを詰めることで、日々の経過を早く感じられるように工夫しました。

ホテルの施設は一切使えないため、部屋でYoutubeなどを利用しエクササイズの番組で毎日1~2時間ほど運動で汗を流しました。

娯楽は専らTVで、毎日の映画鑑賞で心も満たされましたが、2週目の朝からのベトナム語のレッスンが一番生活のリズムづくりに役立ちましたね。

★なるほど。しっかりご自分を律せられたご様子が目に浮かびます。

特に語学レッスンが生活のメリハリづけに役に立ったとのことですが、Tさんは渡航前にも40時間レッスンを受けられましたが、どのような違いを感じられましたか?


単調な隔離生活2週目にベトナム語レッスンを再開できたのはラッキーでした。

渡航前の40時間のレッスンの補習として1日2時間×5日間受講しましたが、少し間が空いてしまって思った以上に忘れている表現が多く苦戦しました。

しかし日本で指導していただいた同じ先生の適切な指導のお陰で徐々に回復し、最終日には前回受講時以上の手応えを感じました。
隔離期間中はレッスンだけに集中できますし、また習ったことをすぐに実践できる機会があり、語学学習には理想的な環境だと思いました。

★そうだったんですね。具体的にどのような実践会話をされましたか?

例えば部屋の掃除の担当者に備え付けのコーヒーの量を多めにして欲しいなどして欲しいことをベトナム語で頼んだり、使って覚えることができました。
そして相手にちゃんと伝わるという感動を味わい、自信もつきました。

ベトナムは朝が早い社会なのですが、朝8時からレッスンを受け充実した1日が出発しまして、同じ食事の残りの1週間の経過が早く感じましたね(笑)

隔離生活時の語学学習、有益でお勧めですね、時差こそありますが、オンラインでどこでも受けることができますし。 以前から指導していただいた先生にまた教えていただける安心感もあります。
 
★Tさん、長い時間詳しくお話聞かせていただきありがとうございました。  お仕事大変でしょうが、ベトナムでのご活躍お祈りしております。  赴任地のハイフォンでの生活のお話、またお聞かせ下さい!