ライ麦パンとオープンサンドイッチ

 デンマークの食事の中で大きな役割を果たすのは「ライ麦パン」です。メニューとしては、ライ麦パンの上にニシンの酢漬けを載せたり、燻製のウナギとスクランブルエッグ、鰈のフライを載せて食べたり、またはフランスパンの上に茹でた小エビのマヨネーズ和えを載せたりすることもあります。魚類を食べた後に、レバーペーストやサラミ、合いびき肉で作った肉団子をスライスしたうえにビーツの酢漬けを載せたり、ローストビーフとカリカリに炒めた玉ねぎを載せたりすることもあります。食事の〆として何種類かのチーズとブドウなどのフルーツを食べる・・・

 デンマークではこういったライ麦パンの上に何かを乗せた「オープンサンドイッチ」が、日曜日のお昼のご馳走として準備されたり、このうちの何種類かをアルミホイルで包んでお弁当として職場や学校にもっていくのが普通です。

 このライ麦パン、日本人の我々にはなじみの薄いですが、最近では特別な店やスーパーでライ麦粉が買えるようになり、日本でもライ麦パンを焼くことができるようになりました。

 何度も失敗して、やっと最近上手に「ライ麦パン」として食べられるものが焼けるようになり、日本で手に入る具材を使って私流オープンサンドイッチを作ることも可能になりました。ライ麦パン粉を買うと袋の後ろにレシピがかかれていたりするので、それを見ながらご自分で作ってみるのも楽しいかもしれません。

     

                    (大阪校デンマーク語講師 西村)