14段階の「英語学習法」で確実に英語力が上がる3つの秘訣 Google元社長大推薦の著者が語る!
「14段階方式英語上達法」で学習を続ければ、英語を母国語のように使いこなせるレベルにまで到達することができます。「14段階方式英語上達法」の概要については、14段階の「英語学習法」で「英語脳」を鍛える4つの秘訣(https://isaac-gaikokugo-school.jp/english/article/eigonou4riyu)を参照してください。
14段階とは、昇級(数字が小さくなるほど上級)・昇段(数字が大きくなるほど実力が上)制の上達の段階のことです。昇級では、10級から1級、昇段では初段から四段までのレベルに分けられています。ここでは各段階のシステム内容についてご紹介していきます。
秘訣その1:10級から1級までの昇級システム
入段まではひたすら入力優先です。たくさん読み、たくさん聞いて将来の出力に備え
られるシステム内容です。初級者は、9級~7級、中級者は、6級~4級、上級者は3級
~1級というレベル分けです。
【10級】
アルファベットをABCの歌で覚えます。動物や身近な名詞、挨拶、自己紹介、曜日、
1から20までの数字、色の名前、将来の夢などを歌って練習します。
単語は日本語で説明しないで、絵を見せながら発音の練習をします。簡単な単語が
読めるようになれば9級に進級してよく使うセンテンスを練習していきます。
【9級=初級レベル1】
英語の歌を各級で最低一曲は何度も練習して完全に覚えます。練習としては各級で5曲以上聞いたり歌ったりして慣れ親しんでください。
【8級初級=レベル2】
オックスフォードブックワームスのスターターレベルの本を2冊以上読みます。
【7級=初級レベル3】
オックスフォードブックワームスのステージ1レベルの本を2冊以上読みます。
英検5級の問題が80%以上できれば、6級(中級レベル1)に進級します。
【6級=中級レベル1】
オックスフォードブックワームスのステージ2レベルの本を5冊以上読みます。
段階的に基本的な英文構造を例文によって習得していきます。
英検4級合格点またはTOEIC250点以上で5級に進級します。
【5級=中級レベル2】
オックスフォードブックワームスのステージ3レベルの本を5冊以上読みます。
より複雑な英文構造を、リーディングによる実例から段階的に習得していきます。
英検3級合格点またはTOEIC410点以上で4級に進級します。
【4級=中級レベル3】
オックスフォードブックワームスのステージ4レベルの本を5冊以上読みます。
日常生活に必要な英語構文は全てこの段階で習得していきます。
TOEIC510点以上で3級に進級します。
【3級=上級レベル1】
オックスフォードブックワームスのステージ5レベルの本を5冊以上読みます。
上級では英語を母国語とする国における中学生レベルの英語を習得します。
英検準2級合格またはTOEIC570点以上で2級に進級します。
【2級=上級レベル2】
オックスフォードブックワームスのステージ6レベルの本を5冊以上読みます。
英検2級合格またはTOEIC630点以上で1級に進級します。
【1級=上級レベル3】
ケンブリッジイングリッシュリーダーズのステージ6レベル相当の本を10冊読みま
す。
英検準1級合格またはTOEIC750点以上で入段=黒帯です。
●秘訣その2:有段者の昇段システム
有段者になれば読む力に加えて書く力と話す力が要求されます。これまでの蓄積された入力の効果が発揮される時です。
【初段】
英米の文学作品または実用書の中から5作品ほど選んで読みます。そして、スピーチ、討論、プレゼンテーションの時間を多く持つようにします。
英検1級合格またはTOEIC900点以上で、二段に昇段です。
【二段】
論文の書き方を学び、イギリス、アメリカの大学に入ってもついていける実力をつけます。
TOEIC950点以上で三段に昇段。TOEICは950点以上とれれば卒業です。
【三段】
リサーチやプレゼンの仕方を学びます。日本語に劣らないほどの英文に対する理解力、
英語圏の学生に引けを取らない調査力、問題発見能力、計画立案能力、コミュニケ
ーション能力を身に着けます。1,000時間の学習の後、ダブルスペース(行間のオプ
ション2.0のこと)で、30ページぐらいの研究論文を書くか、その内容について30
分ほどのプレゼンテーションを行い、どちらも評価Bかそれ以上の基準を満たせば
四段に昇段です。
【四段】
自分が活躍したい分野での知識を全て英語で身に着け、その世界でのプロとる段階で
す。その分野に関係する英語を母国語とする人たちを集めて講演し、大きな拍手をも
らえれば、晴れて五段に昇進し、英語達人の称号とともに、「14段階方式英語上達法」
の訓練課程を卒業できます。その後は実社会で活躍したり、あるいは後輩を指導する
師範として自分のクラスを開いたりすることができます。
以上が「14段階方式英語上達法」の訓練による昇級・昇段システムの概略です。まず
は、入段を目指して英語をベースにした脳を作り、訓練し、強化してください。
秘訣その3:英語上達の五原則
英語上達の秘訣は以下の上達五原則を守って練習することです。英語を母国語のよう
に使いこなすことを目指すためにやらなければならないことは、英語で理解し、思考できる脳を作る(英語回路を形成する)ことです。そのために上達の五原則を固く守ってください。この原則をよく守れば確実に目標に近づくことができます。
1.日本語に訳さない
英文和訳、和文英訳は英語をベースにした脳の発達を極度に遅らせます。私たちが日
本語の会話を聞いた瞬間に意味を理解し、考えると同時に言葉を見つけて話せるのは、私たちの脳がすでに日本語で理解し思考できる「日本語脳」が出来上がっているからです。日本語でできることを英語でもできるようになるためには英語で理解し、英語で考える習慣を作らなければなりません。それは決して難しいことではありません。それを可能にしてくれるのがまさしく「14段階方式英語上達法」なのです。
疑似初心者(かつて何年も学校で勉強してきたが、ほとんど使い物にならず、やり直し
たいという人)でも、Goodmorning! や、How are you? などの単純な挨拶なら日本語
で考えなくても英語でやりとりすることができるでしょう。その延長線上で、単純な現
在形の文章を繰り返し練習して、英語を英語のままで理解できる「英語脳」ができあが
ります。段階的に「単純から複雑へ」、「易しい表現から難しい表現へ」と練習を重ねて
いくことで英語だけで理解し、思考できる英語回路が形成されるのです。
実際に教材を読む際は、常に「左から右へ」と読み進めてください。返り読みはダメ
です。意味が分からずに戻る時は文頭に戻って、また「左から右へ」と読み進めます。全ての文でうまくいくわけではないですが、読む際のコツとしては、イラストなどのイメージで捉えるようにすると、日本語が浮かびづらいでしょう。多くの英語の語調は具体的な部分から大きな部分へ進みます。次第にズームアウト、もしくはイラストを描き足していくか、コマ送りしていくように読んでいきます。イメージは英語の輪郭を描く助けになります。踏み込んでいえば、それを頼りに概念を捉えられるようになれば、より深い理解を得られるようになるのです。
また、文型の判断をしていくことも重要です。音読する際に一本調子ではなく、メリハリをつけて主語や述語や目的語などを読むことで、より効果が上がります。
英文和訳、和文英訳をやってはいけないという意味は、「日本語回路」しか持っていない段階でそれをやると、使っているのは日本語回路の方だけで、英語脳の回路の形成には全然役立っていないということになりかねないからです。英文和訳、和文英訳は英語回路を持つ脳ができあがってから、つまり上級レベル(3級~1級)に昇級してから始めるようにしてください。
2.発音記号で読む
英語の発音のためのカタカナを読むことを禁止して、発音記号で読むこと。
カタカナで表記されたものはすでに日本語に翻訳されたれっきとした日本語なので
す。日本人は発音が下手でMcDonald’sをマクドナルドとしか発音できないという外国人がいますが、私たちはMcDonald’s ではなくて「マクドナルド」と書かれているカタカナを読んでいるのであって、それが日本人の英語の発音が下手な証拠にはなりません。しかし実際多くの英語学習書で英語にカナを振って読みやすくしているのをみると、単に発音の問題だけではなく、絶えず英語を日本語で理解する習慣性の根深さを感じます。
外国人が日本語、特に漢字の読み方を学ぶには振り仮名(ルビ)が必要なように、
私たちが知らない英語の読み方を学ぶのになくてならないものが発音記号です。フランス語やドイツ語ならスペルと読み方の間に規則性があるので、発音記号の習得は必ずしも必要とは言えません。しかし、英語はそういう面では日本語の漢字の読み方に似て、スペルと読み方の関係がとても不規則なため、発音記号の助けなしに正しく読むことは不可能です。英語を英語として身に着けようとするのであれば、どんなことがあってもカタカナによる読み方をしないで、必ず発音記号による読み方に慣れてください。
3.多聴多読
入力なければ出力なし。英文をたくさん読んでたくさん聞いて、メモリーバンクの長
期記憶にかなりの英語が蓄積(インプット)されないとまとまった考えを話したり、書いたり(アウトプット)することは不可能です。人間の脳は自分とあまり関係のないものは早く忘れようとする習性をもっているので、インプットされたものを短期記憶から長期記憶にもっていくための様々な工夫が必要です。
それから、自分のレベルに合ったものを選んで読み、聞くようにしないと、初級レベルの人がいきなりBBCやCNNのニュースを聞いたりNewsweekを読んだりしてもストレスがたまるだけです。
また、英語に関することならできるだけ多くのことに関心を持ってください。関心がないものとは関係をもつことができません。人間は関心のあることにしか積極的に意識が向きません。関心を持てばもっと知りたいと思い、「なぜだろう?」という疑問も沸いてきます。文法の勉強も、どうしてそうなのかを知りたいという気持ちがあってこそ理解が深まります。まずは自分が何に関心があるのかを書き出して、上位から3つほど選んでみると良いでしょう。
関心のあることについてたくさん学んでいけば、少しずつ上達している間に、あるとき突然短期間で飛躍的に進歩することがあります。その時期は個人差があって断言できないですが、熱心に続けていれば早ければ1年、遅くても3年以内に急に進歩している自分を発見する体験ができるでしょう。
4.積極性を持つ
英語の達人と呼ばれる人たちは例外なく普通の人たちよりたくさん失敗し、たくさん恥を掻いた人です。失敗・間違いを恐れないでください。
特に英語と日本語では言語学的にも相当距離があるので、理解できないことや間違うことが多いのは当然です。上手くなってから話そうとすることほど英語の上達を鈍らせるものはありません。英語の学習を通じて殻を破り、自己主張ができるようになりましょう。西洋人や韓国人、中国人には自己主張の強すぎる人が多くて、それも困りますが、日本人のその場では言いたいことをいわず、後になって陰で愚痴を言う癖はそれ以上に困ったことです。言いたいことはその場で丁寧に、しかしはっきりと言う練習をしましょう。
5.毎日続ける
使わない筋肉は必ず衰えます。日本人が日本語を忘れないのも日本語を毎日使ってい
るからです。1日練習を怠ればその分「英語脳」は弱って退化していきます。まして1ヶ月以上休んだりすると以前のレベルまで回復するのに相当の時間がかかり、いつまでも上達できません。1か月に1日以上は練習を休まないでください。練習しない日も、せめてiPodや携帯に英語の歌かスピーチを入れて30分以上聞いてください。
スポーツや芸術、語学に共通して言えることは、基本練習を怠らず、同じことを何度
も反復練習して、「英語で読む」、「英語で考える」、「英語で聞く」、「英語で書く」さえ実行すれば必ず英語の達人になれます。