【赴任帯同編】タイ家族帯同赴任生活を成功させる5つのポイント【バイリンガル講師に聞いてみた!】
海外赴任が決定した際、まずは言語を身に着けることが大切ですよね。世界の公用語である英語に加え、赴任先の言語をマスターする必要もあるでしょう。次に大切なことは、赴任先の生活事情を知ること。特に家族帯同で赴任される方は、奥様の現地での過ごし方や、お子様の学校など、ご家族の生活全般について情報を得ておきたいのではないでしょうか。
アイザックでは日本語堪能な現地出身の講師、あるいは現地での在住歴が長く、現地の言葉が堪能な日本人講師が、海外赴任を控えている方を対象にしたマンツーマンレッスンを行っています。レッスンでは言語はもちろん、現地の生活や文化、マナーなど、赴任をする前に知っておくと便利な情報もお伝えしています。
この記事では、海外赴任生活を成功させるために知っておきたいポイントについて講師にインタビューした内容を紹介します。今回は、タイ赴任の家族帯同編です。ご主人のタイ赴任をきっかけにタイ語を勉強し始め、タイ語講師歴も長い大瀧雅美先生に、インタビューしてきました。ぜひタイ赴任のご参考にして、現地でのお仕事やご家族との生活を充実させて頂けたらと思います。
ポイント1 王族、仏教のお坊さんを敬うマナーに注意!
―赴任者・帯同ご家族にとって、タイで生活するということは、日本とは異なる文化や価値観や、生活習慣に身を置くことになりますが、タイ人の価値観、生活習慣において、日本と違うなと思うことを教えてください。
タイの正式名称はタイ王国です。王族に対する考え方が日本とは全く違います。式典や映画が始まる前には国王賛歌が流れるのですが、必ず立って首を垂れなければなりません。
毎朝8時と夕方の6時に国歌が流れます。空港や街を歩いていて聞こえた時には、座っていたら立ち上がって、歩いていたら曲が終わるまで立ち止まっていてください。
また、王族の方が外出される時には交通が遮断されます。日本人学校の帰宅時間も変更になるので連絡が来ます。タイでは必ず親がバス停まで迎えに行かないといけないので、バスの時間が変更になる連絡が来たときは注意してください。
―日本人が失敗しがちなタイのマナーがあれば教えてください。
仏教徒が95%を占めているので、出家して僧侶になることが一番の親孝行とされています。女性に触れると今までの修行が無になってしまうと考えられているので、大人はもちろん小さな子供でも誤って僧侶に触れないように気を付けて下さい。ウコン色の袈裟をまとったお坊さんが街を歩いているのですが、なるべく離れて歩いた方がいいかもしれません。電車に乗っていても、隣に座って触れてしまってはいけないので、離れていた方がいいですね。
仏教徒の男性は必ず一生に一度以上出家をしないといけないので、もし従業員の方が「出家をするので数週間休みます」と言ってきた時には宗教上の事なので許可をしてあげてください。どうしても駄目な時は話し合いと言う形になるのですが、なるべく理解を示してあげるといいかもしれませんね。出家の期間は一週間から数週間、一カ月など、人によって異なります。出家のタイミングも人それぞれなのですが、お母さんの病気が治ったからといって兄弟で出家される方もいらっしゃいました。
また、僧侶の方々はお金を持ってはいけないので、周囲の皆さんが差し上げる食べ物で生活をしていらっしゃいます。朝、道を歩いていると、お坊さんに捧げてある食べ物が乗っているお皿が道端に置いてあるので、誤ってそれを蹴飛ばしたりしないように気を付けて下さい。
タイの人に、日本人がよくやることで一番嫌なことは何か聞くと、食事中に男性が鼻をかむことらしいです。それと、疲れた時に足を枕の上に上げるなんてとんでもないと言っていましたね。 それと、これも宗教上の理由ですが、人の頭を触るのは避けた方がいいかもしれないです。頭は神様がいらっしゃるすごく大事な所なので、「かわいいね」と言って子供の頭を撫でるのもよくないですね。
―タイに出発する前に身につけておいた方がいいタイ語のレベルはどの程度でしょうか?
高ければ高いほどいいですね。主人は赴任前に、会社がお金を出してくれて50時間タイ語のレッスンを受けていました。私は全然タイ語を学んでいかなかったので、最初は本当に困りました。
私の場合は現地でタイ語を身に着けたのですが、はじめの内はタイ語学校に週2回程通っていました。1年間通ってもタイ語の伸びが悪かったのですが、同じマンションの方に「有名な先生が家に来ているから一度来てみる?」と誘われて行ったら、今までの先生と全くレベルが違って、驚きました。日本人向けにタイ語の本もたくさん書かれている先生で、教え方がとてもよく、タイ文字もその先生に教えてもらい、だいぶタイ語のレベルが上がりました。先生も選ばないといけないんだなと気づかされましたね。
日本でタイ語を学ぶ際に身に着けておいた方がいいのは、基本的には文法です。あとは単語や、挨拶、自己紹介などです。運転手さんがついていたら、運転手さんとの会話も大事です。レストランの注文の仕方や、買い物をする時の会話も身に着けるとだいぶ現地での生活が楽になると思います。もっとレッスンの時間数がとれるのであれば、従業員の方との会話やタイ文字を学ぶといいですね。生徒さんの中でもタイ文字までやっていかれた方が、凄く良かったと仰っていました。一見文字を見ると難しそうに見えるのですが、規則性があって勉強していくとおもしろいと皆さん仰いますね。
ポイント2 日本でのやり方を押し付けず、タイ語で話そうとする姿勢を見せることが大切!
―タイ人同士の間では常識だけど、日本人社員には違和感があるというケースもあると思います。例えばどんなことがありますか。
例えば、あだ名で呼び合うことですかね。タイ人は大体あだ名で呼び合うので、親しい人でも本名を知らないこともあります。タイで生活している時、家にメイドさんがいたのですが、スーさんと呼んでいたんです。4年間経ってやっと本名がマミイ・ウィパワンだというのをやっと知りました。昔は赤ちゃんの死亡率が高かったので、動物の名前を付けていたそうです。本名は偉い人につけてもらうのですが、親がつけたあだ名をずっと名乗る人もいます。他には学校でついたあだ名を名乗ったり、成長するにつれてあだ名が変わっていく人もいます。
それと、これはけっこう日本人にとってショッキングだと思いますが、つい昨日まで仲良く一緒に働いていたのに、急にやめて転職する人がたくさんいます。少しでも給料の良い仕事に転職するのはタイ人にとっては常識なのです。仕事のノウハウも技術も教えて、昨日まで仲間として一緒にやってきたのに、突然辞められることがあるので、日本人にとってはショックが大きいかと思います。ですが、珍しいことではないので、そういう時は頭を切り替えて、他の企業からもっと良い人材をとれるぐらいに思っておくといいかもしれません。
また、上司と部下が飲み会に行く時、上司が奢るのは当たり前で、割り勘といったら引かれてしまうかもしれません。仏教の考え方で、お金を持っている人が持っていない人に施すのは当たり前のことだとタイの人は思っています。ただ、一度に何十人いう凄い人数での飲み会になるので、主人は年に何回と回数を決めて飲み会をしていましたね。
基本的にタイ人は厳しいことが苦手です。上司が部下を皆の前で叱ったりするのはよくないです。タイ人の友人に聞いたのですが、日本人は厳しく、時間やルールをきっちり守らせようとするところが苦手だと言っていました。また、仕事が終わってから飲み会に行くと、上司や今日の主役が上座に座るんだと言われたり、メールも送る時に送信先の名前書く時は、上司の名前から書いていくというマナーを理解できないそうです。タイは上下関係を大切にしますが、何故そこまでしないといけないのか理解できないと言います。日本のやり方を押し付けないことが大切ですね。
―赴任先で現地社員の上司になる場合もありますが、タイ人の部下に接するうえでのコツがあれば教えてください。
一番大事なのは、タイ語で話そうとする姿勢を見せることです。自信がなくても上手くなくてもいいので、積極的に話しかけてみて下さい。へたくそなタイ語だと言って笑う人はいません。日本人だけで群れるのではなく、積極的にタイ人とコミュニケーションをとろうとすることが大事です。
上司と部下の関係になった時には、一緒に事業を成功させるパートナーとしての意識が大切だと思います。上司としての立場で言わないといけないことは、理路整然と伝えることが大事です。上手くやっていた前任の赴任者の方たちはあまり細かいことは気にせず結果を出す工夫をされていました。例えば、タイの人は仕事中にお菓子を食べたりする人が少なくないのですが、工場の中で働きながら食べられると困るので、休憩時間にお菓子を食べる場所を作る方もいらっしゃいました。また、給料明細を社員同士で見せ合うので、どうしてあの人よりも自分の方がこんなに低いのかと聞かれることもあります。その時にきちんと説明できるようノートにそれぞれの仕事ぶりを書き留めておいたという方もいらっしゃいましたよ。
日本人の常識は通じないことが多いので、日本の企業のやり方を押し付けないことが大切です。ただ、人事担当の社員が自分の親戚をたくさん採用するなど不正をする人は多くいるので、不正には厳しい態度で臨まなくてはなりませんが、細かいことならあまり気にしすぎない方が良いです。いちいち気にしていたらこちらの心が折れてしまいます。
どこに行っても良い上司と言うのは同じではないでしょうか。感情的に怒るのではなく、理路整然と何故こうしては駄目なのか、何故こうしないといけないのかということを説明すれば理解してくれます。例えば、仕事の約束の時間に遅れないということは日本人にとっては常識ですよね。でも、タイの人にとっては常識ではないので、何故遅れてはいけないのかきちんと説明してあげてください。感情的に怒るのではなく、しっかりと駄目な理由を説明することが大切です。
ポイント3 体調管理を気を付けて、色々なタイ料理に挑戦!
―食事を自炊する場合、日本食材を購入したり、自宅で和食を調理しようとする場合に、苦労することはありますか?
日本の食材を買うのはなかなか難しいです。バンコクにいる方はフジスーパーという日本食材を売っているお店があるのですが、値段が日本で売っている価格の2倍、3倍もします。調味料もすごく高いので、一時帰国の際にたくさん買っていっていました。サランラップもタイの物は切りづらいので、日本で買って持って行ってもいいかもしれません。また、幼稚園、小学校、中学校は給食がないので、お弁当を持って行かないといけません。お子さんがいる場合はお弁当箱などを持っていくといいと思います。あとは大きな水筒も必要です。お子さん用に日本人学校は部活もあり、ものすごく暑いので大きな水筒が必要になります。家でも水道の水は飲めないのですが、ウォーターサーバーもありますし、ペットボトルの大きな入れ物に入ったお水を配達してくれます。
―屋台やレストランで外食するときに気を付けた方が良いことはありますか?
タイは1年中暑いので、屋台で食べてもホテルのレストランで食べてもお腹を壊すことがあります。私も食中毒にあって入院したことがあります。きちんと自分で体調を管理することが大切です。アレルギーがある方は屋台の食べ物には何が入っているか分からないので、気を付けた方が良いかもしれません。
また、レストランではチップを払うのが常識です。テーブルチェックが一般的なのですが、細かいお釣りが出たらそれをそのまま置いていくこともあります。大抵は20バーツか30バーツ程のチップでいいと思います。
―タイでぜひ食べた方がいいおススメのお食事は何ですか?
タイ料理ってすごくおいしんですよ。タイはヨーロッパの国に占領されたことがないので、独自の文化を持っていて料理も独特です。辛味、酸味、甘味が混ざっていてどうしても食べられないという人はいます。でも私は本当においしかったですね。屋台のラーメンも高級なタイ料理もそれぞれのおいしさはあります。日本で有名なトムヤムクンや、グリーンカレーですが、日本とは全く違うものが出て来るのでぜひ食べてみて下さい。日本で食べることができないものもたくさんあります。マンゴーにタイのもち米が一緒にお皿に乗っていてココナッツミルクがかかっている“カオニャオ・マムアン”という料理があります。最初見た時は驚きましたが、すごくおいしかったです。ぜひ色々な物を食べてみてください。
―日本と比べて物価はどうですか?
屋台のタイ料理は安いですよ。大体40バーツ、150円ぐらいだと思います。ホテルのタイ料理は何百バーツもするので、一概に安いというわけではありません。タイでどんな生活をするか、買うものや買う場所によって生活費が変わってきます。日本食のお店は日本と同じくらいかもっと高いところもあります。 デパートで買うものは良いものだけれどもちょっと高いです。市場で買うような服は安いけど、洗濯をすると色落ちがすごくて他の服に色が移ってしまったことがあります。また、タクシーの初乗りが30バーツ、100円ぐらいでだいぶ安価なので、気軽にタクシーを使うことができます。
―タイならではの移動手段はありますか?
バイクタクシ―や、シーローといって四輪の軽トラの後ろに乗るものや、大きめのトラックの後ろに乗るソーンテオや、日本の一般のタクシーのように乗れるメータータクシーや、grabタクシーという家までタクシーを呼んで乗せてもらうものもあります。違法の物もあり、それに乗ると利用した人も捕まってしまうので気を付けてください。他には、BTSという高架を走っている電車や、地下鉄などがあります。
バンコクですと日本人がよく使うのはシーローです。これはタイの人にはあまり知られていなくて、日本人しか使っていないかもしれません。スクンビットという通りに日本人がたくさん住んでいるのですが、様々な場所でシーローが走っているのを見かけます。一回乗ると値段が40バーツぐらいです。最近はマンションによってはシーローが用意してある所があり、時間で色々なところを回ってくれるそうです。また、会社が用意してくれた運転手さんがいる場合は、休日に使える人もいます。
赴任される方がご自分で運転されることは少ないです。危険な運転、危険な歩行者の横断がよくあるので、もし自分が運転をしていて事故にあった時、とても面倒なことになるので、なるべく公共交通機関とかタクシーをお勧めします。
―治安はどうですか?
日本人にとって住みやすい国ではあるのですが、日本のように治安が良い国は他にはないのではないでしょうか。常にお金の入った鞄は肌身離さず持っていてください。日本人はよく鞄をすられたり、ひったくりにあったりします。混雑した市場ではカッターで鞄を切られて財布だけ抜かれてしまうので、必ず前に抱えるように持っていてください。また、子供がお店などの公共のトイレに行く時は、便器のある個室の中まで必ず付いていくようにしてください。ポイント4 日本人が住みやすいタイは、家族との帯同がオススメ!
―タイは比較的親日でしょうか?
日本は第二次世界大戦でタイに侵攻しましたが、その時にたくさんの人が亡くなりました。ですが、タイの学校では、特定の国への対立感情を教えるつもりはないとして、そのような辛い歴史を伝えていないそうです。なので、対日感情はとてもいいですね。
タイに進出している日系企業も6000~8000社ぐらいあるので、日本語で値段が書いてあったりします。ですが、日本語では300バーツと書いてあるのに、タイ語で30バーツと書いてあったり、個人商店に行くと日本人にはなるべく高値で売ってやろうという思惑は感じましたね。タイ語が話せて値切ると、ちゃんとその値段にしてくれました。やっぱりタイ語が話せるとタイでの生活が違ってくると思います。
―タイは日本人にとって住みやすい国だと思いますか?
日本人向けのマンションもたくさんあるので、他の国に比べると日本人にとって住みやすい国だと思います。特にバンコクとシラチャは日本語が通じるレストランや、美容院などがあります。タイ人は寛容で優しいので、外国人をバカにしたり差別をしたりしません。タイ語も丁寧に教えてくれます。私はタクシーの運転手さんに何度も声調を注意されて教えてもらいました。話そうとする姿勢があると皆さんちゃんと教えてくれます。
日本人が住みやすい背景には、今までの駐在員とタイ人の頑張りがあるのだと思います。それに甘えることなく更によくしていく努力が大切だと思いますね。
―日本の学校と異なる点はありますか?
実は、日本人学校は公立ではなく私立なのです。赴任で行かれる方は会社が負担してくれますが、入学金や学費がすごく高くて、通学バスの代金もかなりします。現在バンコクの日本人学校は生徒数が2500人を超えていると思うので、入学するのが大変です。今は学区制になっていて、住む場所によってシラチャの日本人学校に行くことになります。バンコクでは入学に1年待ちということもあったので、お子さんとの帯同を考えているなら学校事情を早く調べることをお勧めします。
日本の学校と異なるのは、タイ語の授業がある点です。毎年たくさんの生徒が入れ替わるため、ハイレベルなタイ語を教えるわけではないので、タイ語ができなくても心配はいりません。私の子供は学校に通っている間、知らないうちに1~100までの数字はタイ語で言えるようになっていましたね。また、タイの学校との交流の時間もあります。言葉は通じないですが、子供にとって良い経験ができたと思っています。
日本と同じように部活(青少年サークル)があるのですが、学校の先生が主体となっているのではなく、日本人会や保護者が主体となって運営しています。先生達が協力して指導して下さったり、スキルのある保護者の方が教えに来てくださったり、皆さんの協力で成り立っているのです。
私もそうですが、お子さんと帯同された方々は、子供にとってすごくいい影響があったと言います。何より、日本という国がいかにありがたいかということを知ることができます。道には学校に行かないで物を売っている子供がたくさんいます。自分達がいかに幸せな状態でいるかということが分かりました。また、日本以外の国の価値観も知ることができて、すごくいい影響があったと思います。子供達はタイにいた時が一番幸せだったと言っていますね。
ポイント5 急がず大らかな気持ちで、タイでの生活を楽しむ!
―食材や日用品の買い物に行く際はどのようなお店に行きますか?
バンコクに住まわれるのであれば、日本食材を販売しているフジスーパーが4号店まであり、他にもたくさんの大型スーパーがあります。一方でタラートという市場があります。衣類やお土産など、様々な物が安く売られています。日本では考えられないようなものも売っていて、驚きの楽しさもあります。
バンコクでは最近はレジ袋を置いていないので、エコバックを持っていくといいですね。クレジットカードが使えるところがほとんどで、以前はスキミングをされて勝手にカードが使われたという事例もありましたが、今はそんなことあまりないらしいです。日本と一緒で個人商店ではクレジットカードを使えない所がほとんどなので、現金を持っていた方が良いかもしれません。買い物に行くなら1000バーツぐらいは現金でもっていった方がいいと思います。
―病院でも日本語は通じますか?
日本人が多い場所では通訳が常駐している大きな病院がいくつかあります。クリニックもあって日本人の医師がいます。ただ、処方される薬がかなり強く、量も多く処方されます。熱帯の菌がすごく強いので、放っとくと治らないかもしれないので、病院に行った方がいいとは思いますが、お腹を壊した時、先生によっては薬を飲まないで水を2リットル程飲んで悪いものを出した方が良いともいわれます。
タイ人は自国の保険制度があり、同じ病院であれば上限はありますが無料で診断してもらえます。外国人は制度の適用外の人がほとんどなので、診察費がかかります。日本人は所属している会社によっても違いますが、駐在員は民間の医療保険と契約しています。その場合は会社が負担してくれて無料で診察を受けられます。就労ビザを持っておらず、3か月に1度帰国する方は全額自分で払って、後で給料で戻って来るということもあります。タイの医療費は高額で、1日だけ食中毒で入院したのですが、1万バーツ(約35,000円)しました。赴任される方は会社が医療保険に入っているので心配はいらないと思います。
―これからタイに赴任される方へアドバイスやメッセージをお願いします。
1年中暑いタイでは、急がず、大らかでいる方がストレスになりません。これから赴任される方は色々不安なことがあると思いますが、多くの方が半年程で慣れるといっています。できればご家族と帯同されると、家族も日本ではできない良い経験ができると思います。私も今タイ語教えているのは、帯同したからこそタイ語に興味を持って教えられるレベルまでタイ語を身に着けることができました。タイではたくさんの良い経験ができましたね。日本ではとても泊まれないホテルに泊まることができたし、海外旅行もたくさん行けました。日本という国の良さも、タイの方の良さも分かり、こんな風な考え方をして生きていけたら楽だろうなっていうことを学びましたね。不安もあるかもしれませんが、今までは違う価値観や生活習慣に触れ、素敵な体験ができると思うので、ぜひタイでの生活を楽しんでみて下さい。
最後に
とても気さくで朗らかな大瀧先生から、タイ赴任でのポイントについてお話を伺いました。日本にいてはなかなかイメージがしにくいタイでの生活ですが、少しはイメージを膨らませることができたでしょうか? アイザックでは大瀧先生のように素敵なバイリンガル講師からマンツーマンレッスンを受けることができます。タイ語のみならず、タイでの生活や文化にも精通した先生のレッスンを受けてみませんか? まずは無料体験レッスンをお試し頂けます。