14段階の「英語学習法」三段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

14段階の「英語学習法」三段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

英語を母国語のように使いこなせるまでの道のりで一番基本となることが「基礎を

怠らない」ということです。初心者も疑似初心者(かつて何年も学校で勉強してきた

が、ほとんど使い物にならず、やり直したいという人)も最大の急務は、日本脳とは

別に英語脳(英語を英語で理解する脳)を創りあげることです。英語脳という入れ物

さえ創れば、日本語脳の中に入っている知識を英語脳の方に移動させるだけで、これ

まで使い物にならなかった英語の知識を、初めて生きた英語として用いることができ

るようになります。そのためにまずは、「知っていること」を確実に「使えることへ」

が目標です。

三段では、ネイティブと渡り合う実務の実戦力を身につけていきます。実務で求められるライティングスキル、プレゼンテーションスキル、リサーチスキル、などを磨きましょう。

 

<使用するテキスト>

 

➊ A Manual forWriters of Research Papers, Theses and Dissertations

Chicago Stylefor Students and Researchers (Chicago Guides

toWriting, Editing, and Publishing)

  University of Chicago Press Kate L. Turabian(著)、WayneC.

Booth(著)他 

 ペーパーバックなら1,500円前後

 

 

 The Craft of Research  (Chicago Guides to Writing,Editing, and Publishing)

    Universityof Chicago Press  Wayne C. Booth (), Gregory G. Colomb (), Joseph M. Williams ()  1,500円前後

 


❸ Beyond Bullet Points

 Using Microsoft PowerPoint toCreate Presentation That Inform,  

Motivate, and Inspire(Business Skills)

Microsoft Press Cliff Atkinson(著) 2,600円前後

 

 

1. 「英語身体」を創ること

 三段から四段という14段階方式英語上達法の最終段階ではすでに英語を使いなこすこと自体は問題ではありません。英語を母国語とする国の大学生と互角に語学のハンデがなく渡り合えるレベルになっているので、後は英米の学生やビジネスマンに求められるライティングスキル、プレゼンテーションスキル、リサーチスキルを実践的に磨き、ネゴシエーションなど他の必要なスキルを独自に育てていってください。

 アカデミックイングリッシュを継続する人は自分のやりたい分野で「beginner」、「intermediate and advanced level」の関連書籍を最低200冊読むことが必要です。この段階まで登ってきたあなたは既に英語力がネイティブの学生と同じレベルになっています。後は1000時間の英語を使った作業時間を通過することによって、英語での読み、書き、話し、聞く能力が英語を母国語とする国の大学卒業生の水準に達します。

 

ここまでのトレーニングを通じて既に英語で理解し、英語で考えることのできる「英語脳」は出来上がりましたが、英語圏で生まれ育ったネイティブに比べ、まだまだ体全体が「英語身体」にまでなっていません。まずは量をこなして脳だけではなく、体全体が英語圏の生活とコミュニケーションに溶け込むようにしましょう。欧米人は本当に体全体を使った感情表現が自然ですが、それに比べて日本人同士の会話スタイルは本当に硬いです。あまり大げさにジェスチャを入れる必要ありませんが、自然に体全体をある程度使った表現、豊かな表現ができるようになった方が相手にとっても気持ちが和らぐでしょう。

 「英語身体」を持つことが日本人としてのアイデンティティを捨ててアメリカナイズされるという意味ではなく、「日本語脳」と「英語脳」というCPU2つ持ったDual CPUと同じように体も「日本語身体」と「英語身体」の2つを持つという意味です。

 

2.字幕なしで英語の映画を100本観ること

 「英語身体」を創るためにはやはり英語圏で3年、5年程生活をしてみるのが一番良い方法ですが、それが可能ではない場合、字幕なしで英語の映画を100本以上見ることです。作品はそれぞれの好みに合わせて選択してください。

 どうして映画なのかと言うと、映画作成には膨大なお金と人と物が投入されていて、観衆に伝えたいメッセージが込められています。そこには英語圏の人達の歴史、文化、人減関係、悩み、事件、失望・絶望、希望、感動のドラマが凝縮されています。私たちが実生活で直接に知ることのできる人は限られていますが、映画の中ではお金持ちにも貧乏人にも、善い人にも悪い人にも、教養のある人にも無教養な人にも出会うことができます。つまり、何十人分の人生を追体験することができるのです。

 

日本人同士なら、ちょっとした顔の表情や仕草などからある種のメッセージを読み取ることができますが、英語圏の人達にもそれなりの言葉以外によるメッセージの発信という部分があります。これを感覚的に読み取れるようになるには多くの人と接触しながら学んでいくしかありません。しかし、それを集中的に体験させてくれるのが映画の効能です。

また、全ての映画にはそのストーリーのシナリオライターがいて、制作したプロデューサーがいます。映画の出来・不出来はほぼシナリオの良し悪しで決まってしまうといっても過言ではありません。映画もある程度の量(最低100本)をこなしてこそい、シナリオの良し悪しを識別する力、この作品はなぜ名作と言われているのか、この作品はなぜ失敗作なのかということを理解することのできる、いわゆる構成や話の筋道を見る鑑識眼というものが養われます。

 

3.『The Craft of Research』でリサーチの進め方を学ぶこと

 『A Manual for Writers of Research Papers, Theses andDissertationsはアカデミックライティングの辞書のように使うマニュアルで、このマニュアルはアカデミックライティングの必需品です。『The Craft of Research』は実際のリサーチの進め方が、リサーチとは何かから始まって、問題の発見、資料の集め方、研究の進め方、ソリューションの提示に至るまでやさしく書かれています。まずは一度最後まで通読してください。

この2冊の本はどちらもシカゴ大学出版から出版され、全米の大学生によく利用されています。『AManual for Writers of Research Papers, Theses and Dissertations』は1937年の初版以来改訂を重ねて、現在の第7版まで800万部以上発行されています。『The Craft of Research』の執筆者、Wayne C. Booth,  Gregory G. Colomb,  Joseph M. Williamsは、第7版の改訂の中心的な役割をはたしています。そのため、リサーチの進め方についてのガイドラインは両書とも共通しています。シカゴ大学出版からはシカゴ大学出版の編集規定をまとめた『Chicago Manual of Style』という分厚い本が出されていて、こちらの方は全米の組版スタイルの教科書を目されています。

 

 リサーチにはまず、問いかけ(Question)があり、その問いかけに対する解答(Answer)、あるいは回答(Response)を探していく過程があります。上記の2書を通じて、Questionの立て方、解答または回答を見つけていく過程での仮定(Hypothesis)の立て方、論理展開の方法などを学んでください。既に二段の『英語論文・レポートの書き方』でリサーチペーパーを含む論文の書き方につての基礎知識が入っているので、『The Craft of Research』で取り扱う項目も大体の趣旨は理解できると思います。

 リサーチペーパーの一般的な枠組みは『英語論文・レポートの書き方』p.208で以下のように紹介されています。

 

題名   (title

要旨   (abstract

序論   (introduction)  

本論   (body

結論   (conclusion

参考文献 (reference

注    (notes

補遺   (appendixes

 

 留学した場合のリサーチペーパーの課題は、とる授業ごとにほとんど全ての科目で与えられているので、否が応でもやらざるを得ません。それ自体が有効なトレーニングとして学生を鍛えてくれるのですが、日本にいる場合は自分で課題を見つける必要があるでしょう。

 リサーチはまず、リサーチする価値のあるトピックの選定から始まります。疑問に思うこと、関心のあることの中から疑問に対する解答や解決が見つかれば、自分や論文を読んでくれる人に役立つであろうという問題を絞り込みます。リサーチのプロセス自体は日本語で行っても英語で行っても同じなので、ここでは分かりやすく日本語でやってみましょう。

 現代新聞紙上をにぎわせている問題の中から例えば国民生活に直接影響のある「消費者税税率引き上げ」の問題を取り上げてみます。

 まず「Title」ですが、これは一応「仮題」(Provisional Title)として分かりやすい、長めの題をつけておきます。全部書き上げた後で、内容を体現しながらも読者の関心を引くような「Title」を考えましょう。もちろん、最初に浮かんだインスピレーションが一番良い場合もあります。

 次に、要旨から結論までの「骨格を計画」(Planning)します。「Planning」と「Draft」(草稿)は同時的に進めますが、いわば戦闘に入る前の作戦準備です。作戦を立てるために必要な作業が資料収集です。

 「消費者税税率引き上げ」の可否を取り上げたのは、国民の関心が高く、私たちの生活にも大きな影響を持っているので、今後の選挙の争点のひとつとならざるを得ない。また、自分もはっきりとした理解をもちたちという動機があり、読者にも役立つ内容を提示することができるからです。

 

 日本では大学での研究のことを「象牙の塔」のように、一般国民の生活とは距離があるように感じますが、欧米の、特にアメリカの大学や研究機関のリサーチは、政府や企業に対する政策提案や国民、市民に対するアクションプラン(行動計画)提示のように、決して知的満足だけでは終わらない、能動的な性格を持っています。

 税率機引き上げに賛成する立場も反対する立場も、双方の主張は一応の根拠があってなされています。その根拠としている「資料」、「論理」、「歴史的経緯」についてできるだけ広範に資料を集めることがリサーチにおいてまずやらなければならない作業です。

 「歴史的経緯」だけでも、消費税導入に至った経緯と、成立の経緯、その後3%から5%に引き上げられた経緯、そして現在さらなる引き上げが検討される至った経緯とみていくと、それだけでかなり膨大な内容であることが分かります。もっと膨大なのは、日本だけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国などでの消費税あるいは「Sales tax」導入の経緯と現状についての資料です。

 

 この資料を、「Primary sources」(一次資料)、「Secondary sources」(二次資料)、「Tertiary sources」(三次資料)と分類して重要度のランク付けをするのがリサーチの一番の基本です。「Primary sources」は「raw data」と呼ばれる、加工されていない統計や、財政報告書、国民白書、政策導入当事者の所信発表といったものです。この「Primary sources」がリサーチを通じて行う主張をサポートする一番大事な資料です。

 「Secondary sources」は、「Primary sources」をもとになされた専門家によるレポートで、影響力のある学者のレポートは無視できませんが、どこまでもそれは意見であって、その妥当性は検証を通じて確かめられなければなりません。つまり、無批判で受け入れてはならないものです。

 「Tertiary sources」となると、これはもうこの専門家はこういっています程度の「hearsay」(伝聞証拠)で、証拠能力はありませんが、ジャーナルなどで誰がどういう立場に立っているということを客観的に見るためには必要な資料です。

 リサーチで一番気を付けなればならないのは、「初めに結論ありき」の誘惑に陥ることです。結論が先にあって、それを裏付けるための証拠ばかりを集めるという方法ではリサーチとしてはかなり客観性や説得力に欠ける結果となります。いわば警察の事件捜査で、助教証拠から「こいつが真犯人だ」と決めつけて、それを裏付けるような証拠ばかり集めるあまり、それを否定するような資料は無視するか、隠ぺいしてしまうようなやり方です。優れたリサーチペーパーは、反対意見に対しても敬意をもってその論点の妥当な部分と不足な部分を区別し、相手の論点を理解したうえで、いかに自分の研究の方がより優れているかを提示するものです。そして自分の研究の方がより優れているかを提示するものです。そして自分の研究が適用される範囲とその限界や今後の課題も明らかにし、さらなるリサーチを鼓舞するのが理想的です。

 

 資料の集め方として、手元にトピックの関連書物が数冊あれば、まずその中で紹介されている参考文献を抜き出します。日本語の本では参考文献の紹介が少ない場合が多いですが、英語の書籍では大抵「Bibliography」(参考文献)に相当数の文献が紹介されています。

 リサーチで最初にはっきりさせておかなければならないのは、トピックの絞り込みです。例えばこの論文の目的は「消費税引き上げが与える国民生活への負の影響とその対処法」であるとします。そこで膨大な資料の中から類似の問題を扱った資料を選定し、代表的な見解をいくつかのグループに分けてみます。そして、自分の研究の道筋と結論を出すための判断基準を確立します。

 このように、正しいリサーチペーパーはこれまで紛争解決を力によってしか解決できなかった時代から、平和的に、合理的に解決する道を開く有力な手段なので、学者の良心を失わないアカデミックライティングスキルを磨いてください。

 

 欧米人は自己主張が強いように見られますが、リサーチにおいては、驚くほど先人の研究した内容に敬意を払います。過去の研究の成果を踏まえたうえで、「私はこのように新しい研究を行い、実験・検証した結果、これまでとは違った新しい発見・解決策を提示する」という姿勢があります。そのため、他の人が主張したことを、引用元を明らかにしないで使うということは「plagiarism」(盗用)として極度に嫌われます。また、上級セミナーでのリサーチペーパーともなると、参考文献に3ページ以上の「Primary sources」、「Secondary sources」、「Tertiary sources」の資料がないと読んでくれない教授もいるほどです。つまり、自分の意見を言う前にまず先人の研究から学びなさいという意味です。

 それでは『英語論文・レポートの書き方』と『The Craft of Research』の手引きに従って、興味・関心のあるトピックで20ページ以上のリサーチペーパーを書いてみて下さい。合計で200ページ程の分量になればリサーチペーパーをのコツがつかめるようになります。

 

4.パワーポイント資料を作成し、実践を通じてスキルを磨くこと

 もともとMacintosh用のソフトとして開発されたものがMicrosoft社に買収されて1987年に「Power Point 1.0」としてリリースされて以来、(日本語版は1996年リリースの「Power Point 97」から)パワーポイントはプレゼンテーションの世界に革命をもたらしました。その中でも『Beyond Bullet Points』はパワーポイントの可能性を120%引き出すための段階的なガイドライン(step-by-step guideline)を提供してくれます。

 パワーポイントがもたらした革命を一言で言うと、エンドユーザーの誰でも映画・テレビドラマのシナリオライター、プロデューサーになれる道を開いたということでしょう。実際に動画と違って、むしろ紙芝居に近いスライド形式ですが、ストーリー―性とリサーチによる情報の伝達、視覚効果によって観客の共感・感動を呼び起こし、必要な行動に駆り立てる潜在的なパワーを持っています。

 『Beyond Bullet Points』は単純にパワーポイントを使いこなすためのツールというよりも、人間の記憶、効果的な情報伝達の研究、感性に訴えて共感・感動を呼び起こす仕組みに対する最新の学問の成果を踏まえて、どのような言葉と写真・図形・イメージの組み合わせが人々の記憶に長く残っていくかがよく研究されています。

 パワーポイントプレゼンテーションの場合、最初の5枚のスライドとナレーション聴衆が飽きてしまうか、興味を持って聞いてくれるかが決まってしまいます。特に最初の5枚にどのような工夫が必要か、何を見せ、聞かせ、行うかが詳しく説明されています。

 5枚のスライドでは劇で言えば第一幕、残りのスライドは第二幕と言えます。第一幕での主要な役割は、「望ましい姿、あるべき姿、こうだったらいいなあ」というB地点と、「望ましくない姿、こういうところには留まっていたくない、しかしこれが現実の姿だ」というA地点を示し、一刻も早くA地点を脱してB地点に移りたい、という気持ちを起こさせる内容です。

第二幕では、A地点に陥った原因の説明、そこに留まっているとさらにもっと望ましくない問題が増え続けるというマイナスのイメージを示しながら、そこからの脱出方法、さらに、B地点に行けたらどんなに気分が良いか、そこへ行くために必要なAction plan(行動計画)は何か、といったことを念頭に置きながらビジュアルなイメージと言葉での説明を組み合わせていきます。

プレゼンテーションでは自分が脚本家であると同時に役者の役割も1人で演じることになります。そして聴衆との生の交流があるので、全てが本当にドラマティックです。これを重ねていけば日本人の殻を破って、国際社会で活躍できるコミュニケーションの達人になれます。

 

 これで、ビジネス英語の英語力を活かした仕事を通じて情報収集と分析、英文レポートの作成、パワーポイントを使った英語でのプレゼンテーションなど、お金も稼ぎながら英語実務でさらに英語力に磨きをかけることができるはずです。そういう意味ではこれまでの努力が金銭的にも報われる結果を結んだので、英語上達の修行の旅もここで終わっても構いません。しかし、ここまで登ってきたので、1000時間の学習の後、ダブルスペースで30ページ程の研究論文を書くか、30分程のプレゼンテーションを行い、14段階方式英語上達法の最後である四段に昇段して、英語を母国語とする国でリーダーを目指してみてはいかがでしょうか?

 

5.毎日必ず「チェックリスト」でチェックすること

確実に英語を母国語のように使いこなせるレベルまで自分1人で努力するためには継続するための工夫が必要です。確実に練習メニューをこなすためには、この学習法を良く理解している「アイザック外国語スクール」のようなところで指導を受けるのが理想的ですが、それができない場合は親や兄弟に「チェックリスト」で、練習を怠けていないかどおうかチェックしてもらう必要があります。頼める人がいない場合は、自分で自分をチェックしてください。

 

<三段練習メニューチェックリスト>

1000時間の練習と実践、1年)

□アカデミックイングリッシュを継続する人はやりたい分野での関連書籍を最低200冊読む(23年かけても構いません)

□『The Craft of Research』でリサーチの進め方を学ぶ

□生活の中で英語を主にし、日本語を従にする

□英語でのパワーポイント資料作成の実践をする。機会があれば英語でのプレゼンテーションを数多く行う

□英米の大学生やビジネスマンに求められる程度のwritingskill, presentation skill, research skill, negotiation skillを、実践を通じて磨く

Englishlanguageの映画を字幕なしで100本みる(練習時間としては数えない)

□可能なら英語を使う仕事でお金も稼ぎながら英語力に磨きをかける

□毎週の内1日は、音読(テキストは自由)を30分以上実行する。以後、この習慣を続ける

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