14段階の「英語学習法」四段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

14段階の「英語学習法」四段編 日本人が英語圏で絶対に活躍できるおすすめの英語上達法!

英語を母国語のように使いこなせるまでの道のりで一番基本となることが「基礎を

怠らない」ということです。初心者も疑似初心者(かつて何年も学校で勉強してきた

が、ほとんど使い物にならず、やり直したいという人)も最大の急務は、日本脳とは

別に英語脳(英語を英語で理解する脳)を創りあげることです。英語脳という入れ物

さえ創れば、日本語脳の中に入っている知識を英語脳の方に移動させるだけで、これ

まで使い物にならなかった英語の知識を、初めて生きた英語として用いることができ

るようになります。そのためにまずは、「知っていること」を確実に「使えることへ」

が目標です。

四段では、英語圏でリーダーシップを発揮するための学習法を紹介します。あなた自信の信念と夢と努力を詰め込んだ生き方で成功を収めて、スピーチで周囲の人から認めてもらいましょう。

 

 この段階では特に決まった使用テキストはありません。あなたが目指すリーダーシップが、幅広い問題に対処できるオールマイティなGeneral manager(統括マネージャー)なのか、特定の技能に特化したSpecialist(ある分野の専門職)なのかによって、学ぶべきものがかなり違ってきます。しかしこの2つは排他的なものではなく、補完的なものだと思います。総合大学に一般教養課程と専攻過程があるのと同じです。アメリカの学生よりもヨーロッパの学生は、例え理科系の学生でもかなりのレベルで古典(クラシック)と呼ばれるギリシャ哲学や歴史、文学の知識が豊富です。

 三段の訓練内容で「100本」の英語映画を見ることの必要性を強調しましたが、四段ではさらに幅広い知識と「量」をこなして身につける必要があります。つまり、自分がなりたい「専門家」に必要な知識(弁護士、会計士、MBA〈経営修士〉の資格等)の他に、大学の一般教養として必須になっている内容を履修するということです。

 

1. パブリック・スピーチの訓練をすること

 読んで身につける知識の前に、日本の学校では欧米と比べて決定的に欠けているパブリック・スピーチの訓練について触れておきます。欧米では既に中学校からパブリック・スピーチが重要な課目の1つとして訓練が始まります。単に自分の意見を発表するだけでなく、相手の心に響く話し方に重点が置かれています。日本でこのような英語でのパブリック・スピーチを含めたリーダーシップの養成、ネゴシエーションスキル(交渉力)の訓練までやっているところは大前研一氏の主催するビジネス・ブレークスルー(BBT)ぐらいでしょう。

 スピーチのトレーニングにはまず、人の心を打つ良いスピーチを数多く聞くことです。インターネットで「英語名スピーチ」のように検索語を入れると、いくらでも素晴らしいスピーチを探すことができます。19636月のJohn F. Kennedy at American Universityなどはケネディ大統領の魅力が50年の歳月を超えてそのまま伝わってきます。ぜひリンカーン大統領、レーガン大統領、オバマ大統領といった歴代大統領のスピーチから、人の心を打つスピーチの秘訣を探してください。アップルのスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学卒業式で行った(2005年)伝説のスピーチも多くのサイトで見、聞くことができます。気に入ったスピーチはスクリプト(原稿)も手に入れて暗譜してください。

 

 既に三段編で『Beyond Bullet Point』のプレゼンテーションスキルのトレーニングでプレゼンテーションの基本は学んだので、スピーチの組み立て方については要領が分かっていると思います。パワーポイントでは言葉以上に写真やグラフなど視覚に訴えるイメージが助けてくれましたが、スピーチでは言葉だけで人々の頭や心にイメージが浮かび上がるようにしないといけないので、より一層の経験と訓練が必要になってきます。

 スピーチのお手本としてマルチン・ルーサー・キング牧師の『I Have a Dream』が上げられる理由は、第一に歴史が語られていること。次に、アメリカ憲法とリンカーン大統領の奴隷解放宣言によって実現されているはずの人種差別のない平等社会、社会正義が実現されないで、多くの黒人が未だに差別と貧困と不正の中で生きているという現実。第三に、それが白人にとってもいかに不名誉なことであるかという説得力のある説明。そして最後に、なんといっても「I have a dream(私には夢がある)

」から始まる人種差別のない社会での具体的なイメージ、肌の色によってではなく、人格の中身によって人の価値が判断される社会、黒人の男女が白人の男女と支所に兄弟姉妹として同じテーブルに座っている姿を語るとき、今の現実がいかに醜く、あるべき社会がいかに美しいかという共感を呼び起こし、暴力によらず、愛によってその社会を実現しようという強烈なメッセージに全世界が拍手を送りました。正にパブリック・スピーチの見事なお手本といって良いでしょう。

 

2.新聞や雑誌も英字に切り替えること

 この段階まで来ると語学のハンディなく英語圏の大学生と肩を並べて研究したり、外資系の企業で英語を公用語としながら仕事をしたりするのに不自由を感じなくなっています。日本語でできることと同じレベルのことを英語でもできるようになっているか、人によっては日本語でもできなかったことを英語でできるようになっているかも分かりません。

 英語を母国語のように使いこなすために必要なトレーニングは既に三段までで全部終わっています。あとは経験と実践時間を積み重ねることによって英語のプロの道を登るのみです。

 既に生活の主な部分を英語に切り替えているので、新聞や雑誌もNew York Times, USA Today, NewsweekTimesに加えて、科学に関心があればNewton、国際政治に関心があればForeign AffairsまたはForeign Policy, あるいはファッション雑誌や料理、旅行に特化した専門英字雑誌を普段から読んでください。

 

3.世界に情報を発信できる自分になるために努力を続けること

 インプットからアウトプットへ、世界に情報を発信できるようになるため、明治の先人の中から英文で世界に情報を発信して、今もアメリカの高校や大学で日本を学ぶときに最初に読むべき必読本といわれる3冊の本を紹介します。

 

<明治の先人が世界に英語で発信した3冊の名著>

『代表的日本人』 内村鑑三(著) 稲森和夫(監訳) 講談社

 この本にまつわる有名なエピソードとして、ケネディ大統領は就任式後に行われた(1961120日)記者会見で、日本の記者がケネディ大統領に、「あなたが日本で尊敬する人はいますか?」という質問に即座に「私が最も尊敬する人は上杉鷹山です」と答えて日本の記者を慌てさせました(日本人記者の中で当時上杉鷹山が誰かを知っていた人が1人もいなくて、慌てて東京の本社に電話を入れ、各本社は記者を国会図書館に送って調べさせたようです)ケネディ大統領はどうして上杉鷹山を知っていたのか? 彼は内村鑑三が英文で書いた『Japan and Japanese』(後に『Representative Men in Japan』と改題される。日本では『代表的日本人』として広く読まれている)で紹介された5人の中から、特に上杉鷹山に真の理想的なリーダーのあり方を見つけたようです。

 

『武士道』 新渡戸稲造(著) 須知徳平(翻訳) 講談社

 Bushidoとして古くから多くのアメリカ人に愛読されてきました。盛岡生まれの新渡戸は内村鑑三とは北海道農学校での同期生。「日本の懸け橋」になることを終生の使命とした新渡戸稲造は私費留学生として渡米し、クエーカー派のクリスチャン、メアリー・エルキトンと結婚。1900年に流暢な英語で書かれたBushidoの初版が刊行されるや世界各国語に訳され、欧米でベストセラーとなりました。セオドア・ルーズベルト大統領や発明王エジソンが愛読したといわれています。

 

『茶の本』 岡倉天心(著) 浅野晃(翻訳) 講談社

 1903年に米国のボストン美術館から招へいを受けて羽織袴でボストンに到着した岡倉一行に若いアメリカ人が冷やかし半分でからかってきたのに対して流暢な英語でやり返したエピソードがあります。

 

A young American:

“ What sort of nese are you people? Are you Chinese, or Japanese, or Javanese? ”

 

Okakura replied:

“ We are Japanese gentlemen. But what kind of key are you? Are you a Yankee, or  a monkey?”

 

 岡倉は、福井藩の武家の子として横浜に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)の設立に大きく貢献し、また日本美術院を創設しました。近代日本における美学研究の開拓者で、英文による著作での美術史、美術評論家としての活動、美術家の養成といった多岐に渡る啓蒙活動を行い、明治以降における日本美術概念の成立に寄与したと紹介されています。1906年にBook of Teaがニューヨークで出版されて以来多くの欧米人に愛読されてきました。アジア人初のノーベル文学賞を受賞したインドのラビンドラナート・タゴールと深い親交があったことでも知られています。

 

 あなたもこれまで多くのインプットを蓄積してきて、既に何かを英語でアウトプットできる準備は整っているはずです。英語上達五原則の4「積極性を持つ:失敗・間違いを恐れない。恥をかいてこそ上達!」を忘れないでください。スピーチでもプレゼンテーションでも、論文を書いて発表することでも、初めから上手くできるはずはありません。たくさんの無駄とたくさんの失敗があってこそ上達できます。ただし我流で努力するのではなく、絶えず良いお手本、自分もああなりたいという目標をもって努力してください。

日本人だからと言って英語で『ハリー・ポッター』のようなベストセラーを書けないという理由はありません。ポーランド生まれで子供の頃家族共にシベリア送りとなったJoseph Conrad1857123日‐192483日)は、20歳を過ぎてから英語を学び、Heart of Darkness(フランシス・フォード。コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』の原作)を始め、多くの作家に影響を与えたいくつもの小説を発表しました。

日本人英語学習者を励ます出来事として、米倉涼子さんが本場ブロードウェイの人気ミュージカル『Chicago』のロキシー役としてアジア人初の主役を演じています。『ラストサムライ』でトム・クルーズと共演した渡辺謙氏の英語も『硫黄島からの手紙』など経て、『シャンハイ』では素晴らしいイギリス英語を話していました。この方たちがあそこまで感情表現の伴ったきれいな英語をものにした背後にはどれだけの「練習・練習・また練習」が、「暗譜・暗譜・また暗譜」があったかが分かります。

 

Practice makes perfect!

この言葉を大きく書いて、壁に貼って英語プロの道に挑んでください。四段に到達して、そこが終わりではなく、ここからが終わりなき英語達人道の始まりです。

 

4.毎日必ず「チェックリスト」でチェックすること

確実に英語を母国語のように使いこなせるレベルまで自分1人で努力するためには継続するための工夫が必要です。確実に練習メニューをこなすためには、この学習法を良く理解している「アイザック外国語スクール」のようなところで指導を受けるのが理想的ですが、それができない場合は親や兄弟に「チェックリスト」で、練習を怠けていないかどおうかチェックしてもらう必要があります。頼める人がいない場合は、自分で自分をチェックしてください。

 

<三段練習メニューチェックリスト>

2000時間の練習と実践、1年)

□毎週の内1日は、音読(テキストは自由)を30分以上実行する。以後、この習慣を続ける

 

 この段階では既に語学的ハンディを感じずに研究、発表、ビジネスでの交渉を行う力をつけています。後は英語を母国語とする国で、あるいは世界的舞台でリーダーシップを発揮するための実践が待っているのみです。歴史上名スピーチと呼ばれるスピーチを数多く聞きながら、その背後にある信念と夢を共有してください。あなた自信も信念と夢を持って生きることにより、多くの人に必要とされ、身も信念と夢を持って生きることにより、多くの人に必要とされ、愛され、尊敬される人になってください。そうすればあなたにも聴衆を前にして、自分がどのような信念をもって生きてきたか、どんな夢を抱いているか、「I Have a Dream」について語る機会が与えられるでしょう。

 

 この段階までくれば、あなたに必要なメニューはあなた自身がつくることができます。英語達人を目指して頑張ってきた自分自身に拍手を送ってください。

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