【英語検定攻略】英検を取得するメリットは?実用英語技能検定試験を徹底解剖
英検を取得するメリットは?TOEICやTOEFL、英検など、就職や留学に使えるといった理由で資格の取得を考えている方向けに、今回は「実用英語技能検定試験」通称:英検を徹底解剖してみました。
内容を参考にして、今後の学習計画を立ててみてください。
英検のメリットは?
英検は、世界各国の教育機関で、海外留学時の語学力証明資格に認定されています。日本英語検定協会によると、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどで、約400の教育機関で認められているのです。
国内では、高校、大学、大学院などで、取得級に応じて合格判定で優先されたり、内申点に加算される優遇措置の他、入学後に英語科目の単位として認定されることもあります。
その他にも、観光庁長官が実施する通訳案内士試験(通訳ガイド試験)において、英検1級合格者は、筆記(一次)試験の「外国語(英語)」の受験が免除されることもあります。さらに、準2級〜1級の合格者は、「高等学校卒業程度認定試験」の試験科目「英語」が免除になります。
文部科学省が後援していることから信頼度が高く、実用的な英語力を測る基準として、就職・転職活動においても有利になります。例えば、教員採用試験の際には、英検で準1級や1級の資格を持っている場合、教員採用試験の一部が免除されることがあります。
また、貿易や英語圏に関わる企業や商社などに就職、転職する際、「英検の○級持っています」と言えると採用時の目安になり、アピールポイントにもなります。
実用英語技能検定試験ってどんな検定?
公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能の検定試験。一般に、英語検定または英検と呼ばれます。 英語に関連する検定としては日本では最も長く行われており、学習レベルに応じて7つの級を設定しています。
英語の基礎を身につけ、一歩ずつ確実にステップアップできる5級・4級・3級。使える英語の幅を広げ、世界へ飛躍する力を養う準2級・2級。そして、品格のある英語使用者として国内外で高く評価される準1級・1級があります。
1級から5級の7つの級における合否で評価され、2015年度からCSEスコアも用いられるようになりました。CSEスコアとは、英語の技能ごとの能力を絶対指数で示したものです。5級と4級ではリーディング・リスニングの2技能、3級から2級ではスピーキングを加えた3技能、準1級と1級ではライティングを加えた4技能を評価します。
各級での合格の目安となるCSEスコアと、技能別で判定可能な最大スコアは以下のようになっています。
| 合格の目安 | リーディング | リスニング | スピーキング | ライティング |
1級 | 2810点 | 850点 | 850点 | 850点 | 850点 |
準1級 | 2596点 | 800点 | 800点 | 800点 | 800点 |
2級 | 1780点 | 750点 | 750点 | 750点 |
|
準2級 | 1635点 | 700点 | 700点 | 700点 | |
3級 | 1500点 | 625点 | 625点 | 625点 | |
4級 | 921点 | 600点 | 600点 |
| |
5級 | 790点 | 575点 | 575点 |
どんな問題が出るの?
試験問題は、読むこと、聞くこと、話すこと、書くことの4技能のバランスを重視し、社会で求められる実用英語を出題しています。身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定して厳選しています。
5級、4級は一次試験だけで合否の判定がされますが、3級から1級までは二次試験があり、一次試験で合格基準を満たすと、二次試験を受検することができます。
一次試験
筆記試験とリスニングテストが行われます。5級〜2級の解答はマークシート方式で行い、準1級、1級ではマークシート方式と英作文問題が記述式となっています。
二次試験
面接委員との個別面接。2人の面接委員と自由会話をしたり、質問に答えたりします。(一次試験のみ合格した場合は、その後1年間は再受験の際に申請すると、一次試験が免除されます)
英検5級の内容は?
筆記(25分)/リスニング(約20分)
英語の学習を始めて最初の目標となる級で、中学初級のレベル。基礎的でかつ重要な内容が出題されます。
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:会話文の空所に適切な文や語句を補う
作文力:日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える
聴解力(放送回数2回):
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(補助イラスト付き)
会話の内容に関する質問に答える
短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ
英検4級の内容は?
筆記(35分)/リスニング(約30分)
5級の次に目指す級で、中学中級のレベル。5級より一段上の基礎的でかつ重要な内容が出題されます。
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:会話文の空所に適切な文や語句を補う、パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える
聴解力(放送回数2回):
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(補助イラスト付き)
会話の内容に関する質問に答える
短いパッセージの内容に関する質問に答える
英検3級の内容は?
一次試験:筆記(40分)/リスニング(約25分)
二次試験:英語での面接(約5分)
5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級で、中学卒業程度のレベル。この3級から面接試験が加わり、話す力が的確に測定されます。
一次試験詳細
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:会話文の空所に適切な文や語句を補う、パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える
聴解力(放送回数1回):
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(補助イラスト付き)
会話の内容に関する質問に答える
短いパッセージの内容に関する質問に答える
二次試験詳細
発話力:30語程度のパッセージ音読
音読したパッセージの内容についての質問に答える
イラスト中の人物の行動や物の状況を描写
日常生活の身近な事柄についての質問に答える
英検準2級の内容は?
一次試験:筆記(65分)/リスニング(約25分)
二次試験:英語での面接(約6分)
これまで5級・4級・3級と着実に英語の基礎力を身につけ、基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級で、高校中級程度のレベル。準2級は、入試優遇や単位認定をはじめセンター試験対策などメリットの範囲が一段と広がります。
一次試験詳細
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:会話文の空所に適切な文や語句を補う、パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う
パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:短文または会話文を読み、前後関係に合うように与えられた語句を並べ替える
聴解力(放送回数1回):会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う
会話の内容に関する質問に答える
短いパッセージの内容に関する質問に答える
二次試験詳細
発話力:50語程度のパッセージ音読
音読したパッセージの内容についての質問に答える
イラスト中の人物の行動を描写、イラスト中の人物の状況説明
カードのトピックに関連した内容についての質問に答える
日常生活の身近な事柄についての質問に答える
英検2級の内容は?
一次試験:筆記(75分)/リスニング(約25分)
二次試験:英語での面接(約7分)
準2級まででしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、高校卒業程度のレベル。入試優遇、単位認定、センター試験対策、さらに海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。
一次試験詳細
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う、パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:短文または会話文を読み、前後関係に合うように与えられた語句を並べ替える
聴解力(放送回数1回):
会話の内容に関する質問に答える
短いパッセージの内容に関する質問に答える
二次試験詳細
発話力:60語程度のパッセージ音読
音読したパッセージの内容についての質問に答える
3コマのイラストの展開を説明
ある事象・意見について自分の意見などを述べる
日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる
英検準1級の内容は?
一次試験:筆記(90分)/リスニング(約25分)
二次試験:英語での面接(約8分)
最終目標の1級の手前まで着実に力をつけている段階で、大学中級程度のレベル。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。
一次試験詳細
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う、パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:Eメールなどのやりとり形式で返信文を書く、英作文
聴解力(放送回数1回):
会話の内容に関する質問に答える。
パッセージの内容に関する質問に答える
Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える
二次試験詳細
発話力:面接委員と簡単な日常会話を行う自由会話
4コマのイラストの展開を説明する
イラストに関連した質問に答える
カードのトピックに関連した内容についての質問に答える
カードのトピックにやや関連した社会性のある内容についての質問に答える
英検1級の内容は?
一次試験:筆記(100分)/リスニング(約30分) 二次試験:英語での面接(約10分)
英検の試験において最終目標となる級。資格としての活用も入試優遇、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。
一次試験詳細
語い・文法力:文脈に合う適切な語句を補う
読解力:パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う、パッセージの内容に関する質問に答える
作文力:指定されたトピックについての英作文を書く
聴解力(放送回数1回):
会話の内容に関する質問に答える
パッセージの内容に関する質問に答える
Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える
インタビューの内容に関する質問に答える
二次試験詳細
発話力:面接委員と簡単な日常会話を行う自由会話
5つのトピックの中から1つ選んでスピーチを行う、
スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える
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