六本木にあるそのビルは、他のビルとはちょっと違います。
一見、普通のオフィスビルですが、違うのはそこから聞こえてくる「言葉」です。
英語、フランス語、スペイン語、日本語。
様々な言語が飛び交うエントランスや廊下はさながら映画のよう。
日本でもすっかり一般的になった外資系企業でしょうか?
いいえ、実はこのビル、「第38興和ビル」にはたくさんの大使館が入居しているんです。
その数、実に14カ国。
運河で有名なパナマなどの中米国や先日サッカー日本代表が親善試合を行ったウルグアイなどの南米の国など、様々な国から派遣されてきた大使たちと、大使館の職員たち、そして大使館を訪れる訪問客たちが話す言語は様々です。
隣り合った部屋に入居していても、隣の国の公用語が別であることもあるため、数歩歩くと、話している言葉が変わるなんてこともあるそうです。
たとえば、フランス語を公用語としているハイチの大使館の前でフランス語で挨拶を交わしたあと、そのとなりのグァテマラ大使館でスペイン語で業務を行い、隣のドミニカ共和国大使館からは訪問客が英語でやりとりがしているなんてこともあるかもしれません。
(ちなみに、ドミニカ共和国の公用語はスペイン語です)
一つの場所でたくさんの言語が飛び交うなんて、まるで空港みたいですね。
様々な国々の方を接客するキャビンアテンダントや空港職員のように、このビルで働く大使館職員たちは言語能力に加えて、様々な国に対する理解やコミュニケーション能力が必要となります。
大使館職員の方々はもちろん現地から派遣されてきた方もいらっしゃいますが、語学に堪能な日本人の職員も多くみられます。
「国際的な職場で働きたい」「言語力を活かした仕事がしたい」という方は選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?
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