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おすすめ小説『駐露全権公使 榎本武揚』群像社!サスペンス、歴史好き必見

おすすめ小説『駐露全権公使  榎本武揚』群像社!サスペンス、歴史好き必見

サスペンス、歴史小説好きに絶対おすすめの本

『駐露全権公使  榎本武揚』が群像社にて2017年12月上旬発刊!

東京新聞「この人」に紹介されました

 

日本翻訳大賞にも多数推薦されています!

第四回 日本翻訳大賞はこちら


『駐露全権公使  榎本武揚』カリキンスキイ (著)、藤田葵 (翻訳)



駐露全権公使 榎本武揚 (群像社ライブラリー)


『駐露全権公使  榎本武揚』とはどんなストーリー?

 V・カリキンスキイ著『Посол - разорванный островアンバサダー ――  引き裂かれた島)』の翻訳が『駐露全権公使  榎本武揚』という邦題で刊行されます。

榎本武揚が主人公ですが、描かれるテーマは、日本人が榎本武揚と結び付けがちな戊辰戦争ではありません。戊辰戦争の結果投獄され、放免後に任命された、日本初の駐露全権公使としての榎本なのです。

日露雑居の地だったサハリン(樺太)の国境画定交渉の任務を与えられ、ロシアに渡ってから帰国の途に就くまでの活動をベースに、20名以上の実在の人物達が生き生きと動き回っています。

登場人物は、ロシア側からは、皇帝アレクサンドル二世、外相ゴルチャコフ、外務省アジア局長ストレモウホフ、駐日公使ストルーベ。日本側は、榎本武揚以外に明治天皇、西郷隆盛、大久保利通、黒田清盛、志賀浦太郎。そしてサハリンを巡る交渉の表裏で活動した各国外交官と軍人達。著者の8年にもわたる綿密な各地の現地調査や、公文書館での資料収集により、実在の人物たちにコメディ的なトーンも含めた見事なリアリティが与えられています。

 実在の人物の他にも、数少ない架空の重要な登場人物として、榎本を助け、その命を救うロシア軍近衛兵兵士官のミハイル・ベルグ、そして西郷隆盛の回し者である書記官足利留夫が登場します。榎本を慕い、寄り添うベルグと、西郷の命を帯びて徹底的に榎本を陥れようとする足利とは、極端なまでの善玉と悪玉として描かれています。この2人が決闘に及ぶエピソードも含めて作品のスパイスとなっています。 


榎本武揚とはどんな人物?

 1836年、幕臣の子として江戸に生まれ、11歳から儒学と漢学を幕府の昌平坂学問所で学び始めました。15歳の時からは英龍塾で江川太郎左衛門から蘭語を学び、アメリカから帰国したジョン万次郎(中浜万次郎)の私塾で英語や洋学も習いました。19歳の時、箱館奉行に仕え、蝦夷地・箱館(函館)に赴き、樺太(サハリン)を探険しました。徳川幕府は、購入した外国軍艦の操作技術を養う長崎海軍伝習所を創設し、第1期生として勝海舟、や田堀景蔵などが学びました。榎本武揚はその第2期生として20歳の時に入所し、軍艦の操縦や航海術などを学びました。そして26歳の時オランダに留学し、5年間で航海術、造船術や国際法を学び、帰国後は幕府の海軍副総裁となります。

32歳の時戊辰戦争が始まり、榎本武揚は軍艦開陽丸で箱館に向かい、土方歳三らと五稜郭に立てもこります。榎本は、箱館に将軍を迎えて北海道を開拓して新しい国を作ろうと考えましたが、新政府軍の攻撃を受けて降伏して投獄されます。しかし、明治新政府では許され、開拓使長官黒田清隆のもとで北海道開拓に力を尽くします。1874年にはロシア駐在公使となり、翌年、ペテルスブルグでロシアとの間にサハリン(樺太)をロシアの領土とし、千島列島を日本の領土とする樺太・千島交換条約を結びました。

『駐露全権公使  榎本武揚』では、日本人が榎本武揚と結び付けがちな戊辰戦争ではなく、戊辰戦争後に任命された、日本初の駐露全権公使として活躍した榎本がテーマとして描かれています。


訳者の藤田葵さんからのコメント

 翻訳をされたのは藤田葵さん。現在、農業人材育成企業の代表取締役を務めながら、英語のフリーランス通訳・翻訳者として活動されていますが、アイザックでロシア語を受講している生徒さんでもあります。ロシア語講師の指導を受けて訳書出版をされることになりました。

藤田さんは作品のおもしろさについて、「ロシアから見た近代日本の描写、そして多くの歴史小説ではほとんど題材にならないロシア外交界の細部である」としています。また、作品について以下のようにコメントされています。

「すべて著者の資料調査の結果であり、著者は「歴史家」として披露したいようである。日本関係では事実誤認もみられるが、それも含めて、『相手国から見る外交史解釈』の試みをしたいと考えながら10年以上にわたりその課題を克服できていない私に、表題作は小説の形でひとつの解を提示してくれている。

表題作が日本の歴史小説愛好家、ロシア現代文学愛好家に、『日本人を主人公にした日露外交史サスペンス』として、一石を投じることを願ってやまない。一部、日本に関する滑稽な描写は目をつぶっていただけると幸いである」(出典:群像社「ロシア文化通信 群」2016年7月31日号) 


著者「ヴャチェスラフ=カリキンスキイ」について

 1951年にカザフスタンのセミパラチンスクで生まれ、現在はサハリン在住の、自称「歴史家にして作家」。ジャーナリストに憧れ、ペテルブルグ大学のジャーナリスト学部入学を望んでいました。しかし、ペテルブルグ大学の教員から「ジャーナリストは学んでなるものではない、生まれつきなるものだ。また、ジャーナリストには歴史、地理、文学も必要だ」と言われ、あっさりと故郷に帰っていきました。故郷のセミパラチンスク教育大学文学部に入学し、卒業後、軍務を経て地元の新聞社で勤務。

1980年代、カザフスタンに独立の気運が高まる中、サハリンの新聞社から受け入れの手紙が来たため、カリキンスキイは祖国を去ってサハリンでジャーナリストを続ける道を選択しました。移住後は、特派員として働き、2004年からは健康上の理由もあって新聞社を辞め、作家活動に入りました。

2012年にサハリンに居住した実在のロシア人を主人公にした歴史サスペンス『軍団兵』を発表、その執筆の過程で知った榎本武揚の「数奇な運命に感銘して」、『アンバサダー――引き裂かれた島』(邦訳本書)を書きあげて2013年に刊行。現在は本書のもう一人の主役であるベルグを主人公にした大作を執筆中。

 

『駐露全権公使  榎本武揚』カリキンスキイ (著)、藤田葵 (翻訳)



駐露全権公使 榎本武揚 (群像社ライブラリー)

・発売日: 2017128日(出版社、amazon、大手書店にて。オンライン含む)上下巻同時刊行

・出版社: 群像社
・著者: ヴャチェスラフ=カリキンスキイ
・訳者: 
藤田葵

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