「タイ語検定試験」は3タイプ!検定試験でタイ語学習の壁を乗り越えよう!
「タイ語検定試験」は4種類ある!タイ語学習の壁を乗り越えるためのおすすめ学習法
タイ語を勉強されたい方には様々な目的、理由があると思います。皆さん各々の目標に向けてタイ語を勉強されるのですが、どんな方でも「ある一定の段階」でタイ語の学習につまずかれます。
その「段階」は人によって様々です。発音につまずかれる方、語彙力アップにつまずかれる方、タイ文字につまずかれる方、ヒアリング力でつまずかれる方など、本当に十人十色です。
壁にぶつかった時は、自分がどこの段階で学習の取り組み方につまずいているのか、客観的に判断することで壁を乗り越えられることができます。そのための1つの勉強方法が、「タイ語の検定試験合格」という新しい目標への挑戦になります。
タイ語の検定試験には以下のような種類があります。
(1) 実用タイ語検定
(2)タイ語能力検定試験( 旧ポーホック)Thai Competency Test
(3)チュラロコン大学 タイ語能力試験(CU-TFL)
それぞれの検定試験について詳しく説明します。
1.実用タイ語検定
主催:日本タイ語検定協会
開催時期:春季、秋季
開催場所:東京、大阪、名古屋、バンコク
公式サイト:http://www.thaigokentei.com/
合格ライン:すべての級で100点満点中70点を取ること
5級から1級までレベル分けされています。各級のレベルとどの級を受験するかの判断ポイントを以下にまとめました。
【5級】
タイ文字ではなく、タイ語の発音のローマ字読み(IPA表記)とカタカナ読みによる試験内容です。ごく初歩的で簡単な会話が、ネイティブとかろうじてできる学習者向けです。
発音や文法は独学で覚え、タイ人と会話をする際、時折伝わらないことがあり、どうして伝わっていないのかよく分からない。そんな学習者はまずこの級に挑戦し、しっかりとした基礎文法と基礎語彙力を養いましょう。
【4級】
タイ文字読解が必要になります。5級の問題内容が全てタイ文字でも理解できる能力が必要です。
4級からは長文問題が出てきます。速読能力に加えて、基本的なタイでの生活知識や文化知識を持っていることが合格のポイントになるでしょう。
タイ語の基礎は理解できた。もっとタイを深く知りたい。その気持ちがこの勉強には不可欠です。
【3級】
タイのネイティブ小学生の2年生以上の文法力と語彙力、読解リスニング力が必要です。5級、4級はなんとなくタイの人と会話が成立する程度のタイ語力でも合格できますが、3級は辞書を用いてタイのニュースや雑誌が読み解けるようになれる程の知識が必要です。
会話はできるが、タイのニュースやテレビ番組はさっぱり理解できない。タイ文字のレストランメニューや看板は理解できるようになったが、新聞は読めない。そのような段階の人が挑戦すると良いでしょう。
【準2級〜1級】
タイの小学生3年生~中学1年生レベルのタイ語能力が必要です。また、2級からは対面口述式の二次試験があります。
タイ語を用いて、仕事をしたい方、通訳者、翻訳者、講師を目指される方が受けるレベルです。タイ語を仕事に使う場合、試験に受かることだけを目的にするのではなく、きちんと語彙表現のニュアンスの違いを理解していることが大切です。タイ人と同じ価値観、表現の使用方法の感覚を理解し使いこなせるよう日々学習を継続していきましょう。
この実用タイ語検定が日本在住の方や、日系企業にお勤めの方は一番受験しやすいでしょう。合格した際、その級を履歴書に記載可能なので、就職転職活動のひとつのアピールポインになることは間違いありません。また、青年海外協力隊のタイ派遣の目安が、実用タイ語検定4級だと言われています。
就労目的以外にも、冒頭で述べたようにタイ語を学習されている方の多くは「ある一定の段階」で伸び悩む傾向があります。それは、英語のようにテキストも豊富ではなく、学習手段も限られていて、独学では限界がくるからでしょう。また、知り合いのネイティブに聞けども人によって表現の仕方が異なったり、解説が出来なかったりして一体何が正しくて何が正しくないのか、混乱してしまうことも原因の1つです。そんな時、検定という新しい目標に向けて総合的に基礎を学びなおすことで、今までの疑問点や不明点が少しずつ紐解けていき、自身のタイ語学習の弱点発見にも繋がるのです。
2.タイ語能力検定試験(旧ポーホック)ThaiCompetency Test
主催:タイ政府・教育省
開催時期:毎年11月末~12月上旬にかけて一回
開催場所:バンコク
公式サイト:http://bet.obec.go.th/index/
判定方法:合格不合格という形式ではなく、レベル1〜6で判定
(英語のTOEIC・TOEFL形式)
タイ語を母語としない人向けの、タイ語能力を判定するための試験です。タイの時事問題を中心に、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング、それぞれの能力を総合的に判断してレベル1から6に判定されます。過去問などはなく、日々タイ語時事問題を理解し、自分なりの考察をタイ語で表現できる力が必要になります。
タイ政府が認定してくれるため、タイ国内での外資系、タイ地場企業への就職のアピールポイントになります。
公式サイトを見ると分かりますが、願書申込みからすべてタイ語です。受験料の振込もタイ国内の銀行になるため、手数料や手続きの面倒などを考慮すると、日本在住の方にはあまり現実的ではありません。しかし、プロフェッショナルとしてタイ語を活用される方には、是非受験挑戦をおすすめします。
3.チュラロコン大学 タイ語能力試験(CU-TFL)
主催:タイの国立大学チュラロンコン大学のシリントンタイ語研究所開催時期:毎年11月末~12月上旬にかけて一回
開催場所:千葉県 神田外語大学
公式サイト:http://www.sti.chula.ac.th/home
(http://www.sti.chula.ac.th/academic/non-native/japan)
判定方法:合格不合格という形式ではなく、レベル1〜5(初級・中級・上級・超上級・特
級)で判定
この試験は日本人の間ではまだあまりまだ知られていませんが、タイ語学習者であれば一度はタイ国立チュラロコン大学の外国人向けタイ語クラスというものがある、という話は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
The ChulalongkornUniversity Proficiency Test of Thai as a Foreign Language(外国語 としてのタイ語学習者のためのタイ語試験)の略称で外国語としてのタイ語学習者のための、タイ語聴解・読解・作文の能力を測定するための試験です。まだ日本で開始されて間もない試験ですが、日本国内で受験可能なプロフェッショナル向け試験です。
タイ語の3つの検定試験について紹介してきましたが、タイ語の壁を乗り越えるためにはぜひ検定試験をお勧めします。
タイ語はかなり「大雑把な言語」と認識されがちですが、学習すればするほど奥深く、意外と論理的な言語の一面も見えてきます。会話の中でタイの人の気持ちの違いが理解できたり、語彙形成や語彙順序の違いによるニュアンスの違いが理解できたりします。また、タイ語を駆使できるようになるほど、タイの人とのコミュニケーションの大きな誤解やミスを事前に防ぐことができるようになります。
様々な学習目的があると思いますが、学習において一番根本となるのは、「タイを理解したい、タイ人をもっともっと知りたい」という欲求でしょう。検定試験のための学習は、その欲求を満たす良い手段になるでしょう。
最後に
アイザックではバイリンガル講師からマンツーマンでレッスンを受けることができます。少しでもタイ語に興味をお持ちでしたら、まずは無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか?