「初対面でのタイ語あいさつと自己紹介」微笑みの国タイの作法

「初対面でのタイ語あいさつと自己紹介」微笑みの国タイの作法

初対面の時の挨拶

タイという国は「微笑みの国」という代名詞がつくほど、とても友好的で穏やかな国民性のです。日本人の場合、大きな声でハキハキと挨拶をするのが一番良いと一般的に言われていますが、それがタイ人との挨拶でも当てはまるとは限りません。むしろ、タイでは声を出さずに、「微笑み」だけで挨拶をするということが普通のことなのです。

しかし、挨拶の表現が全くないというわけではありません。

สวัสดีsawàt dii)【サワッディー】

という表現があります。この「sawàtdii」という表現は、時間帯に関係なく全てにおいて使うことが出来ます。「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、「さようなら」、全てこの「sawàt dii」です。

初対面やまだ親密な関係になっていない相手には語尾に

ครับ khráp)【 クラップ】(カップと聞こえる場合があります)

ค่ะ khâ)【 カー】

を付けましょう。「khráp」(クラップ)は男性、「khâ」(カー)は女性の表現です。このクラップとカーは、日本語にするところの「です、ます表現」だと思ってください。語尾につくことですべての表現が丁寧になります。このクラップ、カーは毎回語尾につけた方が落ち着きのある表現に聞こえたり、文の句読点の代わりにもなったりするため、常に語尾につける癖をつけておくのが無難でしょう。


タイでのお辞儀「ワイ」の仕方とタイミング

何も声に出さずに「微笑み」だけで挨拶をすることが普通のタイですが、実際タイ人同士の自己紹介の場面では「sawàt dii 」(サワッディー)という表現は使わずにไว้ wâi)【 ワイ】と呼ばれる、目の前で合掌だけをして挨拶をすることが一般的です。

特に仕事が終わると何も言わずに「ワイ」だけで仕事場を後にするというケースもあるため、日本人からすると「え?いつ帰ったの?挨拶もしないで帰ったの?」と不快に思われてしまう方もいるかもしれませんが、タイの人にとっては「ワイ」が挨拶になっているのだと知っておいてください。

ただ、「ワイ」は相手に敬意を払う際に行うもので、誰かれ構わず行うものではありません。誰に対しても「ワイ」をし過ぎないように気を付けてください。

 タイ人の方が「ワイ」をしてきたら、その後に同じように返してあげるといいでしょう。その際、「ワイ」の位置に気をつけてください。日本人は感謝や詫びの気持ちが強いほど「お辞儀」の角度が深まっていきますが、タイの「ワイ」の場合、その気持ちが強ければ強いほど合掌の手の位置が頭上へ頭上へと上がっていきます。そのため、地位の高い僧侶や王族に対しては平伏するような「ワイ」の仕方になるのです。

日本人の方がする場合は上過ぎず、下過ぎず、大体顎から口元にかけて手を合わせて行うといいでしょう。また脇は閉めるととても美しく見えます。

 

自己紹介の仕方

それではタイ語で自己紹介をしてみましょう。

 

名前は〇〇です

〇〇ชื่อ (〇〇chʉʉˆ)【◯◯ チュー】

 

語尾につける丁寧語のクラップ、カーと同様、主語となる「私」の表現にも男性語と女性語があります。

ผม (phoˇm)【ポム】

 

ดิฉัน (dichán)【ディチャン】

 

「ポム」と「ディチャン」も男女で使い分けてください。ただ、タイ語は日本語と同じく主語が省略されても意味が通じるため、「ポム」と「ディチャン」は省略しても構いません。

 

名前を名乗る他にも、初対面ではこのような挨拶をするといいでしょう。

 

あなたにお会いできてとても嬉しく思います。

ยินดีที่ได้รู้จักกัน indiithîi dâi rúucàk kan)【インディーティーダイルージャックガン】

この表現は応用ができます。「indiithîi dâi kan」(インディーティーダイ~ガン)で「あなたと~できて嬉しく思います」という意味になるので~の箇所に、

仕事する

ทำงานtham ngaan)【タムガーン】

という言葉が入ると、

 

あなたと仕事ができて嬉しく思います

ยินดีที่ได้ทำงานกันindii thîi dâi tham ngaankan)【インディーティーダイタムガーンガン】

となります。

また、

食事する

กินข้าว kin khâao)【ギンカーオ】

という言葉が入ると、

 

あなたと食事ができて嬉しく思います

ยินดีที่ได้กินข้าวกันindii thîi dâi kin khâaokan)【インディーティーダイギンカーオガン】

という表現になります。是非、応用で使ってみてください。


本名の後にあだ名を聞く習慣

自己紹介をした後、相手の名前を尋ねる際には、

 

あなたの名前は何ですか?

คุณชื่ออะไร khun chʉˆʉ àrai)【クン チュー アライ

と尋ねると、相手も名乗ってくれます。

そして、ここからもうワンステップ必要です。実は、タイの方たちが名乗る名前は本名ですが、この本名は公式の場や書面上以外では使用しません。タイの方の本名はお寺の僧侶が付けてくれるもののため、大変長かったり発音が難しかったりするのです。僧侶ではなく、実の両親や肉親が付けてくれる名前、これが「ชื่อเล่น」(chʉˆʉlê)【チューレン】、あだ名です。チューレンは日常的に友人同士や職場仲間同士で呼び合うもので、本名よりチューレンで呼び合うことで親密度が一気に上がります。そのため、本名を聞いた後、

 

あだ名はなんと言いますか?

ชื่อเล่นชื่ออะไร chʉˆʉ lên chʉˆʉ àrai)【チューレン チュー アライ 

と尋ねると、相手との距離感も縮まります。

 

「คุณ(クン)/ พี่(ピー)/ น้อง(ノーン)」タイ人との距離感について

คุณ khun)【クン】というのは「あなた(You)」の意味ですが、「クン」の後ろにその人物のあだ名(チューレン)を入れると「〜さん(Mr./Ms.)」と同じ意味になります。しかし、これでは少し他人行儀です。

タイ人同士は「クン」ではなく、

พี่ phîi)【 ピー】

น้อง nɔ´ɔng)【ノーン】

この2つの内どちらかを使って、その後ろに人物のあだ名を入れて呼び合います。「ピー」とは目上の人物や年上の人物の呼び方で、「ノーン」は目下年下の人物を呼ぶ言い方です。そのため、誰がどう呼ばれているかでタイ人同士の上下関係を把握することができます。

しかし、日本人の皆さんは「ピー」「ノーン」を使わないほうがいいでしょう。なぜならタイ人の上下関係社会に身をおくことになるため、それなりのコミュニケーション力が必要になります。何度も顔を合わせるようなタイ人や、職場のタイ人の方にはそのまま日本語で「◯◯さん /ちゃん」と呼んだり、呼び捨てで呼んだりしても構いません。ビジネスでタイに行く場合は、周りの日本人や前任者のタイ人の呼び方や距離感をしっかり把握しておくといいでしょう。

知っていると便利なタイ語の表現

私もです

เช่นกัน chên kan)【チェンガン】

 

相手に、ยินดีที่ได้รู้จักกัน indiithîi dâi rúucàk kan)【インディーティーダイルージャックガン】、『あなたにお会いできてとても嬉しく思います』と言われたら、この言葉で返しましょう。

 

กัน」(kan)【ガン】とは、「共に(with)」という意味です。この「ガン」があるかないかで次のように意味が変わってきます。

 

一緒に頑張ろう
สู้ๆกัน sûu sûu kan)【 スースーガン】

 

頑張って

สู้ๆ sûu sûu)【 スースー】

共同作業をする場合や連帯感を高めるのであれば、動詞のあとに必ずกัน」(kan)【ガン】をつけて話すようにするといいでしょう。

最後に

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