医学部再受験失敗「3つの挫折克服法」を医学部合格プロ講師が語る!

医学部再受験失敗「3つの挫折克服法」を医学部合格プロ講師が語る!

医学部再受験失敗「3つの挫折克服法」を医学部合格プロ講師がお伝えいたします。 

40倍の医学部受験を偏差値46でも最短160名合格

医学部受験ならアイザック・メディカル埼玉新越谷校・東京渋谷校教室・スクールへの お問合せ

 医学部受験に失敗して挫折した人を見ていて、すぐに気がつくことは「計画性の無さ」、もしくは「計画の確実性や根拠が乏しい」ことです。端的に言えば、「何となくやっている」人があまりにも多いです。

「どんな勉強しているの?」と聞いてみても、「塾の先生がいいって言っていたから、これをやっている」とか、「本屋に行って見たら、これが良さそうだったから買ってきた」とか、いろいろな答えが返ってきますが、自分の目標実現に向けてどういう計画を立てているか、即答できる人が少ないのに驚かされます。 

それほど高くない目標であれば、計画を立てるも何もいらないかもしれませんが、それなりに高い目標を掲げた場合、「目標達成のための計画」を立てずして、目標の実現といったことは起き得ないでしょう。

「なんとなく勉強していたら、気がついたら医学部に入っていた」ということは、ごく少数の天才ピープルにおいてはあるかもしれませんが、ほとんどの一般ピープルにとっては無縁の話です。 

医学部に合格する人の特徴とは?

医学部に合格する人の特徴はとにかく「要領がいい」ことです。なぜなら、限られた時間で最も効率よく結果を出すためにはどうしたらいいか、をいつも考えていて、その都度の現実をふまえて計画を立てる「計画力」と頑なではなく、問題が起きればそれに応じて柔軟に対応する「柔軟力」、いい意味での「いい加減さ」「適当さ」を持っているのです。 

「要領の良さ」が身につく3つの挫折克服法とは? 

「要領の良さ」は下記の3つをコントロールできれば身に付きます。

克服法1:「空間・時間コントロール」

克服法2:「身体的コントロール」

克服法3:「 精神的コントロール」

1.空間・時間コントロールとは?

私は特に「数学が苦手な人」に注目し、いろいろな実験や試行錯誤を重ね、同じ問題意識を持つ先生達と議論をしながら、多くの体験談、成功談を調べてきましたが、大体、方法論としては二つに集約されてきています。1つは「分からなくなった所にまで戻って、理解のやり直しをしていく」ことです。実際にかなり有効な現実的方法です。 どんなに苦手な科目でも、分かる所までさかのぼっていけば誰でもできるようになるものです。

部屋掃除で時間と約束をきちんと守り、計画力をつける

 もう一つは数学克服のための方法論はやや意外なことですが「生活習慣を正す」ことです。実は数学が苦手な人ほど、遅刻が多かったり、朝食を摂っていなかったり、部屋が汚かったりするのです。

最初、私もこの相関関係が理解できなかったのですが、そもそも人間の「コントロール能力」「マネジメント能力」は、物→身体→精神とだんだん高度化していくので、自分の身の回りの「モノ」すらきちんと管理できない人が、「数学的概念」のような高度な「コト」を自由自在にコントロールできるわけがないことに気付きました。

ですから、小学校の頃から計算力だけは強くて、中学校に入ってしばらく数学の成績が良かった生徒でも、遅刻常習犯だったり、部屋が慢性的に散らかし放題だったりすると、だんだん数学の成績が落ちていきます。

部屋をきれいに掃除する。家具や本棚を整理して片付ける。夜更かしや朝寝坊を常習化しない。食事を三度きちんと食べる。時間に余裕を持ち、不測の事態があっても遅刻しないようにする。約束は必ず守る。こういったことは「勉強法」というより、人間として大切な「基本的生活習慣」と言った方がいい所ですが、これが勉強の出来・不出来、学習の進度にも直結してくるのです。

さらに次に、体を清潔に保つ、バランスよく栄養を摂る、適度な運動をして健康を維持するという「身体的コントロール」の段階を経て、感情を制御する、将来の目標に向って計画を立てる、論理的思考を発展させるといった「精神的コントロール」の段階に至るわけですので、「部屋が汚い」「時間を守れない」人は単に「数理をコントロール」できない(数学が苦手)だけでなく、「身体をコントロール」できない(不健康、病気になりやすい)、「精神をコントロール」できない(感情を抑えられない、計画性がない、人間関係に支障をきたすなど)といった状況を生み出しやすいわけです。

逆に言えば、部屋をきれいに掃除して、時間や約束を守ることから始めていけば、苦手だった数学も扱いやすくなり、体も健康になって、キレることも減り、計画的な発想や行動が可能になってくるのです。不思議なものですね。
医学部受験ならアイザック・メディカル埼玉新越谷校・東京渋谷校教室・スクールへの お問合せ

 2.身体コントロールとは?

  「要領が悪い人」は「融通が利かない人」と言ってもいいのですが、こういう人の中には「自分のやり方、スタイル」に固執していて、容易に変更できない人もしばしば見受けられます。
「自分は夜型だから、夜にならないと集中できないんだ」
「問題とばしてやったって意味無いんじゃないですか?だって、全然分かっていないんですよ!」
「オレはこういうやり方じゃないとダメなんだよな」などと言ってくるのをしばしば聞きますが、状況に応じて柔軟にギアチェンジする能力、「状況適応能力」といったものをやはり身につけていく必要があります。

 不思議なことにこういった自分の流儀に固執しがちな人、柔軟な対応や変化をその都度、臨機応変にしにくい人は体の柔軟性にも欠けていることが多いものです。「頭の固い」人は「体も固い」と言ったらいいでしょうか。

それが最も端的に表われるのは「股関節の柔らかさ」です。股関節を柔かくすることはあらゆるスポーツ、武道の基本中の基本ですが(相撲なども「股割り」が基本で、これをしっかりやらないとケガします)、勉強で行き詰まっていて、やり方が自分流に固まってしまっている生徒達に聞いてみると、そろいもそろって「体はカタイです。ハンパじゃありません」という答えが返ってきます。「開脚前屈はどれくらいできる?」と聞いてみると、九十度ぐらいしか開かないとか、あごがつかないどころか、ほとんどペンギン状態(手だけがバタバタしている)という人が多いのには驚きました。

 体がこれだけ固いと、当然、身体的適応力も下がってくるので、持久力がなかったり、内臓がやられていたり、肩こりが常習化していたりすることもしばしばです。私も生徒を教えていて、「イマイチ理解の柔軟性に欠けるな」「何だか空気がまったり(どんより)してきたな」と感じると、「ちょっとゴメン」と言って手のツボをギュッと押したりします。

健康な人、身体が柔軟で適応力の高い人はツボを押しても痛がったりはしませんが、体が固い人、柔軟性に欠ける人は「ギャー!」と叫んで転げ回って痛がります。「何するんですかっ!」と血相変える人もいるので、ツボを押す前に「殴ったり、蹴ったりしないでよ。あはは」とにっこり笑って押すのですが、おおまかに四箇所のツボを押してみれば、その人の健康状態を推し量ることができます。

 6つの柔軟力チェック方法

 これは私の経験則に基づく独断と偏見のようなもので、東洋医学の教科書に書いてある記述と完全に一致するわけでもないのですが、誰でも手軽にできる判断法として便利です。

1)まず最初に相手の親指と人差し指の間、カッパの水かきのような部分の奥(いわゆる「合谷」というツボです)を、親指と人差し指で「バッチグー!」とつまむように押えます。これが痛ければ、「疲れ」がたまっている証拠です。ただそれが一時的な疲労なのか、内臓がやられていて慢性的な疲労となっているかは分からないので、次に内臓のツボを押してチェックします。

2)手のひらの親指の付け根がこんもりした丘になっていますが、生命線の横を指先から手首側に向けて、一、二、三と三ポイントを順番に押していきます。

3)一番指先側のポイントは肝臓・腎臓系のツボです。ここを押して痛がる場合は肝臓・腎臓系がやられていると思われ、具体的には「疲れが取れない」ということがよくあります。いくら寝ても疲れが取れた気がしない、朝起きた時もスッキリしない、といった場合、たいていここを押えると痛みを感じます。

4)真ん中のポイントは胃のツボです。胃はストレスを敏感に感じ易い臓器なので、ストレスがたまっていたり、神経質な性格だったりすると、ここのツボをぐっと押えただけで激痛が走ります。小中学生でもここを痛がる子が増えていますので、「受験生活」「勉強生活」の中で相当ストレスがたまっていることがよく分かります。

5)一番手首側のポイントは腸系のツボです。ここを押して痛いようですと、下痢か便秘かどちらかを起こしていることが多いのです。

6)この手のひらのツボは足裏のツボとも連動していて、土踏まずのアーチ型の部分をつま先側からかかと側に向けて、順番に一、二、三と三ポイントを順番に押していけば、手のひらのツボと同じことが分かります。

  私はバスケットボール、陸上、柔道、空手をやってきていて、プレイヤーであると同時にトレーナーも兼ねていましたので、ねんざの応急処置から足がつった場合の対処、テーピングの技術まで一通りできます。また、友人のカイロプラクターから真向法や指圧を、兄からヨーガを学んだりもしたので、簡単な健康指導ぐらいならできるのですが、そういった目から見ても、「柔軟性の欠如」「適応力の低下」は頭や心だけではなく、体にまではっきり及んでいることが見て取れます。

 「誰でもこんなに強く押したら痛がるんじゃないですか?」「本当にこんなに痛いの、直るんですか?」とよく言われますが、ツボではない他の場所を同じ力で押すと、ただ押されていることが分かるだけで、全く痛くはありませんから、皆半信半疑の顔になります。ツボは言ってみれば遠隔操作の技術(末端の手足にあるツボを押して、内臓の神経分泌中枢を刺激し、ホルモンの分泌を促す)なので、自分で痛みを感じるツボを押してマッサージを続けていけば、大体1~3週間ぐらいで痛みが取れていきます(そもそも東洋医学の基本は西洋医学と違って、「速効性」ではなく「遅効性」、「対症療法」ではなく「自然治癒力強化」なのです)。

運動

  人間の「身体」は、「光」「空気」「水」「食料」などを取り入れることによって形成されていきます。このうち、「光」と「空気」は「運動」に関わるもので、「水」と「食料」は「栄養」に関わるものと言ってよいでしょう。いずれも、「身体的コントロール」に欠かせない要素です。

「運動」には、「個人競技的スポーツ」「集団競技的スポーツ」「武道」といった分野があり、それぞれ特徴が違うので、全て経験すると幅が広がってプラスになるものですが、誰でも出来る基本的運動としては、やはり「ストレッチ」と「ウォーキング」が手ごろな所でしょう。例えば、映画「マトリックス」の撮影をした時、主演のキアヌ・リーブスは毎回二時間のストレッチを課せられたと言いますし(四十近くの年齢で、あれほど激しくカンフーをしていると、故障するリスクが高くなります)、イチロー選手も球場入りするのは常に試合の五時間前で、ストレッチから始まる一連の準備を黙々とこなして、体にスイッチを入れていくようです。最近流行りの「インナーマッスル」(体の内側にある筋肉、深層筋。これを鍛えていくと、転んだり、ケガしたりしにくくなります)の鍛え方でも、肩関節や股関節を如何に柔かくしていくかを重視しています。

ストレッチ

 ヨーガでも太極拳でも気功法でも真向法でも、様々な形で「ストレッチ」が取り入れられていますが、最もシンプルなのは「開脚前屈」「股割り」でしょう。お風呂から上がって体がほぐれている時や、夜寝る前などにやるのが効果的です。ポイントはあごを伸ばして遠くの地点を目指し、背中を決して丸めないこと。呼吸を止めないで、吐く息に意識を置き、動作に反動をつけないことです。また、立ったまま手をひざに当てて支えながら、そのまま腰を落としていく股割り(「腰割り」と言います)であれば、一日中いつでもどこでもできるので(授業中でも会議中でもできます)、時間と場所の制約を受けません。ちなみに中国の京劇や雑技の役者さんなどの体の柔かさは驚異的ですが、そのコツはただ「毎日やること」しかないそうです。逆に言えば、放っておけば体はどんどん固くなっていく、柔軟性を保つには毎日ストレッチをコツコツ続ける以外にないということです。だから、あまり大それた運動、体操になってしまうと、一回やるのにも膨大なエネルギーを要しますから、ジムに通ってノルマのように負荷を課す人ならともかく、自宅で細々とする人なら必要最低限のシンプルな運動だけを心がければいいでしょう。

 さらにもう一つ、シンプルな基本ストレッチが、気功法で言う「スワイショウ」(捻腰)です。これは両手を広げて、でんでん太鼓のように左右にぶーらぶーらと回転させて、腰を捻る動作です(両手を前後に振る動作もあります)。これを力を抜いて何度かやっていくと内臓筋がほぐれ、腹にたまったメタボ脂肪が心なしか減った気がし、凝った腰の張りが取れていくのがよく分かります。ちなみに手のひらを下に向けるよりも上に向けた方が、より腰にひねりが入ります。最近は腰を痛めている人も増えてきているので(私も今まで十八回ぎっくり腰を経験し、十四回目の時にとうとう救急車で病院に運ばれました)、腰のほぐし方を知っておくことは重要です。 

理想的な運動「水泳」

 さて、「理想的な運動」としてよく挙げられるのが全身運動である「水泳」ですが(年を取ってからも「記憶に残る運動」としては「登山」が挙げられるそうです)、脚力を鍛えるという点ではやや不足になる場合があるので、これに「ジョギング」や「ウォーキング」を組み合わせるのが理想的とされます。若い人はこの二つを中心に運動プログラムを組み立てて、大いに鍛えると良いでしょう(アトピー対策としても「水泳」はしばしば活用されています)。ただ、「水泳」をするにはジムかスイミング・クラブに入るなり、一般のプールに行くなりしないといけませんし、熱心な「ジョギング」愛好者の中には「ハート・アタック」(心臓発作)を食らってしまう人もいますから、年齢が上がっていくほど大変になってきます。そこで長く続けられる「運動」として、多くのインストラクターやお医者さんが勧めているのが「ウォーキング」です。大体、老化は下半身から、足から始まっていきますので、「ストレッチ」で柔軟性を維持しつつ、「ウォーキング」で持久力を養っていくことが現実的な所でしょう。これは勉強法と相通ずる所ですが、要は一回のハードルをなるべく下げて、必要最小限のシンプルな形にし、とにかく長く続けられるようにすることです(勉強では「丁寧な一回より、いい加減な十回の方がいい」と指導します)。

食べ物コントロール

 「柔軟性の欠如」「適応力の低下」は、さらに食事から人間関係にも幅広く見て取ることができます。偏食とまではいかないとしても、「野菜が苦手」とか「魚を食べない」とか、「肉ばっかり食べている」「お菓子を四六時中食べている」といったように、「食べ物の好き嫌い」が激しいのはやはり「柔軟性」「適応力」の低さを物語っています。 

「何でもおいしくいただいています」「ご飯がウマイです。感謝です」という人は、心身共に何の心配もありません。また、一万人以上の非行少年少女の矯正教育に携わったある専門家は、そういった子どもを持つ親御さん達を前にした講演会の場で、「今日配られた弁当のふたの裏についていたごはん粒、一つ残らず食べましたか?」と必ず聞くそうです。これはご飯粒一つに意識が行き届かない、おろそかにするようでは、もっとデリケートな人間の心、思春期の子どもの心に意識が行き届くわけがないでしょう、というわけです。

  実際、「食べ物の好き嫌い」が多い人は「人の好き嫌い」も多いこともしばしばです。「これヤダ。キライ。だっておいしくないんだもん」と言っている人は、「あの人ヤダ。キライ。だって自分と合わないんだもん」と平気で言ってしまいます。 

こうした「食べ物の好き嫌い」は本人の性格もありますが、親との関係、特に母親の影響が無視できません。ちなみに私の身内のフランス料理のシェフは、「フランス料理なんてこってりしたもの、毎日食べられないよ。たまに食べるからいいんであって、毎日食べられるのはやっぱり和食だよ」「でも結局一番ウマイのは小さい頃食べたオフクロの味なんだよな~。おにぎりとか肉じゃがとか、そういう何でもない料理が一番ウマイ料理なんだよ」などと言っていますが、彼によれば、料理のセンスは小さい頃に食べた母親の料理の腕に左右されるそうです。

 いくら練習してもセンスがない、ダメな人はダメで、逆に小さい頃、愛情のこもったオフクロの味、おいしい料理を食べて育った人は、大人になって始めて料理を作ったとしても、それほど料理を習ったというわけでもないのに、プロもびっくりするようなおいしい料理を作るというのです。 

 ただ実際には、両親が共働きの家や一人暮らしの会社員の場合、「食事」がなかなか思うようにならず、ついつい外食になることも多くなりがちです。こういう場合、「サラダを必ず取るように」「パンを買うぐらいだったらおにぎりを」「ビタミンや繊維も考えて」といった「栄養学」的な観点からのアドバイスがよくされていますが、私は「活(い)きメシを食え!」と勧めています。 

コンビニで買うおにぎりであれ、牛丼屋の牛丼であれ、ファーストフード店のハンバーガーであれ、これらは「料理」というよりも、作る人に左右されることのない、規格化された「工業製品」といった方がいいかもしれません。それよりは場末の定食屋でもいいので、「お客さんにうまいものを食わせてやりたい!喜んでもらいたい!」と思って、心を込めて作っている「料理」の方が、はるかに人間の心身の成長に影響を及ぼすということです。

 相変わらず根強い「健康ブーム」「健康志向」から、「食品添加物」「活性酸素」「イソフラボン」「DHA」「血液サラサラ」「ダイエット効果」といった文句に弱い私達ですが、本来、「食事」とは、心を込めて「料理」を作ってくれた人の「心」をおいしくいただくものです。

  あるいは私が参加していたボーイスカウトでは、食事の前に「一滴の水にも大自然の恵みが込められています。一粒の米にもお百姓さんの汗が込められています。感謝していただきます」と必ず唱和していましたが、こういった感謝の気持ちを持つことも大切でしょう。最近は「食育」が叫ばれていますが、栄養面だけでなく、学力のもっと根底にある人間性の教育において、「食事」「食事の場」は重要なものです。

 キリスト教でも「食事の場には神が宿る」と言い、ユダヤ教でも安息日の食事の場には皆が集まって団欒し、絆を深める場となっています。上位難関大学に無理なく受かっていった受験生の家庭でも、食事の場が和気あいあいとしていて、夕食の時間が楽しみといったケースが多く見られるようです。
 医学部受験ならアイザック・メディカル埼玉新越谷校・東京渋谷校教室・スクールへの お問合せ

3.精神的コントロールとは?

精神的コントロールは「メンタル・マネジメント」の世界です。私が最も得意とする所はこの分野ですが、医者に「基本的知識」「技術」「臨床経験」が必要なように、的確な「メンタル・マネジメント」の指導をするためにもやはり「基本的知識」「技術」「臨床経験」が欠かせません。 

本格的に勉強を開始して一カ月が「挫折のピーク」

  まず、「挫折のメカニズム」を知る前に、「学習曲線」「成長曲線」「Sカーブ」なるものの存在を知らなければなりません。これは何か新しいことに取り組んだ場合、その成果はしばらく現われず、ある時期を経て急激に上昇カーブを描き、また緩やかに落ち着いていくという「投入量」と「成果」との相関関係を表わしたものです。 

ここで肝心なことは「最初に不毛な時期がある」という事実です。例えば英語であれば、勉強を本格的に開始してから最低1か月、普通は3~4カ月は「やってもやっても出来る気がしない」という期間を通過します。

実は挫折するのはほとんどがこの3~4か月の時期で、それもマジメにやっていないから挫折するのではなく、むしろマジメにやっている人ほど挫折しやすいのです。なぜなら、やってもやっても報われないので、「自分には無理だ」「この状態がずっと続く気がする。変わらないと思う」という気持ちがふつふつと湧いて出て来るからです。 

この時期は誰がやってもそうなので、こういう時期が最初にあることを知っているかどうかの大きな分かれ目となります。つまり、最初に「不毛な時期」があることを知っている人は耐えることができますが、それを知らない人は「この状態がずっと続く」かのような錯覚にとらわれて、気持ちが折れていくのです(拷問の中でも最も厳しい拷問は、穴を掘っては埋め直す、レンガを積み上げてはまた崩すといった、「無意味なことをさせ続けること」だと言います)。 

これは「知識」と「心構え」の差であって、決して「学力」「能力」の差ではありません。実際、最初が肝心なので、私もこの時期に関しては「座禅と思え」「この時期は修行と思うしかありません」「とにかく座ってやり続ける。それだけです」と言い続けています。

  そうしてある一定期間を経て、段々知識も増え、何度も目にするような問題も出て来て、次第に上昇気流に乗ってきます。この段階になると、挫折する可能性はぐんと減ってきます。問題がだんだん解けるようになってきたら、「何かおもしろくなってきたな」とはなったとしても、「じゃそろそろ止めようかな」とはならない訳です。

 これはビジネスでも同じで、初めて手がける仕事は軌道に乗るまでは大変ですが、いったん軌道に乗ってしまえば、それほど大変なことではありません。この上昇のきっかけとなるターニング・ポイントを「アイス・ブレーク(IB)」と呼びますが、初めての営業などでなかなか実績が出ない時、「あなたのIBはまだですか?きっともうすぐ来るから、大丈夫ですよ」と言って、励まし合ったりするものです。 

また、一度こういう経験を積んだ人であれば、全く経験のない、新しいことに取り掛かる場合でも、最初の「辛抱」と「突破」がはるかにしやすくなるのです。

  実は、天才は「いい加減」な人が多いのです。一方、ふつうの人は「完ぺき主義」に陥ってしまい、すぐに挫折してしまいます。

  実は途中で挫折する人の大半は「マジメ」な人なのです。「マジメに努力しない」からではなく、「マジメに考えすぎ」て追い込まれていくのです・・・。必要なことは「マジメ」にやることではなくて、「いい加減」に「適当」にやること、「ケジメ」をつけながらやっていくことなのです。


医学部受験プロ講師

益森 直義(ますもり なおよし)

京都大学文学部卒業。医学部合格実績は東京医科歯科大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、昭和大学、日本医科大学、富山大学、鳥取大学、日本大学、杏林大学、埼玉医科大学、ハンガリー国立大学。英語の主任、国語、倫理・政経担当。「学力ゼロから始める勉強法」と「やる気を維持するメンタル・マネジメント」と「あらゆる可能性を追求する情報管理術」の3つを駆使する総合コーディネーター。著書:「京大家庭教師が教える やる気が続くシンプル勉強法 」(中経出版)

著書:「京大家庭教師が教える やる気が続くシンプル勉強法 」(中経出版)

「なぜ、偏差値46の私が1年で合格できたのか?」

限定10名「完全1対1のプレミアムコース」

40倍の医学部受験で最短1年合格をめざす!

医学部受験ならアイザック・メディカル埼玉新越谷校・東京渋谷校教室・スクールへの お問合せ

資料請求

各種資料を郵送にてお送りします。最寄りのスクールを選択してください。

各種資料のPDFを、メールにてお送りします。お問合せ先のスクールを選択してください。

体験レッスン

最寄りのスクールを選択してください。