デンマークは第2次大戦中ドイツに占領されていました。そして194554日にナチスドイツが撤退。この日をデンマークは解放記念日として大切な日としています。ナチスドイツに占領されている間、王室は亡命などせず、そのまま国内に残り、国民達にとって心のよりどころとなりました。そしてレジスタンスとして戦った多くの人々が命を失いました。また当時中立国としてドイツにも占領されなかったスウェーデンに多くのユダヤ人が亡命するのをたくさんのデンマーク人が手伝いました戦後、デンマーク人のおかげで生き延びられたと告白するユダヤ人が大勢いました。コペンハーゲンの海辺を歩くと、手が届きそうなところにスウェーデンが見えます。今は橋もあり、フェリーもあり、自分のヨットで行き来する人までいますが、当時は近くて遠い国がスウェーデンだったようです。スウェーデンに亡命するという命がけの手助けをした多くの勇敢なデンマーク人に敬意を表します。

そしてこの5月4日に、ナチスドイツが撤退したことにより長かった第2次大戦のつらい日々を思い、そして多くの失われた命を思い、人々は窓辺にキャンドルを灯して静かにこの日を迎えます。5月は日照時間が徐々に長くなる美しい季節でもあり、明るい外の光と窓辺に灯されるキャンドルは人々の心を厳かにします。1年に1度、この日の夜は、国中で祈りをささげる日でもあります。宗教は関係なく、失った尊い命と今なお行われている戦争に被害を被っている多くの人々への想い。できることは少なくても何らかの手伝いをしようとお金を寄付したり、日用品を集めて現地に届ける人達に自分の小包を託す人達、それぞれができることをしようとしています。

今年は特に現在ウクライナで失われる多くの命、そして家を追われ故郷から避難して国から逃げている多くのウクライナの人達を思って、今年の54日は国中の窓辺にキャンドルが灯されたようです。戦争が一日でも早く終わるように、世界中の多くの人が思っていると思います。