日系企業続々進出中のベトナム、特にハイフォン市、ビンズオン省へ注目が集まる理由とは? 

日系企業続々進出中のベトナム、特にハイフォン市、ビンズオン省へ注目が集まる理由とは? 

 自由で開かれたASEANの優等生

チャイナプラスワンの国として、東南アジアの中でも、日本だけでなく世界が注目している国がベトナムです。日系企業は1990年代後半に、TOYOTAHONDA、YAMAHAなどの二輪・四輪の製造企業がベトナムに進出して以降、多くの日系企業がベトナムへ進出しました。多種多様な業種が進出していますが、約50%は製造業で、ソフトウェアなどのサービス業も多く進出しています。

 ベトナムの中でも、北部にある中央直轄市で、北部最大の港湾都市であるハイフォン市と、南東部に位置する省の一つであるビンズオン省に注目が集まっています。 


 日系企業が続々進出しているベトナム

 平成30年版の、外務省が在外公館などを通じて実施した「海外在留邦人実態調査」の結果によると、平成29101日時点で海外に進出している日系企業の総数(拠点数)は,75,531拠点で,その内ベトナムには1,816拠点、約2.4%の日系企業が進出しており、9年連続増加傾向にあります。ベトナムに進出した日系企業の内訳は、現地法人化された日系企業が1,474拠点、現地法人化されていない日系企業が323拠点となっています。

 また、海外ビジネス支援サービスを行っている独立法人JETRO2020年度に実施した「アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」の調査では、「今後1~2年の「商社・卸売業」の事業展開の方向性を拡大する割合が、その他の国では50%を下回るなか、ベトナムが57.1%と最も高いことが分かりました。

 経済成長率が著しいハイフォン市

 ハイフォン市の域内総生産(GRDP)成長率は2013年以降、右肩上がりで伸び続け、2019年には16.68%と過去最高を記録しました。 

 ハイフォン市はベトナムの中で開発が進んでいる都市の一つで、多くの日系企業が進出し、大規模な都市開発プロジェクトなども進行しています。日本企業が企画をし、設計・施工も日本企業で固め、分譲後の管理も日系企業が行う、オールジャパンクオリティのコンドミニアム「The MINATO Residence」があります。それに隣接して、ダイワハウスのフラグシップサービスアパートである「Roygent Parks Hai Phong」と日本のホスピタリティーの象徴である「HotelNikko Hai Phong」が建っています。この3つの建物が集中している場所が、ハイフォン市の中でも、イオンショッピングセンターや国際病院などの整備が進む新都心「ウォーターフロントシティ」の中心地です。「ウォーターフロントシティ」は、大和ハウス工業株式会社と、大和ハウスグループの株式会社フジタが手掛けた「ウォーターフロントシティプロジェクト」によって構成された新市街地エリアです。

 また、ベトナム北部最大の港湾都市であるハイフォン市には、ハイフォン港から約15kmに位置する野村グループによって、1994年から開発されている「野村ハイフォン工業団地」があります。ここには、コクヨや野村ホールディングスなどが進出しており、入居企業の9割が日系企業で、月次会合や各種イベントなどを通じて、情報交換や交流が行いやすい環境となっています。

 製造業進出件数ベトナム1位のビンズオン省

  ベトナムの南東部に位置しているビンズオン省は、隣接するホーチミン市を中心とした南部経済圏の主要な省の一つです。海外企業誘致に積極的なビンズオン省は、製造業進出件数でベトナム一位の実績があり、日本商工会の部会としてもベトナム最大で、多くの日系企業が投資しています。

 ビンズオン省は、ハノイ市やホーチミン市と比べると、物価が安い、治安が良い、交通量が少ない、自然が多く空気がきれい、など、住みやすい環境が整っています。特に、ベカメックス・ビンズオン東急が開発を進める「ビンズン新都市」において、現地の文化や慣習と融合した街づくり「東急ビンズンガーデンシティ」プロジェクトは注目を集めています。

 2015年には同社が運営するマンション「SORA gardens」が完成し、2020年には、東急とNTT都市開発が合弁会社を設立し、分譲マンション「MIDORI PARK TheGLORY」が着工されました。

 マンションの他にも、日系大型ショッピングモールがあり、生活に必要なものはホーチミン市に行かなくても充分買い揃えられるので、日本人も外国人も安心して暮らせる地域になっています。

 また、ビンズオン省には多数の工業団地が存在しています。ベトナム・シンガポール両国首相の合意のもと1996年に創業し、開発された「VSIP(Vietnam SingaporeIndustrial Park)」や、総敷地面積6100ヘクタールの広大な土地に、ミーフック1~5までの団地を有しているベトナム最大規模の「ミーフック工業団地」などがあります。

 VSIPはべトナムにおける模範工業団地の一つに数えられ、ビンズン省の他にも、北部のバクニン省とハイフォン市、中部のクワンガイ省の4つの拠点に、約6,000ヘクタールの開発用地を有しています。4拠点合計の総テナント数は530社で、その内日系企業数は138社と、日系工業団地ではありませんが入居する日本企業は多く、第一精工、GSユアサ、三菱商事などがあります。

 また、ビンズオン省には東南アジア1位の規模のテーマパークである「ダイナムパーク(DaiNam Park)」という公園・娯楽施設があります。動物園やプール、テーマパークやモーターレース場、競馬場などがある複合アミューズメントパークです。

 他にも、人気のゴルフ場が多数あったり、東南アジアで1番長い涅槃仏や、ヤオティン湖という巨大な人口の湖があったりと、娯楽や観光など楽しめるスポットが数多くあるので、仕事だけでなくプライベートも充実して過ごすことができます。

 まとめ

  日系企業の進出が今後も見込まれるベトナム。特に、ハイフォン市とビンズオン省が注目されている理由について紹介してきました。

 コロナ禍においても、外国からの入国者や感染者に接触した人を対象に厳しい隔離を実施し、感染者数を抑え、コロナ優等生とされているベトナム。コロナ禍を乗り越える力があり、経済成長率の高い国なので、今後も日系企業は進出を続けていくことが見込まれます。いつベトナム赴任、駐在を言い渡されてもいいように、ベトナム語をみにつけておくと有利です。また、辞令が出てからでも遅くありません。

 アイザックでは、バイリンガル講師とマンツーマンでのレッスンなので、生徒さんに合わせたオリジナルのレッスンを行います。日本語も堪能な講師陣なので、ベトナム語の基礎となる文法などは日本語で、慣れてきたら徐々にベトナム語を交えてレッスンを受けられるので、現地に赴いたその日からベトナム語で仕事ができる、「生きたベトナム語」を身に付けられます。

 また、言語だけでなく、ベトナムの文化や実際の生活について必要なことなど、生徒さんの興味関心に合わせて学べます。ベテラン講師があなたのベトナム語習得を手厚くサポートします。

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