海外の社内英語教育、語学研修、インターンの事例を見てみよう2!

海外の社内英語教育、語学研修、インターンの事例を見てみよう2!

海外赴任のための英語研修はどうするべきか。どのような研修のプログラムがあって、どのような研修が効果的なのか。その答えは、「海外」にあるのかもしれません。今回は、海外の社内英語教育、語学研修、インターンなどを見ていきます!

 

1、EU の取組み「ヴルカヌス・プログラム」

『ヴルカヌス』とは、ラテン語で鍛冶屋の神様を意味しています。このプログラムは「鉄は熱いうちに打て」の格言通り、今後の日欧経済関係を担う若人を対象にしている意味を 込めています。 

ヴルカヌス・イン・ジャパンは EU 加盟 27ヶ国の理工系の大学生(34 年生)及び大学院生学生を対象とした日本における企業研修です。1997年からスタートし、2011年までに計385名が参加しました。期間は1年間で、語学研修(4ヶ月と企業のインターンシップ(8 ヶ月)を実施しています。費用負担として、受け入れ企業側は、寮の提供(1 年間)、奨学金一部負担として 80 万円、及び企業研修中の研修費などで、日欧産業協力センターが奨学金として200万円(渡航費、日本での滞在費、保険等に充当)を支給しています。ビザの種類は、文化活動ビザです。日本での受け入れ企業は、上場企業を中心とした 67 社で、「外国人研修生の受入を 行うことは、職場の国際化・活性化にも一役買っており、大変有意義だ。選抜され来日する学生は、いい意味で貪欲に学ぼうという意欲にあふれているため、優秀でモチベーションの高い学生が多いように思う。当社で受け入れたヴルカヌス生の中には研修終了後、社員として働いているものもいる。」などの感想があるとのことです。

 

 

2、韓国の取り組み「グローバル青年リーダー育成事業」

韓国政府は深刻な若年失業問題に対応を迫られ、2008年に、2013年までに合計10万 人を海外に送り出すという「グローバル青年リーダー10万人養成」を提唱しました。海外就業研修者5万人、海外インターン生3万人、海外ボランティア2万人の若者たちが、就業の舞台を国内から世界市場へと展開しさまざまな経験を積むようにサポートすることで、国家の成長を主導できるような人材に養成する一方で、企業が求めるグローバルな人材として育成し労働市場でのミスマッチ及び摩擦による失業を減らすことを目的としています。  

政府は参加者らに往復航空運賃と現地滞在費の支給や研修費用の一部を政府から認可を受けた大学や機関を通じて補助する等の支援を行います。 派遣先は中国、日本、米国、UAE、豪州、カタール、カナダ 他(2009年)などです。

 

3、韓国のTOEIC(トイック)塾

PAGODA,YBMなど、韓国では多くのトイック塾があります。そこには大学生ももちんん多いですが、仕事帰りのサラリーマンも多く在籍しています。韓国だと、900点を超えないと恥ずかしくて点数を言えないと言われるほど、平均のトイック点数が高く、トイック塾も非常に戦略的に、効率的に点数が上昇できるのが強みです。

⑴     英語の実力か?トイックの点数か?

韓国で代表的なトイック塾であるPAGODAのキャッチフレーズは、「トイックは点数だ」、「トイックは技術だ」。そのキャッチフレーズに象徴されているように、基本的に塾の授業は英語の実力向上というより、トイック点数向上一点のみに集中されています。「13(サーティン)と30(サーティ)のリスニング、区別が難しいでしょ?それでも大丈夫。私がこれまでのトイックの問題を見たところ、これまで答えが13だった時はありません。1330で迷ったら、30を選びましょう」。筆者が韓国のトイック塾に通っていた時、講師の発言に唖然しました。他の生徒は必死に講師の言う内容をノートに書いていました。まさに、塾でのトイック対策は「技術」、「点数」なのだと思い知らされたものです。韓国は全体的に基礎的な英語レベルは高いため、トイックの塾に対する需要もそういった戦略、方法、技術に特化されているのかもしれません。授業は、ほぼ問題を解き、それを解説する方式。解く問題集も、最近の問題の傾向を分析し、独自に作成されたもの。市販の問題集では反映されない最新の動向が、すぐ反映されるのも塾が人気な点です。

⑵    新しい出会いもあり?スタディーグループ

 トイックの点数向上の要は、「どれだけ問題を沢山解くか」、「どれだけ沢山の語彙を増やすか」にあります。それは、一方的なレクチャーだけでカバーできるものではありません。普通の塾だとそういった点は「自主努力」にお任せですが、韓国の塾は「スタディーグループ」という制度があります。レクチャーが終わった後、受講者たちをグループ分けし、そのグループで自主的に勉強させるのです。そこで行う課題はグループのメンバーに任せます。基本的にリーダーが選ばれた後、単語暗記などの課題を決め、レクチャー後に集まって課題を行ったかお互いチェックします。その後問題を時間を決めて各自解き、答え合わせしながら間違った点をお互いフィードバックします。もしそのスタディーを欠席したり、課題をしてこない場合、なんと罰金をとります。集まった罰金は最後の打ち上げの費用に使われるそうです。このスタディーグループ、よく恋愛にも発展するとのこと。同じ目標に向かって、切磋琢磨しながら勉強する仲間は魅力的に映るのでしょうか。

⑶    講師は超ハードスケジュール

韓国のトイック塾でビックリするのは、講師のハードすぎるスケジュールです。勤務前に授業を取る受講生も多いため、朝6時から授業は始まり、もちろん深夜まであります。ほぼぶっ通しで授業があり、休み時間には次の教室へいつもあわただしく動いています。そして面白い点は、講師は自らのライン、カカオトークのIDを受講生に公開しているということです。24時間、質問があれば講師に聞けばすぐ返答がかえってきます。受講生としてはこれほどありがたいことはないですが、講師にはプライベートの時間もなさそうです。講師の評価は受講生の点数と、人気アンケートで決まります。もし評価が高くなければ、後ろで待機している講師予備軍とすぐ交代させられるため、油断の余地はありません。「皆さん、5分だけ時間を下さい。今携帯でアンケートのページを開いて、私の評価を満点にしてください。そうしないと落とされてしまいますからね」。授業中に受講生全員に人気アンケートを実施する講師も。英語講師として生き残るのも、大変そうです。

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