ロシア語講師にプロの語学アドバイザーが聞く、ロシア赴任前に通っておきたいアイザックのレッスンとは?
ロシアに海外赴任が決まり、出発まであと数か月…ロシア語やロシアの文化・マナーが全然分からない!という方、アイザックでロシア語を学んでみませんか?
アイザックは2019年で開校から35周年を迎えました。ベテランの講師陣と共に、長年の実績とノウハウであなたのロシア語習得をサポートします。
講師歴25年以上、ロシア語ナンバー1講師のエレーナ・カネコ講師と、約800人以上に語学に関するアドバイスをしてきた、アドバイザーの鈴木孝承さんによる対談で、ロシア語を楽しく簡単にマスターする秘訣を聞いてみました。
――日本人がロシア語を学ぶ際に、一番難しいと感じる点はどのようなものでしょうか?
鈴木:エレーナ先生は、当校ロシア語で人気ナンバー1の講師ですよね。日本に来てからもう27年目になるということで、日本語も堪能です。すごくフレンドリーで、教え方も丁寧だと生徒さんからの評判がとても良いです。
エレーナ:ありがとうございます。ロシア語は、一番初めは文法が難しいと思います。最初の授業は、ロシア語の文字から始めます。英語のアルファベットと似ている文字でも、発音が違ったり、同じ発音をするものもあります。文字は可愛いから、最初は面白いと思います。生徒さんの中でも「ロシア語面白いじゃないですか」という方もいらっしゃいます。例えば、ロシア語の発音はきれい、分からなくてもきれいだと思う人は、ロシア語は面白いと思って興味をもってくれますね。他の言葉と違うから面白いと感じる。ロシア語ができる男性は、格好いいと思われますしね(笑)。
また、難しいのは、語尾変化です。ロシア語には6つの変化があり、副詞以外の言葉はすべて変化します。名詞、代名詞、形容詞…すべてが語尾変化するので、それは難しいと感じるようですね。そこは少しずつ、日本の漢字ドリルのように勉強していきます。基本を習得しないと、スムーズなロシア語はできません。言葉、単語だけ分かっていればいいというものではないんですよね。
――海外赴任の方は本人の希望国でない場合があるので、語学習得が難しいと思われる方も少なくないと思いますが、レッスンではどのようにして、楽しんで習得できるようにしていますか?
エレーナ:海外赴任のためにロシア語を学ばれる方もたくさんいらっしゃいますよ。ビジネスクラスでは、大体短いコースで通いますね。短期なので、なるべく簡単な語尾変化だけ教えるようにしています。まずロシア語入門を教えて、その後であいさつ、自己紹介、そしてもちろん現地での生活ができるよう、文字を読めるようにします。もう少し長い期間、1年間くらい教えるようになると、細かく教えます。
語尾変化が分からないとロシア語は分かりません。語尾変化の使い方が分かれば、辞書を開いて調べられるようになります。ロシア語にはスピード感はないので、ゆっくり、ステップバイステップで進めていきます。簡単なロシア語は短いコースで、後から少しずつ学んで、楽しくなっていくと思います。ロシア語はパズルのように、この言葉はここにくっつけて、というように言葉を繋げていくので、ゲームみたいに楽しく覚えることができます。
ロシア語は、動詞と前置詞が決まっています。前置詞を使うと、次はこの変化を使わなくてはいけない、ということを勉強していきます。この動詞を使うと、どの変化を使うのかを、辞書を見ながら勉強します。スマホでも簡単に調べられますしね。最初は一番簡単で一番よく使う動詞、前置詞から勉強するようにしています。
――アイザックでのロシア語レッスンの特徴を教えてください。
鈴木:まずご相談を受ける中で多いのが、レッスンに対する不安や、ロシア語をどう勉強すればいいのかというものですね。初めに、事前の確認が一番大事になってきます。ロシア語を勉強する目的が、留学なのか、趣味なのか、旅行なのか、仕事なのか、新しい事業を打ち立てるためなのか。出発までにどのくらいの時間があるのか、などを踏まえて、どんなコースに通うのか、どの先生が合うのかを考えます。
赴任先の現地でスクールに通うか、日本で通うかで迷う方も多くいらっしゃいます。日本で通うメリットは、日本人に合わせたレッスンができるところです。日本人を知り尽くしてその人に合ったレッスン、日本人を知って教えてくれるかくれないか、日本語がしゃべれるかしゃべれないか、ここはすごく重要です。アイザックでは全ての講師が、日本語が堪能なので効率よく教えることができます。
エレーナ:生徒さんは、私の子供、家族みたいに思っています。私はレッスンごとに、毎回の進行状況を見て、悩みがあれば一緒に聞き、解決策を考えます。ロシア語の生徒さんは真面目な方が多いですね。言葉が難しいので真剣に勉強しようと思わないと続かないんですね。
マンツーマンのレッスンなので、生徒さんの性格、趣味、すべて考慮して、その生徒さんだけのレッスンプランを立てます。生徒さんによって学習のスピードも違いますが、ひとりひとりの生徒さんを大事にして、その人に合わせたレッスンをするよう心がけています。
誰一人として同じことは教えません。同じ教科書は使わず、その人に合わせて教材を選んでいます。バレエに興味のある人だと、バレエのいろんなことを調べるようにするなどしています。ベーシックな文法の教科書は同じだけれども、必ずプラスアルファで生徒さんの希望に合わせることが、アイザックの特徴だと思います。
鈴木:エレーナ先生は講師の中でも一番親身になってくれて生徒さんに合わせてくれていますよね。
エレーナ:生徒さんが満足するように、楽しく勉強できるように工夫しています。文法ばかりすると難しくてつまらなくなりますよね。日本語も漢字ドリルばっかり勉強するとつまらなくなってしまいます。それと一緒で、ちょっと勉強して、アニメ見ましょう、映画見ましょう、本を読みましょうと、生徒さんの希望を汲んでレッスンの合間に息抜きもしています。自分から教えてほしいものを持ってくる生徒さんもいますよ。テレビ番組や新聞記事を探して、生徒さんに合わせて、他の生徒さんたちには同じものを使いません。アイザックの先生たちみんな、生徒さんに合わせて教えています。
――ロシアの映画など、息抜きかつ勉強になるようなおススメのものはありますか?
エレーナ:レッスン中でもロシアのアニメや映画の一部分を見てロシア語を勉強するようにしています。最近は、日本語字幕があるものもたくさん増えてきました。例えば、クラシック映画では「戦争と平和」、「カラマーゾフの兄弟」、チェーホフの「かもめ」、ドストエフスキーの映画。初心者には明らかに難しいけど、字幕があれば内容は分かるので見れますよね。字幕がなかったら難しいかもしれません。最初は、見て聞くだけでも大丈夫です。
現代のコメディとか、子供達が見る短いストーリーの、10分程度の動画なんかをよく使います。ロシア語のジョークも教えます。英語もそうだけど、表現がたくさんありますよ。生徒たちはどうしてそこで笑っているのか分からないから、後で細かく説明するようにしています。10分くらいの短い話をレッスン中に見ます。長い映画の場合は、家に帰ってから見てみてとおススメしています。歌も好きな人が多いですね。たくさんスラングが使われている歌なんかは、普通の言葉や敬語ではないので、そこも難しいので教えています。
――ロシアの文化で、日本人になじみのない文化は?
エレーナ:まず、あいさつが違います。友達になったらキスしたり。あとは、必ずレディファーストです。先にドアを開けたり、車から降りるときに手を貸したりするなどですね。また、女性には花をプレゼントするのは当たり前。私のロシア人の友達は「最近夫からお花をもらえない」と嘆いていました。デートに行く時、一本のバラだけでも持っていたら全然違います。ロシアの女性はお花に弱いですね。そこは文化が違うと思います。
――ロシア語には敬語はありますか? また、会社でのマナーで気をつけるべきことはありますか?
エレーナ:ロシア語も敬語はあります。知らない人に対しては敬語を使ったほうがいいですね。会社では敬語で話すことをビジネスマンたちにおススメします。上司にはもちろんですが、まだ親しくなっていない同僚などには最初は敬語を使ったほうがいいですね。ロシアでは飲み会があると、みんなたくさん踊ります。きれいな格好をして、踊ったりしてパーティーみたいでとても楽しいです。そこで仲良くなっていったら、どんどんフレンドリーな会話になっていきますね。
ロシアの名前は、3つあって、名字、名前、父称(父親からくる名前)で構成されています。敬語では名前と父称を使います。ロシアでもアメリカの文化が広まっており、英語をどんどん使っていますね。外国人のいる国際的な会社などでは、シンプルに名前で呼ぶ場合もあります。でも、ロシアの会社では、上司には必ず名前と父称で呼ばないといけません。日本語で使う「さん」はないです。この他に、たくさんある文化の違いも授業中に勉強します。
――ロシア人の国民性はどういうものでしょうか?
エレーナ:最近はロシア人も働き者になったと思います。私たちの時代はソ連の時代で、休みが多かったんですよね。今は、忙しくなって休みも少ないですが。日本人は真面目で細かくて、全部細かくするのが得意で深く深くしていくけれども、ロシア人はオープンです。ソ連時代から、バレエや音楽などを得意としていたんですよね。あとは、オープンハートで、気持ちを包み隠さず伝えます。
鈴木:日本人はあまり感じたことをそのまま伝えたりしないですよね。面白いですね。
エレーナ:ロシア人は、口の動き方が大事で、口を動かさないと、ロシア語で伝えられないんです。日本語は問いかけるときに「~ですか?」を使いますよね。「~か?」を使うと質問になるのが、ロシア語にはありません。語尾の上がったり下がったりで、質問調にするしかないんですよ。書くときはクエスチョンマークを付けます。それが日本人には難しいから、たくさん練習が必要です。この言葉があれば、このことを質問する、という風に勉強しないといけません。メロディーが大事ですね。
私たちロシア人は、ロシア語を「生きている言葉」と言います。川が流れるように、止まっていない。ずっと変わる。語尾が変わり、イントネーションが変わる。ロシア語が上手で文法が分かっている生徒さんたちも、「発音が難しい!」と言います。ここは、英語と違う部分ですね。
――ロシアの食事は日本人の口に合うでしょうか?
エレーナ:食事は、おいしいと言う方が多いですね。ロシアでも今は、レストランや喫茶店でもバリエーションがたくさんあります。以前サンクトペテルブルクで入った喫茶店で、お寿司が欲しいと言えば頼めるし、イタリアンが食べたければイタリアンが頼めるようでした。ロシア人はお寿司が好きですね。日本人もロシアの食べ物が好きとよく聞きます。ボルシチ、麺料理は「ラプシャ」など。
ロシア人はサラダが大好きなので、サラダのバリエーションは豊富。ロシアではそばの実を、ごはんみたいにして食べているので、そばは大好きです。ロシアでは魚料理があんまり豊富ではありません。ロシアでも寒い地域ではいろんなスープを作りますよ。お菓子もいっぱい食べます(笑)。生徒さんの中でロシア料理おいしくないと言う人はいませんね。
鈴木:ロシア人と日本人は食の好みが似ているみたいですね。日本通の方も多くいらっしゃるようですね。
エレーナ:そうですね、外国からいろんな文化を取り入れるので、海外の文化が大好きです。あまり知られていないのですが、ロシア人はコンプレックスが多いんです。なので、いろんな文化が大好きです。日本ではお正月や結婚式など特別な時に着物を着ることもありますが、ロシアでは民族衣装は全然着ません。自分の国の文化を恥ずかしい、嫌だと思っている人も多いからなんです。民族衣装は、歌や踊りをする舞台に出る人しか着ないですね。民族衣装はとてもきれいなのに、若い人たちは恥ずかしがっています。
――物価はどうでしょうか? また、賃貸物件などはどのくらいで借りれるのですか?
エレーナ:モスクワは高いです。日本と同じくらいしますね。日用品も高いですよ。レストランの値段は日本と変わらないくらいですね。スーパーとかに行くと、野菜とかはものすごく安かったりしますが、レストランは高いです。ホテルも日本と同じくらいの価格ですね。
モスクワの中心地だとかなり高いんですが、ちょっと中心を離れると安くなります。私の姪っ子が、モスクワから少し離れた郊外に家を買ったのですが、300万円くらいだったそうです。プール付きの一軒家で。でも、収入が月に2~3万の人もいるからそこまで安くはないそうです。モスクワでの賃貸だと一部屋8万円くらいですが、少し離れると、2~3万で借りれるそうです。
第2の都市、サンクトペテルブルクはもう少し安いけど、とても古い街です。アンティークみたいに街並み自体がそのまま世界遺産だから、保存しています。古い建物でも、中だけリフォームして貸し出しています。
鈴木:先生の話を聞いてて、ロシアに行ってみたいと思うし、ロシアについてもっと知りたくなってきました!
――これからアイザックでロシア語をマスターしたい、という方に向けてメッセージをお願いします。
エレーナ:ロシア語を勉強するときは、3つのキーがあります。1つ目は、がんばる。2つ目は、我慢する。3つ目は、ロシア語、そしてロシアの文化も人も愛することです。ぜひ来てください。皆さんウェルカムです!
鈴木:生徒さん一人ひとりに対して親身になってくれる、日本語がとても上手な講師陣がそろっているので、効果的なレッスンを受けることができます。ぜひ一度、無料体験レッスンにお越しください。