ビジネス日本語研修事例紹介【メール研修編】法人企業の外国人社員様向けビジネス日本語研修ならアイザック

法人企業の外国人社員様向けビジネス日本語研修実施の「ビジネス日本語メール研修」の流れや内容をご紹介いたします。
A:「今度のお約束、来週月曜日14時からでよろしいですか。」
B:「はい、よろしいです。」
皆さんは、Bの発話を聞いて、どこか不自然に感じませんか。
これは、筆者がレッスンを担当していた日本語学習者の方が、実際に発した言葉です。
もちろん、ご本人に悪気は全くなく、むしろより丁寧に話すつもりで「よろしい」を使っただけでした。
ただ、もし皆さんの同僚や部下が、お客様であるAに対し、Bのような言葉を使っていたら、どうするでしょうか。
普段から、外国人社員の方の日本語に対し、「なんとなく違和感がある」という気はしても、どのように日本語を教えていいのか分からなかったり、細かく指導する時間がとれなかったりと、頭を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
アイザックのビジネス日本語研修では、外国人社員の方々の日本語学習を、電話対応からメールの書き方に至るまできめ細かくサポートし、多くのご好評をいただいております。
ビジネス日本語研修 全体の流れ
アイザックでは、各受講生様のニーズに合ったオーダーメイドのレッスンを提供しており、以下のような流れでのビジネス日本語研修を進めております。
1、人事部ご担当者様、受講生様の上司の方へのヒアリング
2、受講生様のレベルチェック、ヒアリング
3、日本語講師選定、スケジュールの決定
4、研修開始
5、研修終了時のご報告
研修を通し、受講生様がどのぐらいレベルアップしたのか、今後の課題なども含めたレポートをお渡ししております。
研修内容事例紹介: ビジネス日本語メール研修
では、具体的にビジネス日本語研修では、どのような内容を扱い、何をポイントに指導しているのか、今回はメールの練習を例としてご紹介いたします。
「日本語でスムーズにメールが書けるよう練習したい」というのは、非常によくいただくご要望の一つです。市販のテキストでも、一般的なメールの書き方について扱っているものがありますが、その企業様で好まれる慣用的な言葉遣いとは異なる場合や、受講生様の業務とは関係の薄い内容もあり、難解な表現も散見されます。
そこで、筆者の担当する研修では、受講生様に短期間で効率よくメールの書き方を覚えていただけるよう、特に以下のポイントを意識しております。
1、書く頻度の高い内容から練習する
テキスト通りにレッスンを進めるのではなく、まず、受講生様がどういった目的で、どなた宛てにメールを書くことが多いかを伺い、それを優先して練習していきます。
例えば、報告書を提出するメールをよく書くという方には、今まで書いてきたメールをお差支えない範囲でお見せいただき、どこを直せばより自然な日本語に仕上がるのか、アドバイスしていきます。
※以下URLにて、中国人学習者の方を教えたときの具体例がご覧いただけます。
https://isaac-gaikokugo-school.jp/japanese/article/business-japanese-email
また、メールで日本人がよく使う、「ご査収のほどよろしくお願い申しあげます」のような定型表現を教えるだけでなく、「ご出席のほど/ ご協力のほど」など言葉を入れ替え、他の内容のメールにも応用できるような練習をしています。
研修を受けたある社員様からは、「いつも時間を掛けてメールを書いても先輩から直されていたのに、メールが楽に書けるようになって、先輩からもすぐOKがもらえた」というご感想をいただきました。
2、各企業様での慣用的な言葉遣い、書き方を意識して練習する
3、メールでよく使われる漢字を優先的に覚える
以上の研修内容はほんの一例に過ぎず、企業様、受講生様からのご要望により、電話対応や発音・イントネーション、敬語の使用など、内容は多岐にわたります。
私たちが数年で学んだ外国語をビジネスで使いこなすのが容易ではないように、日本語を学んでこられた外国人社員の方々もそれぞれの悩みを抱え、細やかなサポートを必要としています。ビジネス日本語研修を通し、少しでも皆様のお役に立つことができましたら幸いです。
日本語講師 小山 多三代