タイ在住歴20年のタイ語講師へインタビュー!タイは住みやすい国
タイに20年在住していた、日本人タイ語講師がタイ語学習のポイントについて、またタイ国内での日本人の就職状況について詳しくお話しくださいました。将来、タイに住みたい!タイで仕事は見つかるの?というタイへの移住をお考えの方はぜひご参考くださいませ。
タイ語との出会い
―タイ語に興味を持たれたきっかけは何でしたか?
実を申しますと、元々は英語などのようなメジャーな言語を学びたかったのですけど、両親にアメリカ留学を反対されまして…。それでたまたま、父がタイと仕事をしていたので、タイはどうかと言われたんですね。
それで最初は1年という期限付きでタイに行くことに決まりまして、そこでタイ人の主人に出会い20年ほどタイに住んでいました。
―ではタイに行くことになって必然的にタイ語も勉強したという感じですか?
はい。初めてタイに行った時は一言もタイ語を話せなかったので、タイで語学学校に行きました。私が行っていた学校は、今はもうなくなってしまったのですが、現地では名の知れた学校で、とても厳しい学校でした。朝は7:45~11:50まで毎日授業があって、そこに通いながら、午後はまた違う学校にも行ったりして、タイ語漬けの日々を送っていました。
―そこでタイ語の基礎を学ばれたんですね。
そうですね。最初は1年の期限付きで行っていたので、時間が限られている中で、やれることはやりたいなとすごく勉強しました。みなさん、タイ語は難しいと思われているかもしれませんが、1年あれば読み書きは十分できますよ。文法も簡単ですし、決して難しい言語ではないと思います。
タイ語は難しい言語…?
―タイ語の難しい点は?
日本人からするとやはり発音は難しいかもしれませんね。日本語にはない音を出さないといけないわけですから。まぁ発音は難しいですが、文法は簡単ですので。
先ほど言いましたが、読み書きも1年でできるようになりますしね。タイ語は英語のアルファベットと同じで表音文字ですので、文字の読み方の法則さえ覚えてしまえば、意味はわからなくても発音できるようになります。
―なるほど。あのグネグネした字は難解そうですが、1年で何とかなるものなのですね。
そうですね。流石に日本で短期で少しだけ勉強される方に、文字を覚えなさいと強制はできないのですが、タイで長期滞在の駐在員の方にタイ語を教えていた時は、なるべく文字を覚えるようにとお勧めしていました。各言語に付属する文字というのはやはりその言語の発音を一番正確に表している記号ですので、文字と発音の法則を覚えることで、発音の正確さは格段に上がると思います。
―動詞の変化などといった文法面で難しいところはあまりないんでしょうか?
タイ語は動詞の変化が全くない言語なんです。現在形とか、過去形がない。時制を決めるのは、その文の中に含まれる時を表す表現「明日」とか「昨日」とか言った単語なんですね。もちろん、細かく言うと、未来形の時はこの文字を付け足すとかはあるんですが、基本的にはシンプルな言語だと思います。
何度も言いますが、読み書きは努力すれば短期間でできるようになります。もちろんそれだけでは新聞を読んだり、流暢にタイ人と話すことはできないかもしれませんが、読み書きができるようになれば、その後の学習の効率は非常に上がっていくと思います。
タイに住みたい!タイで働きたい!タイ語を使った就職口はある?
―タイ語を習得した際に、タイ語を使っての就職状況はいかがですか?仕事はありますか?
タイ現地であれば、仕事はあると思います。私自身で言いますと、子供が生まれて子育てが落ち着いてからになるんですが、午前中はタイ語学校で日本人の方にタイ語を教えて、午後は病院に行って、病院の通訳をしていました。
―では通訳関係の仕事は探せばある感じなんですね。
はい。探せば絶対ありますよ。求人情報とかしっかりチェックしていればあります。ただ現地採用であると、給料ベースが現地の相場ベースになる可能性があるので、あまり待遇はよくないかもしれません。
―その辺はやはり、日本で就職して、赴任でタイに行かれている方のほうが好待遇ということですね。
それはもちろんですね。生活の質は全く違うと思います。
日本語教師などの仕事もあるのですが、あまり待遇がいいとは言えませんね。それよりは正社員で日系企業の事務や秘書などに就職されるほうがいいのではないかと思います。
―就職先を探すときはやはりタイ現地のほうがいいということでしょうか?
今はこれだけインターネットが発達している時代なので、募集は日本国内で行って、面接を現地に来てもらうというパターンも多いようです。まあ現地までの交通費は自腹なんでそこを納得して受けるかどうかですよね。私自身は現地で知り合いの方が人材派遣会社を知っていて、そこを紹介してもらった感じです。
もし現地で求人を探されるのであれば、現地のフリーペーパーの求人欄に広告がたくさん出ているので、そういったところで情報収集したらいいと思います。
先生、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。実際に20年暮らしていらっしゃっただけあって、非常にタイ国内の事情に精通していらっしゃる先生。さらに詳しいお話やタイ語の学習法を学びたい方はぜひ先生のレッスンをご受講ください。
最後に
アイザックではバイリンガル講師からマンツーマンでレッスンを受けることができます。少しでもタイ語に興味をお持ちでしたら、まずは無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか?