必見!タイでホームパーティーに招かれた際のマナー4選
必見!タイでホームパーティーに招かれた際のマナー4選
タイで個人的にホームパーティーに招かれるということは、そのタイの人にとってあなたが「特別な存在」であるということです。タイの人は、「家族のように接していきたい」と思っている人でなければ自分の領域に入れようとはしません。そのことを十分に理解してパーティーに赴きましょう。
1.招待客とパーティーの趣旨を確認しておくこと
タイでは、ホームパーティーといっても様々な種類があります。
まず、気をつけなければいけないことは、招待してきてくれたタイの人の身分を考慮することです。タイは日本や他の欧米諸国と違って「貧富の差」や「家柄の差」が確実に存在します。もし招待してきてくれたタイ人が華僑(中華系)の人であれば、主催者の家族・親族も同席したパーティーが開かれます。
パーティーの内容によっては、それぞれの家によって様々なしきたりやマナーが存在します。一番注意する点は、「年上に対する礼儀作法」と「お酒のたしなみ方」です。礼儀作法としては、主催者のお宅に着いたらまず主催者に挨拶をし、次に主催者側の年長者となる人に挨拶に行きます。お酒のたしなみ方は、特に女性はお酒に口をつけるのを控えましょう。男性は主催者や年長者の方に勧められてからお酒に口をつけると良いでしょう。
華僑ではなく、純粋なタイ人がパーティーに招待してくる際はそのメンバ-の中に家族・親族が含まれるものか、そうではないのかを事前に確認しておきましょう。もし招待客が「友人・仲間内」だけであればそれほど気負う必要もありません。あなたをその中のメンバーの一員として迎い入れてくれているということなので、むしろ積極的に楽しんでください。
ただし、友人・仲間内だと難しいのが帰り際です。タイの人たちは楽しむ時は全力で楽しみます。それこそ一体いつお開きになるのか分かりません。『みんなが楽しんでいる中、帰るのは申し訳ない』と、日本人の多くは感じてしまうかもしれませんが、そこは気にしなくても大丈夫です。むしろ笑顔で『じゃあ帰るねー!みんなこの後も楽しんでー』というようにサバサバと対応しましょう。
友人・仲間内のパーティーで一番多いのは誕生日パーティーです。その場合プレゼントを持っていくのは良いのですが、その場の飲食代は主催者側持ちになることがほとんどです。何故かと言うと、タイの人の誕生日パーティーは「自分が年を重ねていく中で感謝を伝えたい、これからもよろしくお願いします」そういう意味も含まれるからです。また、「年長者はおごる」という文化も存在します。無理に代金を置くような無粋なことはしないようにしましょう。
招待客の中に主催者側の家族親族が含まれていた場合、一番多いのは「仏教関連」の集まりや、「親族しか集まらないような場」へのお招きです。それはパーティーとは言い難いかもしれません。タイの人との距離感が近くなればなるほど、家族の一員として迎え入れられていきます。
例えば「出家」の行事に招かれたり、「お産」などのお見舞いに立ち会うことになったりします。その場合、あなたはもう招待客というより家族の一員です。そこに入っていくか行かないか、事前にきちんと判断する必要があります。断るにしても参加するにしても、日本人としての礼儀を忘れずに接すれば問題はありません。ただし、仏教関連行事においては「お酒」はタブーなので、飲酒は絶対にしないようにしましょう。
2.玄関では靴を脱ぐこと
意外と日本人が驚くのが、「靴を脱ぐ習慣」です。諸外国では靴を履いたまま家に上がるケースも多いですが、タイでは靴を脱ぎます。タイでは、足は「不浄のもの」だと捉えられているため、初めて上がる家の場合は靴下着用が無難です。これもひとつの礼儀なので覚えておくと良いでしょう。
3.手土産には果物や植物を選ぶこと
特に気負って手土産を持っていく必要はないですが、日本人としては手ぶらだと行きづらく、悩ましいと思います。その場合は果物や植物などを持っていくと良いでしょう。果物であれば、その場で切って皆でつまむこともできるし、残っても家で日持ちして保存できます。甘いものは好き嫌いも分かれるので、もし招待してくれたタイの人が、洋菓子などが好きであれば持っていっても良いでしょう。
植物は、女性であればもちろん花束は喜びますし、植木鉢スタイルの植物であれば、お互いの関係性の「成長」や「継続」のような意味になります。タイには花言葉のようなものはあまりないため、『この花言葉はね…』などうんちくを加えるのも話の盛り上がりにつながります。ただ、ハイビスカスなど枯れ方が美しくない花は忌み嫌われるので花の選び方に注意してください。
4.食事について
食事についてはその家の特徴や、何のパーティーかで変わってきます。もし食べ方が分からないメニューが出てきたら、
อันนี้กินอย่างไรดี (an níikin yàang rai dii)【アンニー ギン ヤンライ ディー】
「これどうやって食べるの?」
と素直に聞いてください。中には手で食べるようなメニューもあります。
また、以下のように料理に関する率直な感想を述べると場も和み、盛り上がります。
อันนี้ใส่อะไรบ้าง (an níisài arai bâang)【アンニー サイ アライバーン】
「これなにが入ってるの?」
ชอบอันนี้ (chɔɔˆpan níi)【チョープ アンニー】
「これ好きだな」
อร่อย (arɔi)【アロイ!】
「美味しいね!」
もし、「ちょっと苦手だな-」と思うものがあったら無理に口をつけなくても大丈夫です。強制に食べさせようとするタイの人はいないので、無理に好きな振りをして食べなくてもいいでしょう。
友人・仲間同士で気をつけたいのはお酒の飲み方です。一般的にタイの人はお酒が大好きです。日本と少し違うのは、食事の時はお酒を飲まないということです。食事が終わってからお酒が大量に出てくるケースが多くあります。特にウイスキーはつまみがなく、口にすると悪酔いします。飲めない人や、食べられないものにはきちんと
กินไม่เป็น (kin mâipen)【ギン マイ ペン】
「飲めないんです / 食べられないんです」
といって断ることもタイの人とコミュニケーションをとる上で大切です。
紹介してきた4つのマナーを守って、パーティーを楽しんでください。礼儀作法を守り、自分の意思をはっきり伝えることができれば、タイの人と楽しいパーティーの時間を過ごせることでしょう。
最後に
アイザックではバイリンガル講師からマンツーマンでレッスンを受けることができます。少しでもタイ語に興味をお持ちでしたら、まずは無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか?