スウェーデン語講師ジョン先生の故郷ってどんなところ

スウェーデン語講師ジョン先生の故郷ってどんなところ

大人気のスウェーデン語講師ジョン先生に出身であるスウェーデンのおすすめスポットや、スウェーデン語を教える際に意識していることなど様々なお話をお伺いしました。スウェーデンの魅力についてたくさんお話いただけたので、ぜひ北欧好き、スウェーデン好きの方はお楽しみくださいませ。



スウェーデンの小さな町”Lidköping”からいらっしゃったジョン先生


―先生の出身地についてお伺いさせてください。出身都市はどこですか。


出身はスウェーデンの南にあるすごく小さな町でLidköpingというところです。もっと大きな街でLinköpingという街がスウェーデンにはあるんですが、発音がすごく似ているため、よく間違われます(笑)

 

―そうなんですね。Lidköpingで有名なものや見どころはありますか。


Lidköpingで有名なものと言えば魚でしょうか。でも海水魚ではなく、淡水魚です。実はLidköpingVänernというスウェーデン最大、ヨーロッパでも3番目に大きい湖に面していまして、その湖でたくさんの魚が獲れるんです。バスやAborre(パイクパーチ)という魚が主に獲れます。市場でも売られているのを見かけると思いますよ。

あとは小さい町ながら、お城があるのと、私のお勧めはスウェーデンの中でも1,2を争うレベルで広い石畳の広場があるので、ぜひそこでのんびり町の風景を楽しんでほしいです。


スウェーデン国内のおススメなら

 

―なるほど、小さい町でも見どころたくさんのようですね!出身地以外でスウェーデンのおススメの観光スポットはありますか。


スウェーデンの観光地としては一番有名といっても過言ではない、ストックホルムのガムラスタンには一度は行ってほしいですね。本当に街並みが綺麗なので、スウェーデン人としてもお勧めします。

あと私が個人的に好きな街としては2番目に大きな都市であるヨーテボリです。

 

―ヨーテボリのどこがお勧めですか。


ヨーテボリには1923年開園したすごく歴史のある遊園地があるんです。古い遊園地ながら、The遊園地という感じのアトラクションは全て揃っていますし、また遊園地の雰囲気自体すごく魅力的です。特に冬は冬用のライトアップがされ、クリスマスマーケットも開かれますので、寒くて暗いスウェーデンの冬ですが、この遊園地に来ると楽しい気分になれます。

あとヨーテボリには“Feskekörka(魚の教会)と呼ばれる魚市場があるのですが、ここも日本では見られない魚がたくさん売っていて面白いと思います。「魚の教会」という名前はどうやら建物の形が教会みたいだからという理由でつけられたようです。市場には魚介類が味わえるレストランも併設されていますので、その場でスウェーデンの魚介を味わってみたい方はぜひチャレンジしてみてください。


写真右側の建物がFeskekörka(魚の教会)

  

―スウェーデンに行った際に食べたほうがいいお勧めの食べ物はありますか。


それはたくさんありますね。でも私のおすすめとしてはピザです。

 

―えっ!?まさかのピザですか?スウェーデン料理でピザというイメージはなかったんですが…。


実はスウェーデンでピザは結構一般的なジャンクフードの一つなんです。安くて美味しいピザ屋さんが街のそこらじゅうにあるんですよ。

でっ特におすすめはケバブピザ。これはおそらく日本のオムライス的な感じで、スウェーデンでいろんな文化が混ざってできた食べ物だと思うのですが、これがB級グルメな感じで美味しくて病み付きになります。名前の通り、ピザの上に中東料理であるケバブの肉が乗っているピザで、ここにガーリックソースをたっぷりかけて食べるのがおススメです。

スウェーデン人って結構上にソースをかけて食べるのが好きで、いろんな種類のソースがあるんですよね。あまり日本では一般的でないかもしれませんがフランス発祥のBearnaisesås(ベアルネーズソース)というのも、日本のマヨネーズ並みに家庭の冷蔵庫

に常備してあることが多く、みなさんにも一度試してみてほしいです。


 

―そうなんですね。ピザは意外でしたが、聞いていると美味しそうですね。他には何かありますか。


あとはIKEAのレストランに行ったことがある方はご存じかもしれませんが、スウェーデン料理として有名なミートボールやジンジャーブレッドクッキーももちろん定番で美味しいです。それとたらこ好きならきっと好きだと思うkaviarというチューブ入りのたらこソースみたいな商品。これをパンや卵に塗って食べると、ちょうどいい塩気になってすごく美味しいんですよ。



スウェーデン人と仲良くなる秘訣

 

―たくさんの美味しいものが出てきて、聞いているとお腹が空いてきたので、次の話題に移りたいと思います(笑)スウェーデン人のよくある休日の過ごし方についてお伺いできますか?


一番よくあるのは友達を家に呼んで、一緒にご飯を作ってから、食べたり飲んだりしつつ、映画を見たりして家でまったり過ごすことが多いです。

だから最初に日本に来た時は結構驚きでして…。日本人ってあんまり友人を家に呼ぶことってしないですよね。よっぽど仲良くなったりしないと…。

 

―そう言われてみればそうかもしれませんね。確かに日本人は友達と遊ぶとなったら、外に出かけることが多いでしょうか。


そうなんですよ。本当はスウェーデン流で日本の友達もうちに招いてゆっくりしたいなという気持ちはあるんですが、日本では声をかけずらくて、今のところあまり招いていないです。これは文化差を感じましたね。


 

―そうでしたか。でも家でゆっくりするというのも日本人にとっては新鮮でいいかもしれませんね。家で過ごされない場合はどんなことをしますか。

 

その場合は、バーに飲みに行ったりします。でもスウェーデンのバーって税金のせいですごく高いので、その場合であっても一度誰かのうちに集まって、前飲み?っていうんでしょうか?というようなことをしてから、バーに行くことが多いです。スウェーデン人は平日はあまり飲まないけど休日はものすごく飲むんですよ。そりゃもうベロンベロンになるくらい(笑)その辺意外に日本人に似ていますかね?

あとは夏もスウェーデン人にとっては外で過ごすのが気持ちいい、待ちに待った季節ですので、夏は外に出かける機会も増えますね。

日本もそうだと思いますが、夏は野外での音楽フェスなどが一気に増えるので、それを友達同士で見に行ったりしてます。あと地域によっては白夜までは行かないですが本当に夜遅くまで明るいので、遅くまで延々とBBQしたりすることもあります。

私の親戚一家は何故か夏になると夜中の2時ぐらいからBBQを始めて一通り終わって、早朝の4時に就寝するという謎の風習があるんですが、それができてしまうぐらいには夏のスウェーデンは明るく活気に溢れています。

 

―よ、夜中2時から…それはなんかまた面白いBBQですね。これを読んでいる方にはスウェーデンに行ってみたいという方もいると思うんですが、スウェーデン人と仲良くなるとっておきの方法とかありませんか?

 

あります。一緒にお酒を飲むことです。まぁお酒飲めなければ飲めないでいいんですが、スウェーデン人と一度お酒の場を共にすると一気に新密度が増しますよ。これは鉄板の法則なんでぜひぜひお試しください。

スウェーデン人て最初“ソト”の人に対してはすごく冷たそうに映るかもしれないんですが、これはやはりまだ距離を感じている状態なんですね。

ただ、そこから一緒にお酒を飲んで騒げばそこからはもう一気に友達になって、すごく友好的になることが多いです(笑)さっきも言いましたがその辺意外に日本人と似ているかもしれません「お酒を飲んで、本音で語らう」ってあたり。


日本とのギャップを感じたこと

 

―そう聞くと確かに意外に似ているのかもと思ってしまいますね。逆に先生が日本に来てスウェーデンとのギャップを感じられたことは?


日本人の働き方についてです。今はマスコミでも働き方改革が話題になっているようですが、私から見ても日本人は残業が多すぎると思います。

スウェーデンは多くが16:00で勤務終了なんですが、そこから残業することはほぼありません。また残業がどうしても出る場合は150%の賃金でなど、ボーナスがつきます。

日本では結構多くの人が仕事が人生だと捉えている気がしますが、スウェーデン人は仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり線引きをして割り切っている人が多いと思います。ですので、16:00で定時になったらそこからはプライベートの時間。それを仕事で圧迫されるのはスウェーデン人にとってはあまり考えられないですね。

まぁもちろん仕事で自己実現できたり、自分がやりたいことをやれたりっていうのはいいかもしれませんが、基本的にはスウェーデンは仕事は最低限自分が生活できるようにお金を得る手段ととらえている人が多いのかなと思います。


スウェーデン語講師になってみて

 

―なかなか日本では残業をなくしていくのが難しい社会問題となっていますが、少しずつスウェーデンのようにみんなが定時で上がれるような風土作りが会社で行われるといいですよね。先生は今はスウェーデン語講師をされていますが、講師になったきっかけはありますか。

 

日本ではまずスウェーデン語講師の職なんてないですから、元々は英語講師をしていました。それでたまたま友達がアイザックの求人を見つけて、私にスウェーデン語講師を募集しているらしいよと教えてくれたんですね。そこから、へえ日本でもスウェーデン語を教えている場所があるんだなと興味が出て、応募したのがきっかけです。

 

―そうだったんですね。今やスウェーデン語の人気講師ですもんね。先生の教え方好評ですよ。と言ってもスウェーデン語はまだまだマイナー言語だと思うのですが、もしスウェーデン語を全く知らない方に、スウェーデン語の魅力をPRするとしたら?

 

スウェーデン語ネイティブなんで逆に魅力と言われると考えてしましますね。よく外国人から聞くのは「歌のように」聞こえると言われます。これはスウェーデン語の高低差のある流れるような発音が音階に聞こえるせいだと思うのですが。

あとは文法はシンプル目だと思いますね。英語以上にシンプルな部分も多いのではないでしょうか。ただ名詞変化だけはかなり厄介ですが。

 

―先生がスウェーデン語を教える際に大切にされていることはありますか。

 

私はスウェーデン語をなるべく直接法で教えています。直説法というのは媒介言語を使わず、初級であっても学習目標言語だけで教えるやり方です。私自身が日本語を習った時にこのやり方で習って、今ではここまで話せるようになったので、スウェーデン語でも同じように教えたいと思い取り入れています。どうしても難しい場合だけ、日本語や英語で補助を入れる時もありますが、できる限りはスウェーデン語だけで授業を進めています。

あとはわからないことをそのまましておくのは上達の妨げになると思いますので、生徒さんの思いついたら時にその場で言ってもらうようにしています。ネイティブだから何気なく使っていた文法でも生徒さんの質問から逆に気づかされることもあり、日々私のほうも勉強させていただいています。


― スウェーデン語の学習者がよくつまずくポイントはどこですか。それを先生はどのように指導していますか。


スウェーデン語は動詞の変化はシンプルな部分もありますが、その分名詞と形容詞の変化が複雑です。en名詞とett名詞という大別すると2種類の名詞があり、これがどちらかによって変化の仕方が大きく変わるんです。

授業ではとにかく型に慣れてもらうため、何回も言ってもらったらり、毎週ちょっとずつ復習することで、徐々に定着していってもらっています。


 ―これからスウェーデン語の受講を検討されている方へメッセージをお願いします。


最初は難しいと感じるかもしれませんが、一緒に少しずつ上達していきましょう。スウェーデンの地でみなさんがスウェーデン人と「Skål!(乾杯)」と言い、スウェーデン語で会話をしてスウェーデン人と仲良くなるきっかけになれればと思います。みなさんとレッスンできる日を楽しみにスクールにてお待ちしております。


ジョン先生、今回はインタビューに快くお答えくださいましてありがとうございました。スウェーデンの魅力がたっぷりと聞け、ぜひスウェーデンを旅してみたくなりました。これからもスウェーデン語をどんどん広めてくださいね。


スウェーデン留学、出張、旅行にスウェーデン語学習をしていきませんか。


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