タイ人とタイ語で会話?仲良くなれるタイ語フレーズ
赴任前・赴任帯同研修
顔見知りの人と会った時の挨拶「お元気ですか?」
สบายดีไหม (sabaai dii mái)【サバーイ ディー マイ】
という挨拶があります。このように挨拶をされたら、
สบายดี (sabaai dii)【サバーイ ディー】 『元気ですよ』
สบายใจ(sabaai cai)【サバーイジャイ】 『いい気分ですよ』
と返しましょう。
สบาย (sabaai)【サバーイ】はよく耳にする言葉ですが、意味としては「心にストレスがかかっていない状態」を表します。タイ人にとって一番理想の状態で、ビーチでくつろいでいる時も【サバーイ】で、マッサージを受けている時も【サバーイ】と表現します。
もし、あまり具合が良くないのであれば
ไม่ค่อยสบาย (mâikhɔˆi sabaai)【マイ コイ サバーイ】
と答えるのが一般的です。
ไม่สบาย (mâi sabaai)【マイ サバーイ】 という表現もありますが、「mâi」( マ
イ)は否定文を作り出し、『元気じゃないよ。本当に具合が悪いんだよ。最悪だよ』という表現と同じくらいの強さを持ちます。(英語のnotと意味は同じで、否定したい事柄の直前におきます)
一方、ไม่ค่อย~(mâi khɔˆi~)【マイ コイ〜】は『あんまり〜ではない』と、曖昧に柔らかくする表現です。覚えておくと良いでしょう。
他にもこのような答え方があります。
เรื่อยๆอยู่ (rʉˆai rʉˆai yùu)【 ルアイ ルアイ ユー】『ぼちぼちやってるよ』
เฉยๆ (chəˇəi chəˇəi )【チューイ チューイ】 『まあまあかな』
距離が縮まる挨拶「もうご飯食べた?」
กินข้าวแล้วหรือยัง (kin khâao lɛɛ´o rʉˇʉ yang)【 ギン カーオ レーオ ルー ヤン】
『もうご飯食べた?』という意味です。この表現はタイの人との距離が縮まりやすいので、覚えておきましょう。日本でも、親が子に対して「ちゃんとご飯食べてるの?」と尋ねるのは、ご飯を食べているかどうかではなく、「元気でやってるのか」、「最近はどうしてるのか」など、子供のことを心配する気持ちの表れです。この【ギン カーオ レーオ ルー ヤン】も同じく、相手を気にかけて「もうご飯食べた?」と尋ねる挨拶なのです。
この挨拶をされたときの答え方としては、既に食事を済ませていたら、
กินแล้ว(kinlɛ´ɛo)【ギン レーオ】 『もう食べました』
と答えます。その次には、「何を食べたの?」と会話を広げていきながらコミュニケーションを取ることができます。
反対にまだ済ませていない場合は、
ยัง〔ไม่กิน〕 (yang〔mâi kin〕)【ヤン〔マイ ギン〕】『まだ〔食べてない〕』
と答えます。このような答えが返ってきたら、食事に誘ったり、どうして食べないのかを尋ねたりして、相手を気遣うコミュニケーションを取るといいでしょう。
親しい人を気遣う様々な挨拶
〜เป็นอย่างไรบ้าง (〜penyàang rai bâang )【~ペン ヤーンライ バーン】『〜はどんな調子?どんな具合?』と様子を尋ねる聞き方です。仕事の進捗やトラブル、顧客とのやり取りの様子を尋ねる時などに使います。
〜の箇所に ช่วงนี้ (chûang níi)【 チュアン ニー】 =『最近』という言葉を入れると、ช่วงนี้ เป็นอย่างไรบ้าง(chûang níi pen yàang rai bâang)【 チュアン ニーペン ヤーンライ バーン】となり、『最近調子はどう?』という意味になります。
ただ、会って間もない人から『最近どう?』と尋ねられても戸惑ってしまいます。ある程度互いのコミュニケーション関係が取れている人にこの挨拶をするようにしましょう。
ไปไหน〔มา〕(painái 〔maa〕【パイ ナイ 〔マー〕】
『どこへ行くの?(行ってきたの?)』という意味です。顔見知りとすれ違いざまなどに使います。
ทำอะไรอยู่ (thamàrai yùu)【 タム アライ ユー】
『何をしているの?』という意味です。電話などで相手の今の状況を尋ねる時に使います。
【パイ ナイ 〔マー〕】と【 タム アライ ユー】は、日本人の方がタイ人から尋ねられて答え方に困ってしまうという声をよく聞きます。
そもそも、この2つの表現はタイの人の「相手への関心」を表しています。これから何をしに行くのか、今まで何をしてきたのか、今一体何をしているのかを真剣に尋ねているというよりも、日本語の『どう? 元気にやってる?』と同じような気持ちで聞いているのです。そのため、答え方としてはそのまま、その時行なっている動作や行く場所を伝えるだけではなく、その時の気持ちや、何故それをしているのか、その場所へ行く目的などを一緒に話すことで会話が広がっていきます。
流暢なタイ語で話せなくても、行った場所や食べた場所の写真を見せながらカタコトでも良いので会話をしようと試みることで、お互いに理解し合うきっかけとなるでしょう。
このような挨拶表現は、どれも相手を思いやったり、気遣ったりする気持ちが出ています。タイの人たちとの信頼関係は、こういった気持ちの積み重ねで構築されていくのです。
思いやりの心を表す「マイペンライ」
タイの人たちが良く口にする表現の1つに、
ไม่เป็นไร(mâi pen rai)【 マイ ペン ライ】
というフレーズがあります。
直訳すると『大丈夫、平気、気にしない、何でもない』という意味です。ただしこの表現は日本人にとって全く【マイペンライ】ではないことに対しても使われます。例えば、車がぶつかってきても【マイペンライ】、遅刻して来ても【マイペンライ】と、それを起こした張本人が使う時もあります。日本人からすると「自分で言うなんてなんて奴だ!」と憤りたくなるところですが、これはタイ人の「理想の心の状態」が大きく影響しているのです。タイは国民の多くが仏教徒です。僧侶は怒ったり泣いたり、大笑いしたり感情を表立って表さず、「常に心が穏やかで波立たない状態」を保っています。これがタイ人にとって一番の理想なのです。相手が怒りや悲しみで心穏やかでない時、その相手をいたわり、相手に心配をかけたくないという気持ちで【マイペンライ】という言葉を使うのです。
タイの人は往々にして心が波立つのを極端に嫌います。率直に言うと、叱られたり落ち込んだりするのが嫌なのです。例えばビジネスにおいて、相手に注意したい時や相手をたしなめたい時は【マイペンライ】を使うと有効的です。その事態や事柄が【マイペンライ】なのではなく、「相手を思い遣る」その一言があるかないかでタイの人の受け入れ方が違ってきます。注意をしたり叱ったりしなければいけない時は、【マイペンライ】を使って相手の心を思いやり、軽くし、聞く耳をまず持ってもらうようにしましょう。
また、【 チュアン ニーペン ヤーンライ バーン】=『 最近どう?』と聞いた時、【マイペンライ】で返ってきたら、「心配をかけるようなことをしたくない」という気持ちの表れです。つまり、「何かトラブルがある可能性もある」ということになります。このような時は察して、相手を気にかけてあげるようにしてください。
最後に
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